2025年3月17日放送 19:30 - 19:57 NHK総合

クローズアップ現代
世界一連覇へ 大谷翔平 “ラストチャンス”の二刀流

出演者
桑子真帆 
(オープニング)
大谷翔平 世界一連覇へ “二刀流”復活のカギは?

2シーズンぶりの二刀流復活にかける大谷翔平。インタビューでその決意にを語っていた。大谷選手はどのように再起をかけるのか?取材班は二刀流復活のカギとなるキーパーソンたちを直撃した。

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NHKスペシャル大谷翔平
オープニング

オープニング映像。

世界一連覇へ 大谷翔平 “ラストチャンス”の二刀流
大谷翔平 世界一連覇へ “二刀流”復活のカギは?

二刀流復帰を目指す大谷翔平。キャンプに入ると二刀流での挑戦がはじまっていた。ピッチング練習を終えると、今度はバッティング練習。さらに、自分の練習を終えると新加入の佐々木朗希投手の練習を見守る。ドジャースでみせるはじめての二刀流の調整、その姿を見たチームメイトは衝撃を受けたという。ピッチャーとして5月以降の復帰を目指していた大谷、注目を集めていたのは新たな投球フォーム。エンジェルス時代はランナーがいない場面でもセットポジションで投げていたが、新たに取り組んだのは左足を引いてから投げるノーマインドアップ。投球フォームを変更したのはなぜなのか?大谷のリハビリを支えてきたトレーナーのトーマス・アルバートは大谷が自らノーマインドアップを希望した、ここまではケガのリスクを軽減できているという。これまでは、投球動作をコンパクトにすることで体のブレを抑えられるが、ノーマインドアップは予備動作があるため体のブレは起きやすくなる。それでも、反動を生かし全身の力を使って投げられ、肘などへの過度な負担を抑えやすくなると考えられている。フォーム変更にはさらなる高みを目指す狙いもあるという。二刀流のもう一つの柱・攻撃面でも変化を厭わない姿勢が現れていた。キャンプで繰り返していたのは、左手を地面につけない新たなスライディング。去年、盗塁で左肩を脱臼した教訓を生かしての変更。さらに、塁に戻るときのヘッドスライディングも禁止している。バッティングの練習中にときおりみせていたのは、左肩を気にする仕草だった。大谷は違和感が残っている、時間をかける必要があると話し、慎重な挑戦を続けていた。

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アリゾナ州(アメリカ)ロサンゼルス・エンゼルスロサンゼルス・ドジャース佐々木朗希大谷翔平

大谷の状態はどこまであがっているのか?オープン戦では指名打者として7試合に出場し、打率は3割超え、けがの影響を感じさせない調子のよさをみせていた。一方でピッチャーの挑戦には異変が起きていた。1週間以上ブルペンに入らなくなっていた。編成本部長のアンドリュー・フリードマンがインタビューに応じた。元はウォール街の金融マンで20代でGMに抜擢され、その手腕が評価されドジャースに引き抜かれた。アンドリュー・フリードマンは休むことを優先させた方がいいこともあると話す。大谷はメジャー7年で二刀流を全うできたのは2シーズンのみ。疲労が蓄積するシーズン後半に故障が相次いでいた。トレーナーの中島陽介さんはケガのときには選手を連れてきて埋め合わせるプランは全部立てていると話す。大谷の二刀流をいつ解禁するのか?フリードマンはそれがワールドシリーズ連覇のカギになると考えている。

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大谷選手の今の状態について、元メジャーリーガーの斎藤隆さんは打撃はいい状態であがってきているが、ピッチング練習を休んだと聞いてちょっと心配だと話した。大谷選手は今シーズンからピッチングを変えた、小さなエネルギーで今まで通り大きな力を生むことができるメリットがある。デメリットはコントロールしづらくなることだという。斎藤隆さんは年齢が上がるに連れてスピードが落ちるのでピッチャーはコントロール重視にするために動作を小さくするのだという、大谷選手は逆にトライしているので大きな驚きだという。投手の肘の手術件数は増加傾向にある。要因の一つに指摘されているのがピッチデザインの導入。撮影技術や解析技術が進化したことによって、ピッチャーが投げるボールの質を可視化することができるようになり、ピッチャーの能力が向上したが、これにより弊害が出てきている。斎藤隆さん靭帯だけは強化できないものではないかと想像できると話した。ドジャースのアンドリュー・フリードマンは積極的に先発投手を増やしオフの日を設けてきたが、役に立たなかった、だからワークロードをより管理していくとしている。

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“大谷効果”で市場拡大 メジャーリーグの戦略

おとといのプレシーズンマッチは満員の球場となった。メジャーリーグが2年連続でアジアで開幕戦を行う背景にはリーグが抱える背景がある。北米スポーツ人気ランキングで野球は1位のアメリカンフットボールに大きく差をつけられ2位。2000年代以降、広がった差を縮められずにいる。そこで注目したのが大谷の活躍で増加するアジアのファン層。去年のワールドシリーズではアジアからの視聴者数が北米と並んだ。野球人気の高に日本、MLBコミッショナーも市場拡大の切り札として期待している。開幕戦のスポンサーは22社、それによる収入は去年の2.4倍に増えた。メジャーリーグは日本企業との公式スポンサー契約を積極的に結んでいる。日本各地で開催している子ども向けの野球教室にはトップ選手を派遣し、さらなるすそ野を広げようとしている。

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大谷翔平 世界一連覇へ “二刀流”復活のカギは?

元メジャーリーガーの斎藤隆さんは、日本はもちろんアジアをMLBは大きなマーケットとして見ている、特にインドにはオフィスも作っているのだという。今シーズンは日本のプロ野球出身者でメジャーリーグ・マイナーリーグでプレーするのは15人となった。斎藤隆さんは2006年にメジャーに行ったときは日本のスカウトは全球団にはいなかったが、いまはほぼ全球団に日本人担当のスカウトがいる、日本人野球関係者としては脅威でもあると話した。

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