- 出演者
- 桑子真帆
土井善晴に心を豊かにする極意を伺う。ポイントは”ええかげん”という。
オープニング映像。
土井と一緒に味噌汁を作る。家庭料理の特権は不ぞろいで良いこと。体裁も整えなくても良い。出汁は全ての野菜や具材から出るという。正解はなくいつも違い、無限の可能性がある。
土井流家庭料理が支持されている。土井の言葉には意外さと奥深さが詰まっている。おいしさは追求せず、レシピにはとらわれず、味付けは食べる人に任せる。塚本さんは共働きで3人の子どもを育ててきた。理想や完璧を追い求めるのではなく自分の”心地いい”に目を向けるべきだと気付いた。いい意味での無責任になれたという。
土井は料理は楽しいということを伝えたいと話した。失敗の中に発見があるという。棚橋さんは土井の料理動画を目にして、自分なりに色々なやり方で料理をするようになった。
自分の”ええかげん”の見つけ方について。ポイントは自分の五感を使い目の前の食材と向き合うこと。料理は素材を使うことで、料理は食材との対話という。
朝ご飯にカステラを出してみた、など私の”ええかげん”それぞれの物語を紹介。
- キーワード
- 土井善晴
土井は青年時代にはフランスで腕を磨き、帰国後には和食の名店でも活躍。食材を寸分違わぬよう均一に切り揃え、盛り付けも完璧に整えた美しい料理が一番だと考えていた。有名な料理研究家だった父を手伝い家庭料理を教えることになった。当初は家庭料理の世界に戸惑いを感じていたという。
- キーワード
- 土井勝
土井は民藝の世界に出会った。民藝とは名もなき職人の手で作られた生活道具。美しく作り込もとする意識を持たず、素材や使う人を思ってただひたむきに生み出された素朴な品々。そこに宿った美しさに強く心を打たれた。民藝には作為がないという。
多くの人が家庭料理に時間を割かない現実があるが、土井の考えが一石を投じている。時間は”とき”で、”溶けあうこと”。相手にも時間があるということを認める。土井は敬意を払うことが本当の多様性だと思うと話した。料理して食べることは自分を大切にすることになる。”ええかげん”に考えることが幸せになる力という。