- 出演者
- 富澤たけし(サンドウィッチマン) 伊達みきお(サンドウィッチマン) 芦田愛菜 伊集院光 杏
テルマエスタビア浴場を訪れた。スタビア浴場は紀元前2世紀に作られたポンペイ最古の公衆浴場で、熱いお湯以外にもぬるま湯や水風呂も設置されていた。ローマ市民なら誰でも入浴することができた。沸かした蒸気で温める床暖房も完備していた。屋根は丸くして溝をつけることで水滴が落ちることを予防していた。公衆浴場の多くが公共事業の意味合いを持ち、権力者が自らの力を誇示するために作られた側面もあると言われている。
緑が生い茂る未発掘エリアを訪れた。ポンペイはまだ7割しか発掘されておらず、科学技術が進んだ未来に発掘を託すため残り3割はあえて埋まったままになっている。今回特別に未発掘エリアに入れてもらうことができた。杏はギャップを感じないことにびっくりした、実際の人たちが生活を営んでいたことが自分も同じ目線で感じられたと話した。
ヴェスヴィオ山の北側にあるソンマ・ヴェスヴィアーナも2000年前の噴火で灰に埋もれた。現地で発掘調査を進める東大研究チームがローマ帝国時代の遺構を発見したと発表した。東大生となった登眞くんのコネで発掘現場を取材させてもらえることになった。元々農地だった場所で、1920年代に農地の持ち主が小屋を建てるため地面を掘ると脊柱を発見した。初代皇帝の遺構ではないかと話題になったが、戦争などで調査は中断されていた。東大の青柳教授を中心とした研究チームが2002年から発掘を再開し大発見につながった。
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ソンマ・ヴェスヴィアーナの発掘現場に特別に入れてもらった。地面の中からや女神像がそのままの姿で発掘された。比較的被害が少なかったソンマはその後復興し生活が続けられていた形跡があり、女神像はローマ帝国末期の5世紀まで使われていた。ソンマでは何度も噴火や地震を経験したことから地層が折り重なっている。今回発見されたのはより深いエリアで、西暦79年の噴火以前に遡るもの。初代皇帝アウグストゥスの別荘だった可能性が高いと言われている。村松教授はキリスト教の台頭による社会の変化がローマ帝国の滅亡につながった可能性を指摘した。スタジオで登眞くんは研究チームのクラウドファンディングへの協力を呼びかけた。
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ローマの世界遺産、トラヤヌス市場を訪れた。150以上の店舗があった今で言うショッピングモールで、6階建てになっている。現在は博物館として整備されている。
凱旋門や元老院があったローマの政治の中心地「フォロ・ロマーノ」を訪れた。初めてローマで法律が示された場所で、貴族や市民が自由に議論ができる場所だった。誰もが安心して生活を送り、文化や経済が発展することにつながったと言われている。
アウレリアヌス城壁を訪れた。ローマ帝国は異民族の侵略から国家を守るため城壁を作り、物資を運搬するため全長600キロのアッピア街道も作られた。さらに貴族の墓として使われたピラミッドもあった。紀元前30年にエジプトはローマ帝国の支配下になり、貴族の中でエジプトがブームになった。最近まで煤けていたが、日本の八木通商が寄付して修復を支援した。非公開の内部に特別に入れてもらった。棺が置かれていた場所の装飾はギリシャ・ローマ風だった。
ローマに水を供給していたマッジョーレ門を訪れた。上水道が通っていた部分は修復の跡が見られた。毎日の暮らしで劣化していき修復工事も困難を極めた。ここが登眞くんが考えるローマ帝国滅亡のポイント。インフラ設備は権力者の名誉のために作られたため維持管理する発想になりにくかったと話した。その後約100万人いたローマの人口は大幅に減少し、西暦476年に滅亡する。
次回予告。
登眞くんが考えるインフラ老朽化説を確かめるため、ローマ帝国時代に作られ現在も使われているヴィルゴ水道を訪れた。非公開エリアの内部に今回特別に入れてもらった。ヴィルゴ水道は維持できず廃墟となった歴史があり、修復を繰り返して現在まで使われている。高度な建築技術で作られたインフラ設備でも十分な管理と修繕がなければ維持していくのは難しい現実があった。