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NHKの元職員で、フリージャーナリストとして活動する五十嵐哲郎氏を取材した。
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- 大越健介
五十嵐氏はフリージャーナリストになってから3年間で、ウクライナに4回行き、戦地を取材してきた。防弾チョッキ、ヘルメットは自前。1回目はポーランドを経由してウクライナに入り、五十嵐氏はバスの車内でサーシャさんと出会った。サーシャさんの両親が暮らしているハルキウ、ソレダールなどを取材。宿泊先のホテルがロシア軍によって砲撃されかねないといい、真夜中の退避を経験した。2回目の訪問は軍事侵攻から1年を迎えた頃で、ウクライナ軍に同行。兵士たちと寝食を共にした。音楽教師のヴァシール・グナテュクさん(45)は徴兵の対象になりにくい年齢、職業であったが、入隊を決意したという。
五十嵐氏は帰国しても音、臭いをきっかけに悲惨な戦場が思い出されるという。また、心身をすり減らして取材しても、戦地への関心が減っているのを痛感していた。
五十嵐氏はウクライナ軍に入隊したヴァシール・グナテュクさんを取材し、再会を誓いあった。だが、グナテュクさんはロシア軍のドローン攻撃により、24年7月に命を落とした。五十嵐氏は彼の人生を伝えねばと、記事を発表。グナテュクさんが勤務していた音楽学校の窮状をSNSで紹介すると、寄付に応じる人もあらわれた。先月末、5度目のウクライナへ向かうべく、五十嵐氏は2人の子どもに見送られ、自宅を後にした。
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- ヴァシール・グナテュク府中市(東京)
9月1日、五十嵐氏は空襲警報が鳴り響くなか日常生活を送るウクライナ・リビウの人々を取材した。さらにヴァシール・グナテュクさんが埋葬された墓を訪れ、花を手向けた。近くには妻のテティアナさんが暮らす家があり、五十嵐氏はグナテュクさんの人生を綴った記事、楽器を進呈した。そして、取材陣に別れを告げ、戦闘が激しい東部へと向かった。
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