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オープニング映像。
2023年3月、千葉市で暮らしてきた15歳の松下晴は明日には家を飛び出していくため荷造りをしていた。松下は旅立ち前夜の夜に好物を作ってくれた母に、健康でいてくれるだけでいいのだなどと伝えた。松下は心臓に持病を持つ母と二人で暮らしており、高校へは進学せず家具製作会社・秋山木工へ住み込みで修行する道を選んでいた。松下は当番組を視聴して秋山木工を知り、夏休みに10日間の木工体験を積み、本棚を完成させたことで職人になる覚悟を決めた。出発の朝、松下は母からお祝いとして贈られたスーツを身にまとい、母や親戚たちに見送られて旅立っていった。
松下は秋山木工のある神奈川・横浜市に到着した。秋山木工では見習い1年・丁稚4年・職人3年と8年間の丁稚奉公制度をとっている。松下たちが8年間をかけて一流を目指す理由は高級ホテル・ハイブランドショップで使用される一点物の特注家具を手掛けられるようになる確かな技術を身につけるため。そのため丁稚としての5年間は住み込みの寮生活が強いられており、恋愛・スマホが禁止、親らとの連絡も手紙のみとなっている。2023年3月には松下を含めた4人の新人が入寮した。新人4人が初めて顔合わせし、同席した秋山社長が、どのぐらい世間の人を喜ばせられる人になれるかは今日で決まるのだなどと伝えた。 また新人4人が各々に自己紹介し、松下は将来の目標は技能五輪でメダルを獲得することなどと宣言した。この年、秋山は大きく変わろうとしており、丁稚制度を見直して住み込みだけではなく通いの弟子も取ることにしていた。
秋山木工での生活が始まり、内弟子の新人たちは各々に手紙を書いていた。母への手紙を1時間かけていた友添は中高の5年間不登校であり、手紙を書きながら自分を振り返っていた。この日は一番近い兄弟子である加藤らが松下たちに代わって夕食の支度をし、皆で食した。秋山社長は職人心得30箇条を掲げ、一流の職人になるには人間性を磨く必要があると教えており、新人には入社までに暗記することが義務付けられていた。松下は指導役の佐藤に付き添われ、新たな住処となる部屋に案内された。松下は10歳離れた同期の友添と内弟子としての共同生活が始まった。
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翌朝6時30分、内弟子である松下らの朝はランニングから始まった。正式入社テスト当日、松下らは秋山社長が定めた4項目を基準に判定され、4人が4人、それぞれに課題点があると判断され不合格でテストのやり直しが言い渡された。テスト後改めて秋山社長に呼び出された松下ら4人は1週間後に再テストすると伝えられ、佐藤に指導してもらった。松下と友添はランニング前の時間を使用して入社テストの練習を行った。そして再テストが実施され無事に4人とも合格して正式入社を果たした。
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秋山木工では例年、正式入社が決まると男性は髪を丸める洗礼を受け、新人たちが覚悟を示してきた。現在では丸刈りは強制ではなく、松下らは丸刈りにしないことを選択していた。秋山社長は丸刈りについて弟子たちに本気を出させるためであり覚悟を持ってもらいたいからであったなどと明かした。松下たち弟子は一日の復習と反省をノートにまとめレポートにするのが日課であり、松下らは各々に各々が許されている範囲の手段を用いてレポートを作成した。友添は外弟子の同期や年下の松下には負けないようにやっているつもりなどと明かした。
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2023年組の入社から1週間加藤さんが弟子の友添さんにトイレ掃除の指導をしていた。2017年加藤さんは実家が造園会社で継ぐためリーダー修行にきていた。それから6年職人となった。職人に昇格し大きく変わったのは禁止されていたスマホが解禁されたこと。しかし加藤さんは解禁されたことにより朝の体操に遅刻していた。
2023年秋山木工は変わろうとしていた。この年からカリキュラムに沿って木工の基本を学ぶ。社長がものつくり大学の学長を招いた。佐藤さんは学びの期間実技を教える指導役となり4人を教えた。実家の修行のために来ていた加藤さんは家族を支える存在になりたいという思いからマッチングアプリにのめり込んでいったという。加藤さんに夢の終わりは近づいていた。
加藤さんは秋山社長と話し合い退社することになった。理由は事故を未然に防ぐためであった。この2ヶ月間仕事に集中できておらずこのままでは危ないと判断されたという。それから半年後加藤さんは中型免許を取得したという。松下さんは初の里帰りをした。
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