- 出演者
- 今村涼子 久保田直子 井澤健太朗 田原萌々 佐々木快 森山みなみ
太平洋側に津波警報。地震発生からの経緯。津波注意報発表。海外機関から情報。マグニチュード8.7に修正。津波警報に切り替え。
カムチャツカ半島付近を震源とする地震の影響で北海道から千葉県など広い地域に津波警報がだされている。水位が上がっていく岩手県の久慈漁港。1.3mの津波を観測した。北海道むかわ町の沿岸部。北海道苫小牧市で大きな波が河口から流れ込んでいくのがわかる。ロシア紙「イズベスチャ」の公式SNS。北海道や千葉県など広い範囲に津波警報が出閉鎖された。岩手県宮古市の小学校では3階に避難。
北海道むかわ町では約300人が消防署の屋上に避難。ロシア・カムチャツカ半島付近で起きた地震の影響は日本の広い範囲に影響を及ぼしている。けが人も出ていて、北海道では86歳の男性が避難所のトイレに行く際に転倒し骨折の疑いで病院に搬送されるなどした。東日本大震災が大きな被害をもたらした場所に再びやって来た津波に不安は計り知れない。宮城県内では石巻港で70cm、仙台港で50cmの津波を観測。福島県いわき市小名浜では40cmの津波を観測。宮城県気仙沼市の防波堤に行く道は通行止めになり、市内の避難所では震災当時の記憶が蘇る。午前10時すぎ、三重・熊野市の国道で軽乗用車が崖下に転落し、車を運転していた58歳の女性が頭を強く打ち病院に運ばれたが、約3時間後に死亡。女性は事故の前、家族にLINEで「車を高台の待避所に置いてくる」などとメッセージを送っていて、津波警報の発表を受けて車を待避させようとしていたとみられている。午後になり、関東でも相次いで避難所が開設されている。茨城・大洗では60cmの津波を観測。神奈川・横浜や横須賀、東京・晴海でも津波を観測。千葉県内房、伊豆諸島、相模湾、三浦半島などで津波警報が出された。千葉県では避難所も開設された。都立国分寺高校剣道部顧問・奥野修平さんは「東京の高校の剣道部で合宿に来ていた。練習場を避難所にするので待機している。今後合宿を継続できるか、宿が海に近いところなので、引き続きここで一晩を過ごす可能性があり心配している」と話した。
湘南のシンボル・江の島付近でもサイレンが響いた。津波警報が出された神奈川県三浦半島では高台を目指す車で渋滞が起きていた。横須賀市では津波警報を受けて、市内の複数の学校が避難所として開設された。一方、それ以外の学校でも自主的に避難を始めた人がすでに1000人以上集まっているところもある。首都圏の交通網も混乱。千葉の外房線などが通る大網駅では在来線の運転見合わせが相次いだ。神奈川県鎌倉市にある大船駅、横須賀線も運転を見合わせた。JR東日本によると午後3時半現在、湘南新宿ラインでは大船から南の横須賀線と、新宿から南の東海道線で直通運転を見合わせている。島しょ部に住む人々は不安を抱えている。東京・八丈島八重根で午後2時37分に80cmの津波が観測された。和歌山県那智勝浦町役場は町内に8カ所の避難所を開設し、避難所や高台などに約750人が避難している。気象庁地震火山部管理課地震津波対策企画官・清本真司さんは「第1波より後に来る波が大きいことがあるので、津波警報等が解除されるまでは避難を継続していただきたい。津波は最大の波が来てすぐに終わるわけではないので、長い時間の津波が継続することが考えられる。少なくとも1日程度以上は津波の高い状態が継続すると考える」と呼びかけた。
福島・いわき市の様子を中継で伝えた。防風林と防潮堤に時折、波が当たっている様子も確認できる。まだ津波警報は続いているため、引き続き警戒が必要。
神奈川・横須賀市の様子を中継で伝えた。久里浜港には千葉県富津市を結ぶフェリーが発着するターミナルがあるが、津波警報の影響で運航は中止となっている。海面の潮位は変動しているようには見えない。漁港には漁船が停泊し、波で船が揺れる様子も確認できない。1時間前の千葉・九十九里では海も比較的落ち着いた印象だった。
震源に近いロシア・カムチャツカ半島では最大4mの津波が到達。その瞬間をカメラが捉えていた。日本時間午前8時25分ごろ、ロシア・カムチャツカ半島近くを震源とするマグニチュード8.7の地震が発生した。ロシアメディアがサハリン州北クリル管区にある水産加工会社の工場が強力な波に襲われたと報じた。この場所だと思われるところをグーグルアースで確認すると、青い建物の手前の水に覆われているところは道路が通っていたとみられる。防波堤がある辺りを捉えたドローンの映像では、濁って泡立った波が建物スレスレのところまで迫っているように見える。一部の建物は半分ほどが水没。砂浜があったところや緑の陸地、道路があったところも完全に水没している。サハリン州・リマレンコ知事は「住宅への深刻な被害はないとみられるが、いくつかは出ている。煙突が倒壊し、電力供給に支障も」と述べた。建物への被害も出ている。幼稚園の建物の壁が大きく崩落。非常事態部門の担当者によると、幸い中に子どもはおらず、けが人もいないという。カムチャツカ地方は日本より3時間進んでいるため、地震発生時は昼前だったが、けが人はなかった。カムチャツカ半島付近では度々地震が起きていて、20日にもM7.4の地震が発生している。中でも1952年にはM9の地震が起き、太平洋沿岸の広い範囲に津波が到達。きょうの地震は1952年以来の最も強い地震。その影響が及んだのは日本だけではない。
ハワイ・ホノルルのビーチで海水浴を楽しむ人、サーフィンを楽しむ人の姿もあったが、監視員の呼びかけに応じて次々と海から上がってきた。ハワイでも津波が到達する恐れがあるとして、一部地域に避難が呼びかけられた。トランプ大統領もSNSを通じて「ハワイには津波警報。アラスカと本土の西海岸には津波注意報が出ている。日本にも来ている。強くそして無事でいよう」と呼びかけた。ホノルル市内には避難を促すサイレンが鳴り響いた。ただ、海岸近くの道路では渋滞が発生してしまい、避難しようにも車が動かせない状態になっていた。ホノルル在住のHayashi Mariさんは「渋滞はひどくて、ワイキキの方から出ている人たちと帰ってきている人たちで、両方の車線が全く動かない。ハワイも島ですごい狭いところなので波が来たら逃げる場所がみんな一点に集中するしかない」と話した。その後、ビーチや通りなどからも人の姿は消え、スーパーなどどこの店もやっておらず、シャットダウン状態だという。
これまでの最大波である1.3mを観測した岩手・久慈港の様子を中継映像で伝えた。久慈港の満潮時刻は午後6時45分。津波は第1波より第2波、第3波の方が波が高く恐れがあり、久慈港でも60cmから1.3mに高くなっている。今見て落ち着いたと思っても注意する必要がある。
午前8時25分に地震が発生しM8.0と推定されたが、M8.7に修正されたことによって津波警報に切り替えられた。地震のエネルギーにすると10倍くらいになる。短い時間でM8を超える巨大な地震のエネルギーを計算することはできない。各地の高精度の地震計のデータを集めて解析してモーメントマグニチュードを計算する。東日本大震災がM9.0だが、地震発生直後は8.5や8.8という計算が出て、最終的に9.0まで行った。M8.7は東日本大震災に近い大きな地震だと思う。カムチャツカと北海道はかなり離れているので、8.7と言えども、この地震をきっかけに日本近海で地震が誘発されることはあまり考えなくていい。
津波警報が発表されてから8時間が経とうとしている。警報はどのくらい続くのか。元気象庁長官・西出則武は「後続の波で大きくなることが各地で見られていて、今後も続くと考える。満潮時刻が近付いている地点も数多くあり、全体を見極めながら気象庁で判断するとみられる。注意報、警報の基準があって見極めが難しい。満潮の段階で高くなっているところに津波が来れば足し算として潮位が高くなるので災害につながる」と解説した。気象庁はきょうの会見の中で「少なくとも1日程度以上は津波の高い状態が継続する見込みと考えている」と話していた。台風9号が近づく中での津波について、西出氏は「津波で全体ベースを上げているところに台風によるうねりや高潮、高波が重なると足し算になる。台風と重なっているのは決して良い方向ではない」と解説した。
全国の気象情報、台風情報を伝えた。波浪注意報が伊豆大島、新島、八丈島、三宅島に出ている。
津波警報、注意報による全国のコンビニの一時休業が約850店に拡大。セブン-イレブンによると、一時休業しているのは北海道から関西の太平洋沿岸にある約316店舗。本部から加盟店への人命最優先で店舗の判断で休業等を検討してほしいという呼びかけを受け、一部店舗が休業を決めた。ファミリーマートでは太平洋沿岸地域の273店舗、ローソンでも九州、沖縄を除く266店舗が一時営業を取りやめている。
高速道路などにも津波警報などの影響が出ている。神奈川県の西湘バイパスが箱根口ICと西湘二宮ICの間で通行止め。千葉県の九十九里有料道路、東金九十九里有料道路も一部区間で通行止め。NEXCO中日本によると、紀勢道の下りの紀伊長島ICの出口が封鎖され、解除時間は未定。
津波警報による、空の便への影響が拡大。午前9時40分ごろ、仙台空港の滑走路が閉鎖されたことで、全日空は午後3時現在、仙台空港発着のきょうの19便とあすの2便を欠航。日本航空は午後4時現在で、22便とあすの2便を欠航する。航空各社は相次いで運航を見合わせていて、あわせて約6000人に影響が出ている。
津波警報の影響による鉄道の運転見合わせが拡大している。JR東日本によると、午後3時現在、湘南新宿ラインでは東海道線と横須賀線との直通運転を見合わせている。東海道線の全線、伊東線の全線、横須賀線の大船と久里浜の間、内房線の千葉と安房鴨川の間、外房線の茂原と安房鴨川の間などで運転を見合わせている。小田急江ノ島線は藤沢と片瀬江ノ島の間で運転を見合わせ、ロマンスカーは一部運休。京急本線は堀ノ内と浦賀の間、京急久里浜線は堀ノ内と三崎口の間、京急逗子線の金沢八景と逗子葉山の間で運転を見合わせている。いずれも再開の目処は立っていない。
気象庁は緊急の会見を開き、少なくとも津波の高い状態が1日程度続くとみられると発表。津波警報の解除までは沿岸部や川沿いにいる人はすぐに高台や避難ビルなど安全な場所に避難し、注意報が発表された地域でも海の中や海岸から離れるよう呼びかけた。
津波警報が発表されたことを受けて、福島県で行われている全国高校総体のサッカー男子の2試合は前半で中断。北海道で予定されていた女子の4試合は中止となった。
神奈川県横須賀市ではすでに1000人以上が自主避難している。
津波警報を受けて、避難しようとした車が道路脇に転落し、女性が死亡した。警察によると、三重県熊野市の国道311号で、車が道路脇の崖下に転落した。女性は事故の前、家族にLINEで「車を高台の待避所に置いてくる」などとメッセージを送っていた。