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オープニング映像。
オジロワシが見られる北海道東部の冬は氷点下20度にまで下がる。オジロワシ翼を広げると最大2メートルにもなり日本最大級の猛禽類で国の天然記念物に指定されている。かぎ爪の脚をうまく使い獲物をとらえる。近年夏でも日本で暮らすオジロワシが増加していて子育てをする数も10倍に増加している。人の活動から得る食べ物が増加し栄養状態が好転したことで繁殖力が上がり子どもが増えたと考えられる。
獣医師・齋藤慶輔さんは傷ついたオジロワシを保護している。釧路湿原野生生物保護センターでは年間100を超える鳥が運び込まれるが中でもオジロワシが急増しているという。急増するオジロワシは人が出す食べ物に頼り切ってしまう場面が相次ぎオジロワシの生態が大きく変わってしまうと危惧されている。
治療されたオジロワシは野生に戻るためのリハビリを数ヶ月行いGPS発振器を取り付け無事に過ごしているか定期的にチェックが行なわれる。しかし自然に還れなくなくなったオジロワシも年々増加しているという。交通事故に遭い前嘴を失ったオジロワシの嘴を復活するプロジェクトが行なわれたがワシに負担をかけないようにきょうの作業は断念。ベックと名付けられ根気強く治療を続けていくことになった。
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嘴再建プロジェクトから9ヶ月、ベックは嘴を取り付けるようになったがまだ1匹では上手く餌を食べられない様子だった。こうしたオジロワシの事故を防ごうと行政と協力してポールを設置したり感電する恐れのあるところに鳥よけを設置するなどの対策が行なわれている。シカの死体にオジロワシが集まり交通事故に遭うケースが後を絶たないという。齋藤さんはオジロワシの事故を防ごうとシカの死体にシートを被せる対策を行った。嘴再建プロジェクトから1年半、5回もの改良を加えベックは1匹で餌を食べられるようになった。
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