2024年2月24日放送 4:50 - 5:20 テレビ朝日

テレメンタリー2024
「潰された自立〜与那国島と自衛隊配備〜」

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オープニング

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今回は…

与那国島は日本最西端の島。気象条件によっては台湾の山々を見ることもできる。台頭する中国を念頭に日本政府は与那国島に自衛隊を配備した。この島で生きている人々の“今”を追った。

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与那国島自衛隊
(テレメンタリー2024)
潰された自立 ~与那国島と自衛隊配備~

与那国島は沖縄・那覇市から西へ500km、台湾とは110kmの距離にある。人口は約1700人。元町職員の田里千代基さん(66)が農作業をする畑の目の前には自衛隊のレーダーがある。島に自衛隊が配備されたのは2016年。田里さんは2010年から町議会議員を務め、自衛隊の動きに厳しい目を向けてきた。与那国島は2004年に住民投票で石垣市などとの合併を否決し、単独の島として生きる決意を示した。戦後間もない頃は活発だった台湾との往来を復活させ、国境の島に住民が住み続けることが平和の維持や国土の保全につながると強調した。田里さんは与那国島が抑止力の最先端ではなく、アジアの緩衝地帯になるべきだと訴えている。沖縄・先島諸島への自衛隊の配備は2010年ごろから進み、2016年に与那国駐屯地、2019年に宮古島駐屯地、2023年に石垣駐屯地ができた。日米が南西諸島を拠点にして中国に対抗していく姿勢が見え隠れする。沖縄県民からは抗議の声が挙がっている。与那国島の糸数健一町長は就任前に中国の脅威を訴え、自衛隊の配備を求めるメンバーとして誘致活動を行ってきた。島にはミサイル配備や港の建設計画が持ち上がっている。空港も滑走路を延長して特定重要拠点に指定しようとしている。特定重要拠点とは政府が港や空港を整備・支援し、引き換えに有事・訓練で使用すること。予定地は島の西側に集中している。田里さんは島で加速度的に進む軍事化に危機感を抱いているが、糸数町長は国や県に港・空港の整備を求めている。田里さんは町議会でも自衛隊問題を追求してきた。現在では真っ向から意見が対立する2人だが、かつては同じ方向を向く同志だった。田里さんが作成に関わった「与那国・自立へのビジョン」に糸数町長も農家代表として携わっていた。島の図書室で司書を務める田里千代基さんの妻・鳴子さんは2004年に合併の是非を話し合った町民大会を懐かしむ。その時は島が一つになっていたという。

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与那国島自衛隊

愛知・名古屋市に自立を目指した与那国島を知る人がいる。元官僚の御園愼一郎さんは構造改革特区で台湾航路開拓を目指していた与那国町とやりとりをしていた。当時の尾辻吉兼町長との思い出を語ってくれた。尾辻町長は志半ばで帰らぬ人となった。コンサルタントとして島の自立に取り組んでいた上妻毅さんも当時を振り返ってくれた。町民が自立に向けて進んでいた2007年6月にアメリカの軍艦が入港し、2009年頃から自衛隊配備の流れが進んだ。上妻さんは自衛隊によって町民が分断され亀裂が生まれたと語った。町職員時代の田里さんは与那国町の姉妹都市である台湾・花蓮市に置いた事務所で所長を務め、定期航路の実現などに奔走した。現在両都市を高速船で結ぶ取り組みが進んでいる。元花蓮市長の魏木村さんは台湾の東部と沖縄の先島地域を1つの生活圏にしたいと考えている。台湾では先月に総統選が行われ、民進党政権の継続が決まった。周辺情勢が緊張するとの分析もあり、田崎さんは与那国島への影響を心配していた。

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与那国島与那国町(沖縄)名古屋市(愛知)尾辻吉兼東京都民主進歩党自衛隊花蓮市(台湾)
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