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オープニング映像。
山口県上関町は海が人々の生活を支えている。寒ボラを宣伝するイベントを開いたのは上関ネイチャープロジェクト。中国電力がすすめる上関原発建設計画は全国唯一の新設。過疎高齢化の歯止めをかけようと町が誘致した。しかし反対派と対立し原発への意見が違うと近所付き合いを避けるほどの分断が生じた。2009年に移住してきた高島さんは自然保護の立場で原発には反対してきた。またその建設で漁に影響を受ける漁師も推進と反対にわかれた。小浜さんは推進の立場で漁業保証金もうけとった。しかし2011年の福島第一原発事故以降工事が中断。国はその後も新増設について方針を示しておらず上関原発増設は不透明なまま。
計画が止まってからは激しい対立は影を潜めた。この日鹿児島大学の学生たちが町の古民家を訪れた。ネイチャープロジェクトが運営するゲストハウスで海洋生物の研究者の宿としてつくられた。学生たちはさかなの調査にやってきた。合宿二日目、小浜さんも調査に協力し船を出している。
山口県上関町の西哲夫町長。人口減少などが町の課題。原発誘致計画の中断により交付金も減額。中国電力は、予定地に近い自社所有地に中間貯蔵施設の建設を計画。中間貯蔵施設とは処理しきれない使用済み核燃料を一時的に保管するもの。上関町には年間360億円の交付金が入る試算だが、町民からは安全性の懸念などから反対の声も。町は受け入れを進める方針だが、反対する町民らは国に直訴。
原発中間貯蔵施設の誘致が進む山口県上関町。町民の間では推進派・反対派の分断が進んでいるという。反対派が求めるのは観光資源などである海の保全。
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