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オープニング映像。
今漫画家の世界は、紙雑誌連載、アプリ連載、読み切り掲載、マンガ賞受賞、その他と大きくわけてこうした構造になっている。北海道出身の上野さんは成人向け漫画を描いているというが、そのマンガに関しての担当編集者との打ち合わせをしていた。しかしアダルト漫画での収入は年に470万円。その稼ぎでアシスタントを一人雇っているために生活は楽ではないと、トキワ荘をでていけないという。トキワ荘にはもうひとりアダルト漫画で大ヒットした人が去年5月にダウンロードサイトに一冊を売上9万3千本を売り上げた。上野さんも大野さんも、目指すは少年誌での連載。入居したばかりの中村さんは担当編集者から自分の描きたいジャンルの漫画を描いてもいいと許しがでたという。
翌日に中村さんが向かったのは少年サンデー編集部。下書きした漫画を出していた。鹿児島出身の中村峻さんは九州大学大学院の芸術工学府修了。就職後に3年間で375万円を貯金し退職。去年6月にトキワ荘にやってきた。トキワ荘に来て2ヶ月後に担当編集者がついた。担当編集者の武者さんは数多くのミリオンセラー作家を生み出している。この日はアニメをプロデュースする会社が主催する漫画トーナメントの打ち合わせ。勝ち抜けばWEBで連載するチャンスがある大舞台。中村さんはそんな担当編集者の武者さんに不満を抱いているという。この日、上野さんを尋ねた中村さんは先輩漫画家としての意見をもらったが自分の生きてきた人生を何らかの形で漫画に反映させたいという。漫画を描いたらみてもらうのがトキワ荘の日常。
平成の時代にも、漫画家の卵たちが暮らすトキワ荘があった。今から17年前に5LDKの一軒家をかりあげてそこに若者が切磋琢磨しながら出版社へ自作漫画を持ち込み、夢を語らい合っていた。当時20歳だった樽谷純一さんは当時描いた漫画を憧れのジャンプに持っていっていた。あれから17年が経過し樽谷さんは38歳に。
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樽谷さんは現在実家のある兵庫県にいるが2012年に作画の仕事が舞い込んできた。おもちゃの販売促進のための漫画だった。しかしその後おもちゃの販売不振で1年で漫画は打ち切り。今はWEB向けの漫画を描いている。夢はまだ敗れていない。漫画トーナメントに向けて描きすすめる中村さんは、最後の8人にまで残っていた。中村さんはここまでの作業で議論になったキャラの顔を何度も変えていた。この日中村さんに連絡が入り、部屋に入るとそこにいたのは担当編集者の武者さん。アニメーションの企画制作を行う会社が、アニメ用のオリジナル漫画を新人の漫画家と作りたいという。それに中村さんが選ばれた。連載と読み切り50本を70人の作家と目指す。推薦してくれたのは担当編集者の武者さんだった。
エンディング映像。