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オープニング映像。
JR脱線事故の負傷者の女性は事故で顔に後遺症をおってしまった。さらに体に襲う痛みがあり、加害企業との交渉でうけた心の傷と向き合った女性を紹介。2005年の4月25日に発生したJR福知山線脱線事故。電車は制限速度時速70キロのカーブに116キロで進入。線路脇のマンションに衝突した。乗客106人と運転士が死亡し562人が負傷。玉置富美子さんは脱線事故で重傷を負った。事故の日に着ていた服には事故のあとが生々しく残っている。事故直後の玉置さんは、流れ出た血液で衣服が赤くなっている。ケガは顔から足まで全身に夜呼んだが顔の右半分は切り裂かれ、神経が断裂。左足はえぐられたという。さらに車両の外に投げ出され、地面に打ち付けられたために全身を打撲した。
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- JR福知山線脱線衝突事故尼崎市(兵庫)
事故当日に搬送された病院には8年後も週3日通い治療を続けていたという。主治医はその玉置山の症状について説明し事故で右の側頭部からアゴにかけて顔面神経の断裂。さらに経過とともに顔の皮膚がさがり痛みが出るために引き上げる手術を年に1~2度繰り返している。全身の打撲で体が動きにくくなり、締め付けられるような痛みとしびれがあるという。えぐられた左足は痛みが治らず、支えなしでは歩きにくくなっている。体に残る痛みとケガが治ったようにみえる見た目。本当は痛くないのでは?と思われることが心配だという。玉置さんは事故が起きるまでは管理栄養士としてフルタイムで働いていた。事故後は1日も職場復帰出来ないまま退職。病院に通うことと家事をすることが玉置さんの日常に。支えたのは家族の存在だった。娘は就職をやめ、家のことをやってもらっているという玉置さん。夫は定年後仕事をし、旅行に連れ出したりなどしてくれたという。動きにくい体でできるかぎりの事を行っている。
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事故から19年賀経過した去年秋に玉置さんは手術をすることに。麻痺したままの顔面神経。目の痛みがおさまらず、それを和らげる手術を行う。顔面神経が断裂しているために時間とともに目の周囲に痛みがある。手術で顔の皮膚を引き上げて痛みをおさえるが数ヶ月で再び垂れ下がるために手術を30回以上繰り返している。怪我の治療費や手術台は以前はJRが負担していたが現在は玉置さん自身が支払っている。JR西日本から度重なる示談の申し入れがあり、一昨年に受け入れた。治療が続く場合には医療費を支払い続けてほしいという願いを諦めることは苦渋の決断だった。JR西日本は玉置さんのように後遺症に苦しむ人々について示談が成立しても関係性を持っていくと話しているがプライバシーの観点からという理由で個別の補償に関しては答えることはなかった。
エンディング映像。