- 出演者
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(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
(ニッポンの里山)
マガンが群れる冬の田んぼ 宮城県大崎市
宮城県にある蕪栗沼では朝、ロシアから渡ってきたマガンの群れが飛び立つ。ねぐらを経った群れは冬枯れの田んぼに降り立った。日本有数の米どころ・宮城県大崎市には刈り取りを終えた広大な水田が広がっている。マガンたちにとっては田んぼ全てが食事の場。毎年日本にやってくるガンの9割が大崎市周辺で冬を越すという。開発などで水辺が減っているため、沼に集まる水鳥は年々増え、過密状態になっている。
白鳥が集落のそばの水辺に降り立った。この水辺hは鳥たちの越冬に先駆け地元の農家が用意したもの。冬の間使っていない田んぼに水浅く水を張っておくだけで水鳥たちの住処になる。「ふゆみずたんぼ」と呼ばれる取り組みで、鳥のふんが田んぼの養分となったり、雑草の芽生えが抑えられたりと米作りにも良い効果がある。12月、沼に隣接する地区でもふゆみずたんぼの準備が始まった。2月、水を張っておいた場所にマガンがいた。マガンは畦の草を食べて命を繋ぐ。ここのふゆみずたんぼにはタンチョウも訪れた。
里山 季節のことば
季節のことば「雁渡し」、秋の始めに吹く北風のこと。ガンは雁とも呼ばれ、この風に乗ってガンが渡ってくるという表現。「雁来月」「雁帰月」という言葉もあり、ガンは季節の目安とされてきた。