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(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
(サクラ 染め上げる里 宮城県 加美町)
サクラ 染め上げる里 宮城県 加美町
宮城県加美町は雪深い里で、町を見守るのは薬莱山である。冬の終わり、この山で桜並木の整備が行われる。加美町には特別な桜の木がある。樹齢数100年の種まき桜は、咲く頃が稲の種をまく時期の目安にされてきた。この木を先祖代々受け継ぐのが内海さんである。桜は古来から米づくりの神様が宿るとして大切にされてきた。しかしこの冬、雪の重みで1本枝が折れてしまい、切ることになってしまった。切った枝を貰い受けに来たのが、工芸家の笠原博司さんで、染め物に使っている。
笠原さんは伝統の機織りを受け継いできた。草木染めも行っており、30年近く桜染めの技を磨いてきた。今回は種まき桜から色をもらおうと考えた。3月半ば、染めの作業が始まった。花が咲く前に折れてしまった枝は細かく砕いて煮出すとワインのような赤色に。この液に絹糸を浸すと、糸が桜の色に染まっていく。
笠原さんから染や機織りを教わった人たちが、作った着物を着て披露する会が開かれた。以前桜染めを教わった人達も勢揃いした。この時期には薬莱山の桜にもシメなどの鳥が集まってくる。
4月下旬、種まき桜が満開を迎えた。あたりの雪も溶けて、米作りの時期が始まる。花の蜜は鳥たちにとってもごちそうで、賑やかな春の訪れとなった。
里山 色とカタチ
サクラは木材としても上部で美しく、様々な道具に使用されている。そこで岩手県のお弁当箱などを紹介した。
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