あすからは、頂点をかけた日本シリーズが始まる。第1戦の先発ピッチャーを託されたのは経験豊富なソフトバンク・有原航平に託す。決戦を前に、キャッチボールで汗を流した。打撃陣では近藤健介が復帰。チーム打率12球団トップの打線が一丸となって、５年ぶりの頂点を目指す。阪神は5年目の３つのタイトルを獲得した村上頌樹が先発。敵地での調整だったが、リラックスした様子で試合に備えていた。また、クライマックスシリーズＭＶＰの森下翔太、シーズンで打撃２冠の佐藤輝明などが快音を響かせ、状態のよさを感じさせた。日本シリーズはあす、ソフトバンクの本拠地、みずほPayPayドームで開幕し、先に4勝したチームが日本一に輝く。

今年の日本シリーズの見どころをヤクルト前監督を務めた高津臣吾さんに聞いた。高津さんによると、戦ううえで大切にしてきたキーワードがある。それが「乗り遅れない」こと。高津さんは阪神が有利と予想。その鍵を握るピッチャーがリリーフでともにレギュラーシーズン防御率0点台の及川と石井。高津さんは、この2人のクライマックスシリーズでの起用法にも注目した。ファイナルステージの初戦。藤川監督は、無失点だった先発、村上投手を５回で交代させると。及川投手と石井投手をイニングをまたいで起用し、2人で3イニングを抑えた。そして、バッターではホームラン、打点の２冠に輝いた佐藤輝明をあげ「今年は全く抑えられなかった」と話した。一方、ソフトバンクの強みは先発ピッチャーだという高津さんが２年連続最優秀防御率であるモイネロがポイントとコメントした。クライマックスシリーズではMVPに輝き、決戦に臨む。バッターでは、今シーズンレギュラーに定着し、交流戦MVPでブレークした柳町達をあげた、クライマックスシリーズでは、４割を超える打率をマークしており、乗り遅れないためのキープレーヤーになると見ている。高津さんは4勝3敗で決着するのではないかと話していた。高津さんはシリーズのポイントとして初戦、そして舞台を甲子園に移しての第3戦と話していた。

来年3月のミラノコルティナパラリンピックで2大会連続の金メダルを目指す川除大輝が代表合宿での練習を公開し、意気込みを話した。合宿には他にもこれまで3つの金メダルを獲得している45歳のレジェンド、新田佳浩などが参加。およそ1.2キロの上り坂を、ローラースキーで繰り返し走るトレーニングなどをこなした。川除は、上り坂を課題に挙げ、夏の間も練習を積んだ成果もあり、ペースを乱すことなく上り切り、来年の本番へ手応えを示した。

パラアイスホッケーの日本代表も練習を公開した。選手たちは専用のそりに乗ってプレー。来月の最終予選で２大会ぶりのパラリンピック出場を目指す。20歳の伊藤樹は試合形式の練習で切れのあるスティックさばきでシュートを決めていた。最終予選では参加する６チームのうち、上位２位に入れば、パラリンピックの出場権を獲得できる。

全国各地できょうもクマによる被害が相次いでいることを伝えた。