- 出演者
- 金子崚
オープニング映像と挨拶。
立憲民主党代表選挙への立候補を表明している野田元総理大臣が、記者会見を開いた。衆議院第1議員会館から中継。野田元総理は「自民党の新総裁のもと、解散総選挙が行われるだろうと思う。その総選挙を睨んで”政権交代前夜”というタイトルの資料を配った」などとし、現状の日本の民主主義にある6つの危機への対策について説明した。1つ目に”政治不信”を挙げ「通常国会で裏金問題の解明はされず、けじめはつかず、今後についてはザル法となった。象徴的は事例は定額減税を評価する人がいないこと。防衛費の増税など理解されるはずもない。政治資金規正法の再修正を行う。そしてさらなる政治改革を進めるために、被選挙権改革を行う。年齢引き下げによる被選挙権の拡充や、国会議員の世襲を制限する。加えて議員定数の削減をする」などと話した。2つ目は”失われたままの分厚い中間層”として「1世帯あたりの平均所得は年々下がってきている。平均所得以下の人が6割。格差の拡大に歯止めをかける必要がある。医療・介護・福祉・子育て支援など国がしっかり供給する。若者の困窮に光を当てるのがスタート。教育・給食費の無償化を実現。給付型奨学金の拡充と、奨学金返済の肩代わりをしていく」などと語った。3つ目に”多様性を認め合う共生社会づくり”とし「選択的夫婦別姓を早期に実現する。2002年に民主党の代表選に立候補したときにも掲げていた。経団連もこの早期実現を訴えるようになった」などと話した。
野田元首相の記者会見は、NHKニュースサイトなどでライブ配信している。野田元首相の発言のポイントについて、谷井は、自らの政策のタイトルに「政権交代前夜」を掲げた、立憲民主党の代表選が終わった直後には、自民党の総裁選挙が行われ、衆議院解散総選挙も控えていることを睨んだものだと説明した、会見では、総理大臣も務めた経験のある自身が立候補する意義を伝えたい狙いがあったなどと話した。野田元首相は、政治改革を自身の政策の一丁目一番地とし、先の国会で成立した政治資金規正法は抜け穴だらけで、改革に値しないと強く批判し、企業団体献金の禁止や国会議員の世襲制限といった抜本的な改革を進めると強調した。代表選の告示はあさってで、現時点で立候補しているのは、野田元首相と枝野氏。泉代表や江田元代表代行、吉田晴美衆議院議員が立候補できるかが焦点となる。3人は、立候補に必要な推薦人20人を確保できるように全力をあげている。野田氏には、自らが率いるグループのほか、小沢一郎衆議院議員を中心とするグループが支持を決めている。枝野氏は、リベラル系議員でつくる最大グループが支援することになっている。各陣営の動向を探り合うかけひきが続いている。