- 出演者
- 池田伸子
オープニング映像。
第213通常国会が今日召集。自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受け、法改正を含む政治改革が最大の焦点となる。参議院本会議では能登半島地震で亡くなった人たちに黙とうをささげた後常任委員長の選任などが行われた。岸田首相は政治資金の透明化など進めるべきものを進めていく強い覚悟を持って国会に臨みたいと述べ、立民・泉代表はわれわれが政権を担うという意識を強く持って新しい政権作りに邁進していきたいと述べた。通常国会の会期は6月23日までの150日間。召集日に行うのが通例の岸田総理大臣の施政方針演説は、自民党の派閥政治資金事件を受け来週29日に予算委員会の集中審議を行ったあと翌30日に行われる。また野党側の要求を踏まえ安倍派に所属する衆参両院の委員長ら11人が交代するなど、冒頭から異例の展開となる。
通常国会の召集を受けて与野党9党の国会対策委員長などが会談。自民党が円滑な国会運営に協力を求めたのに対し、野党側は自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件について説明責任を果たすよう求めた。立憲民主党安住国会対策委員長は記者団に対し「派閥解消のリーダーシップというだけでなく、全容解明を調査チームなり設けて速やかに示してほしい。そういうことがなければ予算審議は順調にいかないのではないか」と述べた。自民浜田国会対策委員長は「政治とカネの問題を解決しなければならず、党として説明責任を果たしていきたい。できるかぎり野党の意向をくみながらどういう形で応えていけるかを課題としていきたい」と述べた。
自民党は参院の新たな執行部人事を実施。関口参院議員会長は自らを含む参院の執行部4人がそれぞれ所属する茂木派、岸田派を退会すると発表。青木一彦参院議員も茂木派を退会する意向を明らかにした。茂木派では小渕選対委員長らも退会の意向を示している。
政府は一般会計の総額が112兆5717億円となる新年度の予算案を国会に提出。2年連続で110兆円を超え過去2番目の規模となる。高齢化や少子化対策の強化に伴い社会保障費が37兆7193億円と8506億円増えた他、将来の防衛力強化にあてる資金を除いた防衛費も7兆9172億円と今年度を1兆1292億円上回った。国債費は長期金利の上昇を反映し1兆7587億円多い27兆90億円に。一方先月の段階で5000億円としていた予備費は能登半島地震の復旧・復興に新年度以降も対応するため1兆円に倍増。これとは別に物価高騰などに対応する予備費も1兆円を計上。歳入では税収を今年度の見通しとほぼ同額と見込んでいるが、税外収入を加えても不足する35兆4490億円は新たに国債を発行して賄う計画で、財源の3割以上を国債に頼る厳しい財政状況が続いている。
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- 令和6年能登半島地震
政府は能登半島地震の復旧・復興に向けた支援策を実行するため、2023年度の予備費から1500億円余りを支出することを決定。内訳は仮設住宅建設や半壊以上の家屋解体の自己負担を特例でゼロにするなど生活の再建に向けた支援に694億円、中小企業の復旧費用補助や輪島塗など伝統産業の立て直しに向けた支援、観光客の宿泊代の半額を補助する北陸応援割の実施などなりわいの再建に383億円。インフラや医療施設の復旧などには475億円を充てるとしている。
能登半島地震を受け立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の3党は、被災者生活再建支援金の上限を現在の300万円から600万円に倍増することなどを盛り込んだ法律の改正案を共同で衆議院に提出。
被災した地域にある道の駅を支援する動きも出ている。在庫の特産品は、全国各地の道の駅から自分たちが販売したいという申し出が相次いでいて、寺井由香里駅長は「ビール・お菓子類など賞味期限のせまっている物を心配していたが、快く買い取っていただきそれを送った。とてもありがたく心強く思う」と述べた。
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エンディングの挨拶。