- 出演者
- 角谷直也
物価高対策含む経済対策について、高市早苗氏は「出口を柔軟に考えることはやりたい」、石破茂氏は「いかにして労働分配率を上げ賃金を上げていくのか これが一番即効性がある」などと訴えていた。衆院解散・総選挙について、高市早苗氏は「適切なタイミングで解散させていただく」、石破氏は「自民党の都合だけで勝手に決めるなということ」だと述べていた。
自民党総裁選は決選投票の開票作業中。候補者の名前以外が書かれたものは無効とみなされる。来年改選となる参院議員を中心に投票行動が読めない議員も多くいたとされる。1回目の投票では高市が議員票で優勢。投票において注目されるのは有力議員らの動きだが、派閥などでまとまった動きが取れるかは不透明。高市が選ばれれば女性初の総理。
自民党総裁選、決選投票の開票結果を発表。高市早苗（議員票173・都道府県票21）、石破茂（議員票189・都道府県票26）。計194-215により、石破が新総裁に選出。
自民党総裁選挙は1回目の投票で9人の候補者のいずれも過半数を獲得できず、1位の高市経済安全保障担当大臣と2位の石破元幹事長の上位2人による決選投票が行われた。開票の結果、自民党の新しい総裁に石破茂が選出された。議員票：高市早苗173票、石破茂189票。都道府県票：高市早苗21票、石破茂26票。次の衆院選の顔になりうる存在として、国民人気の高い石破への期待が集まった結果というスタジオコメント。
自民党新総裁・石破茂が挨拶。「自由民主党が国民の信頼を取り戻せるよう応えていく」「日本国をもう一度、みなが笑顔で暮らす安全で安心な国にするため全身全霊を尽くす」など語った。
自民総裁選は石破が勝利。2012年の総裁選では最多党員票を獲得するも決選投票で安倍元総理大臣に逆転された経験。今回は1回目の投票で2位だったが、決選投票では逆転して1位に。
自民総裁選を制した石破へ、岸田総理大臣が挨拶。史上最多の9名が立候補した今回の総裁選について「自由闊達に濃厚な論争を繰り広げていただいた」「国民には自民党が変わろうとする覚悟を示せた」などと評し、今後について「新総裁のもと一致結束して責任を果たしていく」「私も全力で支える覚悟」などとコメント。「国民から共感の得られる政治を実現していかなければならない」「自民党は国民の期待に1つ1つ結果を出していく 今日はその第一歩」などと呼びかけたうえ、3年にわたって自身を支えてくれた国民らに感謝の旨を語った。
自民総裁選では石破元幹事長が新総裁に。就任挨拶では自民党が野党だった頃に触れ、「公平公正で謙虚だった自民党に戻りたい」など呼びかけた。その後は岸田総理も挨拶。「一兵卒として新総裁を支える」などとし、新総裁には「強力な内閣で結果を出してもらいたい」などとエールを送っていた。総裁選での争いが激しかったこともあり、これが党運営に悪影響を及ぼす可能性も。2012年は逆転で総裁の座を逃した石破。今回は逆転勝利で総裁に。課題は政治とカネ問題への対応。政治資金規正法を再改正する可能性に言及したほか、「不記載があった議員らの説明責任を総裁も負う」など発言。党役員人事で大幅な刷新を図るかどうか、中堅若手が起用されるかどうかなど焦点。総裁選で争った相手の起用もあり得るという。閣僚人事の発表は来週。新総裁はこのあと午後6時から会見の予定。
自民党新総裁に選出された石破茂氏の経歴を紹介。石破氏は1986年に当時全国最年少の29歳で衆議院議員に初当選。趣味は鉄道や読書など多彩。1993年、政治改革法案の取り扱いをめぐり野党が提出した内閣不信任決議案に賛成。自民党を離れ新生党、新進党に参加。1997年、自民党に復党し小泉内閣で防衛庁長官として初入閣。第2次安倍内閣の発足後は党の幹事長、初代の地方創生担当大臣として安倍政権を支えたが、退任したあとは安倍氏と距離を置いた。4回目の挑戦となった2020年の総裁選挙では、菅前総理大臣に敗れた。前回の総裁選挙には立候補せず、小泉進次郎氏とともに河野デジタル大臣を支援して「小石河連合」と呼ばれた。
石破氏が自民党新総裁になった勝因について、山本雄太郎記者が「最後に国会議員の支持を集めたという点に尽きる。世界情勢が厳しさを増す中、安全保障政策に精通し政治経験も豊富な石破さんへの期待に、自民党が安定的な政治運営を託したと言える。また、防災や地方創生も石破さんがライフワークにしている政策。日本が抱える重要課題に精通していたことが支持を集めた要因だと思う。さらに、政治とカネの問題で統制の回復がままならない中、次の衆院選の顔になりうる存在として期待が集まった。野田さんに対峙していくうえでも豊富な政治経験を持つ石破さんが適任だと見方も出ていたところ」などと語った。
小泉進次郎氏は「石破新総裁におかれては、議員そして党員の皆さんの支持によって新たな新総裁に選ばれたわけだが、まさにチーム一丸となって自民党このあとは大きな勝負が待ってますから、私は自分ができること、しっかりと実行してお支えをしていきたいと思う」と話した。
自民党の新総裁に石破茂氏が選出された。政治部・山本雄太郎が石破氏の勝因、小泉氏が伸びなかった理由について当初は党員からも国会議員からも選挙の顔としての高い期待があったが、選挙戦の中盤くらいから失速した印象がある、それには若さ、政治経験の少なさ、選挙戦を通じて討論会などを通じての発言の不安定さをあげた。
自民党総裁選挙は1回目の投票でいずれの候補者も過半数に届かず、決選投票の結果、石破元幹事長が215票、高市経済安全保障担当大臣が194票で石破氏が1回目で1位になった高市氏を逆転し、新しい総裁に選出された。石破茂氏は「安倍総裁のもとで幹事長を拝命し、自由闊達な議論ができる自由民主党、公平公正な自由民主党、そして謙虚な自由民主党、政権を奪還した もう一度そのときに戻りたいと思う」などと挨拶をした。自民党はこのあと臨時の役員会と総務会を開き、新しい党役員の人事を石破氏に一任することにしている。石破氏は午後6時を目処に党本部で記者会見し、今後の政権運営などについてみずからの考えを明らかにすることにしている。その後、直ちに幹事長や総務会長など党役員人事の検討に入るものとみられる。
自民党総裁選挙の結果を受けて東京外国為替市場では円高ドル安が急速に進んでいる。日銀の利上げに対して慎重な発言をしていた高市氏が石破氏とともに決選投票に進むと円安が進む場面もあった。石破氏が新しい総裁に選ばれると円を買い戻す動きが一気に強まり円相場はおよそ3円円高が進んだ。市場関係者は今後石破氏が金融政策や財政政策にどのような考え方を示すのかに注目が集まっていると話している。東京株式市場、日経平均の先物は大幅に値下がりしている。（中継）東京証券取引所。
中国人民銀行は短期の金利を1．7％から1．5％へと引き下げた。不動産不況の長期化でデフレへの懸念が続くなど景気の先行きに不透明感が広がる中、追加の金融緩和で住宅の購入や企業の資金繰りを支援し景気を下支えするねらい。