2024年6月1日放送 0:45 - 1:15 テレビ朝日

ネオバズ!!
しくじり先生 俺みたいになるな!! 便利すぎた新技術Winny日本ネット史上最大の事件

出演者
澤部佑(ハライチ) 酒井健太(アルコ&ピース) 若林正恭(オードリー) 伊集院光 森香澄 くりえみ 
(しくじり先生 俺みたいになるな!!)
今回は…

今回は狩野英孝がWinny事件について解説する後半戦をお届け。

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Winny狩野英孝
Winny事件から学ぼう!!

Winny事件では、Winnyが他者によって悪用され作った技術者が逮捕されるという事件が発生した。これにより他の技術者たちは新しいソフトを開発し悪用されたら罪になるのであれば開発はやめてしまおうと思ったという。実際にWinnyの開発者の金子勇が逮捕された事で日本のイノベーションが遅れてしまう要因になってしまったと言われている。当時の研究機関でもWinnyに使用されているP2P技術に関する研究には予算がつきにくくなったと言われ、開発したソフトウェアは海外で発表したほうが良いと忠告する技術者も出てきたという。その裁判では犯罪に使われた新技術は罪になるのか?と日本中の開発者の未来を決める歴史的な裁判が起こったというが狩野はその時に巻き起こった世間の賛否両論を伝えた。出演者たちは金子勇が有罪か無罪かを話し合い、伊集院は良いと悪いと有罪はわけて考えるべきだと答えた。

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金子勇がどうなるかと言う時、その無罪を願う2ちゃんねらーたちが弁護費用を寄付。このことで1600万円の寄付が集まり全国の技術者たちや大学時代のゼミの恩師たちからの熱いメッセージが届いた。しかし金子勇はこの時自身が捕まって世の中が良くなるのであればそれでいいと思っていたという。しかしその時弁護をしていた弁護士の壇俊光弁護士は犯罪者になってしまえば技術者やいろいろな人に影響が出ると伝えたという。金子勇はその言葉に皆のために戦うと言ったという。

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Winnyでの情報漏洩拡大は止まらずついには原発情報までもがネットに流出した。そんな中金子勇は裁判に向けて決意に東京大学の大学院特任助手を退職。また姉とはWinnyに関するやりとりあがったために保釈の条件で姉とも連絡がとれなくなったという。そして逮捕されて4ヶ月後に2004年の9月に第一審がスタートした。弁護団はいかにWinnyが革新的な技術であるか、決して犯罪目的で開発したわけではないということ、警察の捜査や取り調べに不当性があることを積極的に訴えた。また法定では実際裁判中に金子がプログラミングを披露していかにその技術がすごいかをプレゼンした。ただまっすぐ少年のようにプログラムをいじる姿を裁判でみてもらい、犯罪を犯すようなひとではないということをアピールした。しかしその一方で世の中ではWinnyによってウイルスが広まってしまい、日本は最悪の状態になりほぼ毎日大企業や国家の情報が大流出していた。また公式ダウンロードサイトは閉鎖したものの既存の利用者などがWinnyをさらにダウンロードできるようにしたために、こうした事件が明るみになってもダウンロードをする人も大勢いたという。そしてこうなってしまった背景にはWinnyが抱えていた最大の弱点があった。それはデータに一度世にだしてしまうと回収ができない。管理者がいないフリーソフトだったことやウイルス感染を予期していなかったためにここまでの被害に及んだ。そのウイルス対策を問われた金子勇は答えに「5秒あれば作れる。」と答えたという。

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しかし金子はその時Winnyをアップデートすれば再逮捕されてしまう状態。その時に放った言葉は「自分の作ったプログラムが変な方向に行くのを望むプログラマーがいるか?」だったという。このもどかしい状態に歯がゆさを感じていたが世の中ではさらにWinnyの問題は大きくなっていく。そして当時官房長官だった安倍晋三は、最も確実な対策はWinnyを使わないことだと伝えた。裁判は判決が下る前の最後の陳述の時間へ。金子は裁判官に向かって「科学技術は素晴らしいと信じていて、新しい技術を生んで表出だしていくことが技術者の自己表現であり、社会への貢献。」と語ったという。裁判がスタートして2年3ヶ月が経過。しかし判決は有罪となった。罰金は150万円となり、この判決に世の中の意見も真っ二つに。しかしその後控訴を行い、弁護団は海外ではこうしたサービスを次々と生んでいるが日本はこのままでいいのか?とアピール。狩野はこの出来事が違った展開を迎えていればWinnyがYou Tubeになっていたかもしれないと語った。

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裁判の開始から5年が経過した2009年、金子は逆転無罪判決となったがその用した時間は7年半にも及ぶ。日本はその間ストップしてしまっていたという。この7年半に世界では海外発の新技術が続々と誕生し日本は一気に遅れをとってしまった。当時世界ではiTunesやYouTube、Facebookなどが生まれていた。またWinnyのようなP2Pのシステムを使ったデジタル技術にはLINEやSkypeなどがある。その後東大に復帰した金子勇は研究者として技術開発を行うと意気込んでいたがその半年後に急性心筋梗塞で死去し日本はその天才さえも失ってしまった。狩野はもし逮捕や裁判がなかれば日本が発展するような後継者が生まれていたかもしれないと語った。そしてその教訓から学べることには日本は技術の危険性ばかり目を向けいたが世界は技術の可能性を育てたとした。そして最後に2011年12月に無罪判決となった金子勇の記者会見がおこなわれ、その時の発言を紹介した。

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(エンディング)
アベマで配信

しくじり先生 俺みたいになるな!!の次回はアベマで配信。

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