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豊田倫之亮(15歳)はアマチュア相撲界で注目を浴びる天才少年。身長167cm、体重116kg。鹿児島県の離島・徳之島出身。小学校時代は6度の日本一に輝いた。12歳で親元を離れ、千葉の柏相撲少年団へ。幼い頃に両親が離婚。母・住英さんは保険会社で働きながら、女手一つで息子を育てた。息子の試合には徳之島から必ず応援に駆けつけた。遠く離れてもお互いに支え合って生きてきたが、昨年10月に住英さんに大腸がんが見つかった。ステージは4だった。
オープニング映像。
天才相撲少年・豊田倫之亮の取材を始めたのは彼が中学1年だった2年前。春休みを利用して故郷・徳之島に帰省した。離れ離れの時でもテレビ電話をしている、母の声を聞くと元気になると語った。冷蔵庫には母が送ってくれた牛乳が入っていた。毎日飲んでいるという。入寮時(12歳)に94kgだった体重は15歳で116kgに増えた。中学2年生で団体日本一。昨年5月には母が見つめる前で個人戦優勝を果たした。
昨年10月、母に大腸がんが見つかった。ステージ4だった。母は徳之島を離れ、鹿児島市で長女・花凛さん(21)と暮らしている。15歳の息子に事実を伝えるか悩んだという。母の病気を知った倫之亮はショックだったが、受け止めて大会で活躍しようと思ったと明かした。頑張る姿を見せることが母への1番の薬になると考え、中学最後の大会「白鵬杯」優勝を目標に掲げた。大会1週間前、同学年のライバルと本番さながらの稽古。稽古の後は寝る前までスマホで自らの相撲を見直した。大会2日前、地元の神社で必勝祈願した。大会2日前から緊張するのは珍しい。どうしても勝ちたいと語った。母は5回目の抗がん剤治療を終えて退院。鹿児島から応援に駆けつけた母は倫之亮の寮を訪れた。夕食を一緒に食べ、久しぶりに2人の時間を過ごした。
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2月12日に両国国技館で世界最大規模の相撲大会「第14回白鵬杯」が行われた。中学生の部には約300名(海外選手含む)が出場し、トーナメント方式で世界一を争った。豊田倫之亮は予選4試合を圧勝し、16名で争う決勝トーナメントに進出。ベスト8をかけた試合の相手は全国5位の経験がある春日井雅大。引き落としで敗れてしまった。泣いて悔しがる倫之亮に母は「3年間お疲れさまでした。すごく頑張った」と声をかけた。翌日、治療のため鹿児島へ戻る母へ倫之亮は寮生みんなが書いた寄せ書きをプレゼントした。倫之亮は3月13日に中学3年間を過ごした寮を出た。永井監督とは涙の別れとなった。4月になり、倫之亮は相撲部の名門・鳥取城北高校へ入学し、新たなスタートを切った。
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