- 出演者
- マツコ・デラックス 山崎貴
VFX映画の製作裏話などを紹介。
CGはコンピュータで描いた図形や画像のことで、VFXは実写とCGを合成させた視覚効果映像のこと。山崎貴がVFXの呪いにかかったきっかけは14歳のときに衝撃的な2作品に出会ったから。
1977年世界的VFX映画スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望が公開された。衝撃ポイントは想像をはるかに超えた宇宙船の形や動き。もう1つは未知との遭遇。
映画製作の道に進んだ山崎監督、35歳の時に転機が。35歳で初めてメガホンをとった映画「ジュブナイル」では「好きなもの全部出した」と話した。その5年後、41歳の時に手掛けたのが「ALWAYS 三丁目の夕日」。昭和30年代の東京をVFXで再現し各賞を総なめした。そして去年公開された「ゴジラ-1.0」は映画賞の最高峰アカデミー賞視覚効果部門をアジアで初めて受賞した。
「ゴジラ-1.0」は最新VFX技術を駆使しながらも実写部分はアナログ手法で撮影しているという。最新技術に古典手法を取り入れることで映像に温かみが出るという。
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最新のゴジラはポリゴン数が劇的に増えたという。「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のゴジラはおよそ100万ポリゴンだが、「ゴジラ-1.0」のゴジラはおよそ5億ポリゴン。ただ、VFXにも弱点があり、火と水の表現に弱いという。
ゴジラのゴツゴツとした皮膚を流れる水の動きを実現したのは野島達司さんで、自分の家で会社のものより優れたコンピューターを作って研究を進めていたことを受けて、海のシーンを増やすことにしたという。VFXはシミュレーションという想定される条件を取り入れて現実に近い状況を作り上げる作業だが容量が重いのだといい、1TBという容量が写真約25万枚分であるのに対し野島さんのシーンは1つのカットで5TBもの容量を使っていたという。マツコさんは海が本物に見えたらゴジラも本物に見えてくるとコメントした。
VFXの歴史は1902年に始まったといい、世界初のVFX作品はジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」となっている。
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世界初のVFX作品であるジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」を紹介。大砲の弾に乗って月に突っ込もうとする様子が描かれるが、フィルムを1コマごとに手作業で着色するというこだわりが見られる。
1968年にはスタンリー・キューブリックによる「2001年宇宙の旅」が公開された。アカデミー賞視覚効果部門を受賞したこちらは月で発見された謎の物体を解明するため、宇宙船が木星へ向かう物語となっている。山崎監督が特に惹かれたのは宇宙船・ディスカバリー号のデザインだといいい、ミッドセンチュリーのセンスが凝縮されているとデザイン性を称えている。
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- 2001年宇宙の旅2001年宇宙の旅 日本語吹替音声追加収録版<4K ULTRA HD&HDデジタル・リマスター ブルーレイセット>(3枚組)NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンVFXアカデミー視覚効果賞スタンリー・キューブリックソニー・ピクチャーズ エンタテインメントディスカバリー号ワーナー ブラザース ジャパン未知との遭遇特殊視覚効果賞
1977年にはジョージ・ルーカス監督による「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」が公開された。記憶に残る音楽とキャラクターで知られる作品だが、ヤマザキ監督が注目したのはモーションコントロールカメラで撮影された宇宙船の制御だといい、このカメラはパソコンでカメラの軌道をプログラミングすることで人の力でできない動きや速度で撮影を行うことができ、合成を必要とするVFXに革命をもたらした。
革命を起こした世界的VFX3大作品3つ目は1993年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督の「ジュラシック・パーク」全世界興行収入約1200億円第66回アカデミー賞で3部門受賞した。ヤマザキ監督が革命的だと思うシーンを紹介、メカとCGを組み合わせて恐竜を表現していて違和感がない「オーパーツ」だと話した。マツコさんが衝撃を受けたVFX映画は1987年公開アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「プレデター」。アメリカ特殊部隊がジャングルで地球外生命体プレデターに狙われるSFアクション映画。マツコさんは「アマゾンと同化して透明になったりするわかりやすいVFXで一番覚えてる古い映画だけど同時上映していたエンゼル・ハートのほうが好き」などと話した。エンゼル・ハートはミッキー・ローク扮する探偵がある惨殺事件の真相に迫るサスペンス映画で原作は「悪魔のバイブル」と呼ばれ廃刊運動まで起こった。
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今回ゴジラ-1.0を撮影する上で山崎監督は初の試みとして役者への演技指導用にARを開発した。ゴジラの大きさを掴むためにARで大きさと位置などを確認できるようにしたという。マツコさんは「日本でいい勝負できるとしたら私」と50mあるゴジラをスタジオに入るサイズに縮小し体験した。マツコさんは「それもあったのか、ゴジラを見た時の演技が皆さん素晴らしかった」などと話した。また2021年に山崎監督監修で3億8000万ポリゴンのゴジラが出現、リアルな恐怖体験ができると話題になった西武園ゆうえんちのゴジラ・ザ・ライドに乗ってもらったと明かした。今回のゴジラに繋がってないかと聞かれ山崎監督は「繋がってますよ、あれなかったらこうなんなかった」などと話した。
山崎監督オススメの最新3大VFX作品を紹介。VFXには合成が見破られないよう仕上げる「インビジブル」というカテゴリーがあるという。1作目は「今際の国のアリス」。渋谷スクランブル交差点のシーンは交差点のセットを作ってあとの建物は全てCGで撮影しているという。
2作目は「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」。主演のトム・クルーズがバイクで山から大ジャンプするシーンは、ジャンプ台を実際に作り山の部分を全てCGにしている。