- 出演者
- 武内絵美 城島茂 佐藤龍我(ACEes)
クイズ「何をしている匠さん?」が出題された。ヒントは「不思議なモノを使う「?」の匠」、「接着剤・ベビーパウダー・重曹などが仕事道具」、「何かを作る」など。正解は「食品サンプルの匠」で、横浜で食品サンプル作りの体験教室や出張講座を行う「食品サンプル畑」を運営している。
食品サンプルの米と接着剤を混ぜ合わせることでご飯にツヤが出て、ポリウレタン樹脂製の素材の中にオレンジで着色したレジンを流し込むことで卵かけご飯の食品サンプルの土台が出来る。さらに卵部分をヒートガンで温めて箸を入れて割り、LEDライトを当ててレジンを固めることで躍動感のある本物そっくりの卵かけご飯の食品サンプルができる。
- キーワード
- 江波ゆきこ
レジンと硬化剤を10gずつ混ぜてシリコンの型に流し込み、固まったら型から取り外す。取り外したものの周りに海苔の食品サンプルを巻き、塩化ビニル製の素材の周りを緑の絵の具で塗る。塗ったものを海苔を巻いた食品サンプルの上に乗せ、塩化ビニル製の赤い球体と先着剤を混ぜ合わせて盛り付けることでいくら軍艦の食品サンプルができる。他にもフェイクスノーに先着剤と赤い着色料を入れて混ぜ合わせたものを盛り付け、緑のチューブを輪切りにして乗せることでネギトロ軍艦の食品サンプルができる。食品サンプルを作る際は本物そっくりに見せる部分と、偽物に見せるバランスにこだわっているという。
続いては東京・武蔵村山市にある会社。超機密事項の凄いモノを作る匠。ヒントとして匠の手と、仕事道具を見せてもらった。城島は仕事道具を見た時点で気づき、佐藤は最終的にリコーダー系の楽器と予想した。
超機密事項の凄いモノを作るの匠についてクイズ。ヒントとして作業を見学した佐藤はシンバル、城島は絞りの匠と予想。正解はへら絞りの匠・明間弘さん。へら絞りとは平らな金属板を回転させ、へら棒を押し当てながら様々な形に成形する加工技術のこと。ヒントの際に作っていたのは住宅などに付いているパラボラアンテナだった。
明間さんはへら絞りの技術を使い、イプシロンロケットの先端を製作している。イプシロンロケットはJAXA等が開発している小型人工衛星打ち上げ用の使い捨て型固形燃料ロケットのこと。長瀬社長によると、人間の手の方が繊細な作業ができるという。詳しくは機密事項のため教えられないが、直径1m以上の金属板を厚さ数ミリ単位で調整している。
佐藤がへら絞りの技術で金属のコップに挑戦。平らな金属板を棒を使って筒状に成形していく。佐藤は苦戦しながらも筒状のコップを作成。一人前になるには10年かかるため、初めからここまでできるのは凄いと社長は評価した。
続いて向かったのは東京・大田区。有名企業から引っ張りだこの凄腕の匠さんを調査。一軒家に見える建物の中に入ってみると多くの機械が。匠さんが40年以上使っている機械。よく見ると金属製の尖ったものが。金属部分は付け替え可能。匠こだわりの手作り刃物。これがないと仕事ができない。
刻印の匠・赤塚正和さん。刻印とは金属に彫った印を製品に打ち込むことで、それが本物であることを証明するブランドの印鑑。赤塚さんは紀伊国屋のロゴの刻印を作ったり、他にも大手自動車メーカーや高級ファッションブランドなどの刻印も手掛ける。彫刻機の右側の部分に設置しているのが文字やロゴが書かれた透明な板。この文字が刻印のもととなるため原版という。原版の文字の縁をなぞると、機械に設置された金属の表面に縮尺された原版の文字が金属の表面に刻まれていく。縮尺は大きなものから小さなものまで自由自在。今回彫ってもらった番組ロゴ。1文字のサイズは約2mm。匠の技にリーダーが挑戦。
リーダーが掘るのはRの1文字だが、実は原版と刻印に彫る文字は反転している。原版の文字を下から上になぞると刻印は上から下へと彫られていき、右になぞると左に彫られていくため、感覚をつかむのが難しいという。リーダーは全く文字にならなかった。
赤塚さんは小さな刻印を手作業で彫っている。作っているのは自動車や家電の部品にナンバリングする刻印。1文字当たり数ミリの刻印を細かく彫っていく。機械で4の文字を彫った場合、中の三角形の部分が綺麗に彫れないが手作業なら綺麗に仕上げることができる。こうした職人は東京に10人いるか分からないという。
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続いて神奈川・横須賀市にある金谷山大明寺へ。ヒントとして匠の手と仕事道具を見学。佐藤は腕に数珠を着けている事などから数珠作り、城島はマジシャンの匠などと予想。正解は和菓子の匠・三堀純一さん。創業70年以上の和菓子司いづみやの3代目で、ニューヨークやパリなど世界各国で練切パフォーマンスを行っている。匠の仕事道具は独自開発したもので、箸の先端に針がついた針箸は繊細な細工を施せるため、和菓子とは思えないような芸術的な作品を生み出せる。今回は練切パフォーマンスを披露してもらう。
三堀さんが和菓子細工のパフォーマンスを披露。紅乱菊という和菓子細工を作成。パフォーマンス後はその場にいる客が食べるとのことで、城島らが食べることに。
三堀さんの和菓子細工を試食した城島は「味わいが凄すぎて奇跡をいただいている感じ。」、佐藤は「パフォーマンをみてからいただくとより味わい深い。」などとコメントした。
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