- 出演者
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オープニング映像。
オーストラリアの先住民「アボリジニ」は約6万年前に東南アジアからオーストラリアへ渡ってきた。現在は定住化が進み、近代的な生活を送っている。彼らを初めて取材したのは37年前、その映像には近代化によって失われてしまった暮らしが記録されていた。荒野の中で狩りをして暮らす独特な生活や文化。彼らのとっておきのおやつは花の蜜を体内に蓄える「ハニーアント」。また、カエルを捕まえて水分を補給していた。
世界遺産に登録されているメキシコの古代都市・テオティワカン。2012年、この遺跡で発見された謎の地下通路を世界で初めて取材。王の墓と思われる場所で膨大な奉納品を発見した。番組が初取材に成功した数々の映像の中でベストワンに輝いたのは中国のパンダセンター。中国・四川省にある「臥龍パンダ保護センター」。2001年、番組スタッフが旅行ガイドブックの片隅に載っていたこの施設を発見。当時、その存在は現地の人にすら、ほとんど知られていなかった。この初取材をきっかけに番組とパンダセンターの長い付き合いが始まった。飼育費用を寄付することで、一年間パンダの名付け親になれる制度にも参加。黒柳徹子が「豆豆(トット)」と名付けたパンダはメスのヤンヤンと一緒にオーストリアにある「シェーンブルン動物園」へお引越し。16歳でその生涯を終えるまで5頭の子どもを授かった。2012年には黒柳徹子が「成都パンダ繁育研究基地」を訪問。出会ったのは出産間近の母パンダ。体重の1000分の1の重さの赤ちゃんを産むが、それは卵1個分ほど。それでも母親は何時間も陣痛に苦しみながら出産するという。また、黒柳徹子は赤ちゃんパンダの抱っこも体験した。
2008年、インドで出会ったのは人間水鉄砲男。鼻の奥に牛乳を溜めると、目から牛乳を発射した。数々の超人の中でベストワンに輝いたのは中国の高速回転男。2006年に中国・四川省で出会った気功の達人・高速回転男。首を高速で回転させる技を披露した。
世界七不思議にも数えられるイースター島のモアイ像。この巨大な石像には「モアイは歩いて移動した」という言い伝えが残されている。モアイがつくられた石切場から立っている海岸までは20キロメートル。最大で70トンにもなるモアイがどのように運ばれたのか。1988年、この謎に当時最新の学説で挑んだ大実験。島民の全面協力のもと、実験には本物のモアイを使用した。モアイを左右から交互に引っ張れば歩くという。3時間かけて15メートル歩かせることに成功。番組が挑戦した大実験の中でベストワンに輝いたのはギリシャのパルテノン神殿。2016年、ターゲットになったのは紀元前5世紀につくられ、世界遺産としても知られる古代ギリシャのシンボル・パルテノン神殿。この神殿は純白の芸術と称されているが、取材を進めるとかつては極彩色だったことが判明。当時、登場したばかりのプロジェクションマッピングを駆使し、2500年前の姿を蘇らせるという世界初の挑戦。しかし、神殿で最も色彩が残っていたレリーフの部分は崩れ落ちており、ギリシャでは完成当時の姿を再現することができない。そこで番組は世界中を調査し、アメリカ・テネシー州で100年前につくられたパルテノン神殿を発見。これは世界で唯一の原寸大レプリカ。現地でプロジェクションマッピングを手がける会社にこの実験を依頼。世界中から資料を取り寄せ、1か月かけてプロジェクトを推し進めた。本番当日、現場には300人もの人々が集まった。
「世界ふしぎ発見!3時間SP」の番組宣伝。
かつては極彩色に彩られていたパルテノン神殿をプロジェクションマッピングで再現するという大実験。2016年の放送で2500年前のパルテノン神殿が蘇った。
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番組は地球が生み出す自然の脅威の謎にも挑んできた。エチオピアではエルタアレ火山に大接近。世界最大の大河・アマゾンでは潮の干満が引き起こす大逆流ポロロッカを取材。インドネシアではブルーファイアと呼ばれる謎の光の正体を探るために硫黄ガス地獄に突入。そんな映像の中でベストワンに輝いたのはオーストラリアのモーニンググローリー。舞台となったのは北オーストリア。1年で数日しか現れない長さ1000キロメートルにも及ぶ一直線の雲「モーニンググローリー」。この雲を求めて世界中からやってくる男たち、その目的はグライダーでモーニンググローリーに乗ること。しかし、その雲はいつ出現するか分からない。条件はパブの冷蔵庫に水滴がつく、北から湿った強い風が吹く、夕方東の空が紫色になる。2009年の放送ではモーニンググローリーの撮影に成功し、グライダーで乗ることにも成功した。
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