- 出演者
- 松岡修造 北島康介
世界水泳シンガポールで新時代が躍動、村佐達也が銅メダルの快挙を果たした。日本水泳界の象徴の北島康介は有言実行の男、当時18歳で迎えた世界水泳で初出場で銅メダルを獲得した。あれから24年今回の世界水泳直前に村佐は「ラスト大まくり」と発言した。各国実力者が集う中200m自由形決勝に出場、前半から好位置につけ宣言通りの大まくりで初出場で日本新記録と銅メダルを獲得した。
オープニングが流れた。
シンガポールから世界水泳最終日を松岡修造と北島康介と伝えていく。北島さんは「村佐選手は10代でメダルを獲ってくれました。僕も18で初めて銅メダルを獲ったので重ねあわせてもっと楽しくなるんじゃないかと思う」などと話した。本日予選準決勝が行われその模様も番組内で伝える。競泳日本が受け継いできた大和魂がポイント。
2003年世界水泳バロセロナの伝説が生まれた。100m・200m平泳ぎ決勝で北島康介は世界新記録で2冠を達成、その強い泳ぎから北島は日本のエースと呼ばれるようになった。北島はエースという存在について「結果をここぞっていう時に残せる選手」「チームに求められるモノを泳ぎで魅了して結果を出すことによって「康介ができるなら」と思ってもらえるような」とした。北島は競泳人生を通してそれを体現、2008年北京五輪では2大会連続2冠の偉業を成し遂げた。次のエース候補となったのは入江陵介、世界一美しいと言われたフォームを武器に頭角を現したが同北京五輪では5位だった。入江は選手宿舎で同部屋であったことで北島のエースの姿勢を学んだとし「メダルを期待されてしっかり獲ること」だったとした。学びと糧に翌年、初出場の世界水泳で初メダルを獲得し意向はメダルを獲り続け、目標としたロンドン五輪ではチーム最多の3つのメダルを獲った。北島が見せたエースの証は受け継がれ新時代のエース松下知之は「一番は結果を残して泳ぐ姿でみんなに魅せたい」とした。
入江陵介が登場、大和魂やエースなどの思いについて「北京五輪で同部屋で過ごしてたくさんのことを学んだ。日本を引っ張りたいという気持ちになった」などと話した。北島さんは「長く水泳界を引っ張ってきたエースになってくれたので逆に次の世代に見せた布石は大きいと思うので嬉しい」とした。入江さんは今回新時代に向けて受け継いでもらいたいものとして「感情」をあげ「良いチームはレースをしていて選手から嬉しいとか悔しさをもらうもの、こうなりたい次はこういう選手になりたい思い・感情が大切になる」と話した。
松下知之選手が出場する400m個人メドレーはバタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・自由形を100mずつ泳ぐ種目。この種目でリオ五輪の時に金メダルを獲得した萩野公介さんは松下選手について「不得意な種目がない」などと分析した。この分析について松下選手は「苦手意識はない」などと話した。また松下選手は自身の武器について「ラストの自由形が世界で一番強い」などと話した。そんな松下選手に立ちはだかるのが世界記録保持者のレオン・マルシャン選手。松下選手は「パリ五輪が終わった後にマルシャン選手に勝ちたいという気持ちがすぐに芽生えた」などと話した。
松下知之選手について萩野さんは「同じ種目を専門としているので頑張ってほしい」などと話した。今日の400m個人メドレーの予選を泳ぎを見て萩野さんは「隣のレオン・マルシャン選手にくっついてしっかり泳いでいた。決勝ではクロールで全力を出して日本記録を超えるくらいの泳ぎを期待したい」などと話した。北島さんは「強い相手を追いかける方が精神的に楽なので決勝は期待したい」などと話した。
平泳ぎ・渡辺一平選手は2017年の東京都選手権で世界記録を更新するも、その後は思うような結果が出せなかった。一時は水泳から離れたこともあったというが、共に練習する若手から刺激を受けて再び闘志を燃え上がらせた。そして迎えた今大会では自身過去最高となる銀メダルを獲得した。北島さんは「渡辺選手は日本の平泳ぎをずっと引っ張ってくれた。銀メダルで悔しいと思うけど喜んでほしいと思う」などと話した。
水泳の鈴木聡美は、今大会で100m平泳ぎでメダルには届かなかったものの自己ベストをマークした。競泳選手は10代半ばから20代半ばにピークを迎えると言われるが、そんな常識を覆し続けている。鈴木選手の練習日に密着。早朝5時半から練習を開始し、そこから午前と午後で10.2kmを泳ぐ。さらに泳ぎこみの間にはジムでトレーニングもこなしている。元水泳選手の寺川綾は鈴木選手を「ボンバー」を呼んでいる。小学校、バレーボールのプレーがあまりにもパワフルだったことから呼ばれるようになったという。ロンドン五輪では最年少の鈴木選手がチームを引っ張り、日本はメダルを獲得した。
ロンドン五輪のメドレーリレーで銅メダルを獲得した日本。寺川綾は「個人種目が終わった夜、ボンバーの部屋が閉まってたので訪ねたら中でお菓子を食べていた。」などと話した。最近の変化について鈴木選手は「たまには周りに目を向けないとなと意識が変化している。」などと話した。今大会でも試合に敗れて涙を流す選手に声を掛けるシーンがあった。
- キーワード
- シンガポールロンドンオリンピック寺門弦輝
鈴木聡美選手について寺川綾は「常に前向きで周りを気にして自分がブレないかっこよさがボンバーって感じです。今大会も前半は積極的に行って後半は自分の持ち味を出し切れていた。」などと話した。新時代に受け継いで欲しい思いについて寺川綾は「闘争心。チームを見ていても世界を感じたり学ぶだけでなく、この場で戦おうとしている選手が沢山いる。これをこれからの時代の選手にも受け継いで欲しい。」などと話した。
競泳開幕前夜、メンバー全員でのミーティングが行われた。池江璃花子選手は「1人1人、目標とする場所は違うと思うけど、自分と戦う気持ちで世界に向けて頑張ってほしい」などと伝えた。また「姿勢でしか見せることができない、キャプテンは結果も大事だけど結果よりも姿勢」と話した。
世界水泳で初のキャプテン・池江璃花子は姿勢でしか見せることができない、結果も大事だけど、結果よりも姿勢、そういうのは後輩につなげていきたいなどと話した。今大会はバタフライ2種目に出場するも、望んだ結果は残せず。その裏ではキャプテンとして献身的にチームを支える姿があった。自身が敗退したレースの裏では決勝進出を決めた平井瑞希に対し、素直に喜び、支えるとした。チームメイトに寄り添い続けていた。さらにレース後にもかかわらず、チームの後片付けにも参加。翌日以降、次の種目へ調整を続けながら、他の選手のレースが始まれば精一杯の応援。
キャプテン・池江璃花子についてトーク。松田丈志は「現役時代、キャプテンやるとなったとき、正直大変だなと思ったときもあった。結果と姿勢でチームにできることを考え始めて、行動が起こったときに自分自身の成長があった。それが自分の強さにつながっていくということを実感していた。池江さんの行動の変化が嬉しい」などと話した。
世界水泳福岡。日本飛び込み界の歴史は動いた。当時20歳の寺内健、4位で迎えた最後の演技でメダルを確実にした。見事銅メダルを獲得。日本男子飛び込み選手として初の世界水泳メダリストとなった。寺内が幼いころから教えを受けてきたのが中国出身の馬淵崇英コーチ。中でも徹底的に叩き込まれたのが空中姿勢の美しさ。海外の選手からも手本にされるほどだった。オリンピックにアトランタから足掛け25年にわたり、6大会に出場。40歳で迎えた東京五輪、届かなかった五輪のメダル。
馬淵崇英コーチのもとで頭角を現したのが玉井陸斗、年齢差26歳の兄弟弟子。高校1年生で臨んだ世界水泳ブダペスト。解説席には兄弟子の寺内。最終6本目でトップにたち、銀メダルだった。さらにきょねんのパリ五輪では寺内が届かなかったオリンピックのメダル。日本飛込界初のメダルは銀メダルとなった。
午前中の準決勝の玉井陸斗について、寺内が「気楽に戦っていた。それでもこの出来。トータルで515点以上出せば金にぐんと近くなると思う」、また「2本めの207B、ここで90ポイント近くを出すと一気に中国選手にプレッシャーをかけれる」と語った。寺内が継承していきたい思いは「責任。自分で課した目標に対する責任、それをまっとうすることで今の自分を超えれる」とのこと。
- キーワード
- 玉井陸斗
世界水泳シンガポールの感動の場面を振り返る。梶本一花がOWSで日本選手初の金。アーティスティックスイミング チームフリーでは武士道をテーマに、新生マーメイドジャパンが銀メダル。水球女子はイギリスを下し日本水球史上初のベスト8。飛込 混合チームイベントは日本初出場で銅メダル。
今日は世界水泳最終日。北島康介が「大和魂を今の若い選手たちが受け継いでくれているっていうのを、今大会ですごい感じた」とコメント。
- キーワード
- 世界水泳選手権(2025年)