2025年7月7日放送 14:05 - 14:50 NHK総合

列島ニュース

出演者
猪原智紀 村上真吾 秋鹿真人 鹿島綾乃 吉岡大輔 井上あさひ 中村信博 坂下恵理 塩崎実央 豊田晴萌 
(オープニング)
オープニング

オープニングの挨拶。

大阪局 昼のニュース
“扉のない待合室でも涼しく” 駅のホームで実証実験

この暑さの中、大阪メトロの駅のホームでは、扉のない待合室でも涼しく過ごせるよう、新しい空調技術の実証実験が行われている。この実証実験は大阪メトロとパナソニックが中央線の地上駅である朝潮橋駅で共同で行っている。座席数は4つ。今回の待合室は従来のものの半分程のスペースだが、座っている人を包み込むように冷たい空気が流れる新しい空調技術によって少ない消費電力でも涼しさが外へ逃げにくいという。厳しい暑さとなる中、駅のホームでは冷房のある待合室の必要性が高まっているが、ホームが狭い駅はスペースがなく、設置が難しいことが課題となっている。実証実験は今年10月頃まで実施される。

EXPO2025 UAEパビリオン やしの木に願いを

今日は七夕。大阪・関西万博の海外パビリオンでは、現地の文化をおりまぜて七夕を楽しむイベントが行われている。UAE(アラブ首長国連邦)のパビリオンの正面に設けられたのは、中東一帯で親しまれているやしの木。ささに見立てて設置された。入場者はそれぞれの願いを短冊に書き、やしの木に飾りつけていた。現地には七夕の風習はないということだが、日本の文化を楽しんでもらおうとイベントが開かれた。また、入場者の名前を聞き取って、アラビア文字でうちわに書き、プレゼントするサービスも行われていた。

仙台局 昼のニュース
15種類 約4000株 あじさいが見頃

川崎町にある国営みちのく杜の湖畔公園で、約4000株の15種類のあじさいがきれいに咲きそろっている。みちのく杜の湖畔公園では季節を通して様々な草花を植えていて、今の時期は園内の3か所であじさいが見頃。公園によると、今年は梅雨のこの時期に雨が少なく、去年より2週間程生育が遅れているが、色づきなどは例年と変わらず良いという。訪れた人は散策しながらあじさいをゆっくりと眺めて楽しんでいた。国営みちのく杜の湖畔公園のあじさいは今月中旬まで楽しめる。

ゼビオアリーナ仙台 スケートもバスケも

仙台市のゼビオアリーナ仙台が、スケートリンクを備えた多目的施設としておとといリニューアルオープンしたことを記念して、スケートリンクとバスケットボールのコートを開放するイベントが開かれた。スケートリンクでは小学生を対象にした体験教室が開かれ、参加した1年生から6年生の約30人が、指導を受けながら慎重に滑っていた。

沖縄局 昼のニュース
沖縄戦80年 県内8つの資料館など 記憶の継承で意見交換

沖縄戦の悲惨さや教訓を伝えている資料館など、県内8つの施設の関係者が集まってシンポジウムを開き、記憶の継承のあり方について意見を交わした。これは県が沖縄戦から80年の事業として、南風原町できのう開いたもの。県内8つの施設の関係者が参加し、それぞれの取り組みについて報告した。この中で、伊江島で戦時中の遺品の他、戦後のアメリカ軍による土地の強制収用に関する資料などを展示している、ヌチドゥタカラの家の謝花悦子館長は、参加者で唯一の沖縄戦体験者。パネルディスカッションでは、ハンセン病の元患者の証言や資料を紹介する、沖縄愛楽園交流会館の鈴木陽子学芸員が、「元患者の沖縄戦の体験があまり知られていない」と訴え、「体験を紹介する動画など、活用しやすい資料の提供や発信をしていきたい」と述べた。また、沖縄戦の惨状を描いた「沖縄戦の図」を展示する佐喜眞美術館の佐喜眞道夫館長は、「訪れた人に沖縄戦当時の写真は残酷で見たくないと言われたことがある。絵はおどろおどろしい描写がある一方、作者のメッセージが込められているので、写真とは違った感じ方ができる」と述べた。

「戦前生まれ」の県民 初めて全体8%切る

太平洋戦争やその末期の沖縄戦を体験した世代にあたる、いわゆる「戦前生まれ」は、沖縄県民全体の約7.8%と推計され、初めて8%を切ったことが県内のシンクタンクの調査でわかった。那覇市にあるシンクタンク「南西地域産業活性化センター」は、住民基本台帳に基づいた去年までのデータをもとに、沖縄戦や太平洋戦争が終結した1945年より前に生まれた「戦前生まれ」の人工を推計した。その結果、県民全体の人口が146万人余なのに対して、80歳以上の「戦前生まれ」の人口は11万人余。男女別に見ると、男性が4万2000人余で約5.9%、女性が7万1000人余で約9.6%となっている。戦前生まれでも当時の体験を語れる人はさらに少なくなっていて、戦争の記憶の継承や教訓を次の世代につなげていくことが差し迫った課題になっている。

佐賀局 昼のニュース
外国人材の雇用 サポートセンター開設

外国人材の雇用を検討している企業の相談に応じる、県のさが外国人材雇用サポートセンターが佐賀市内に開設され、記念のセレモニーが開かれた。さが外国人材雇用サポートセンターは、県が佐賀市にある佐賀県国際交流プラザ内に開設し、記念のセレモニーでは関係機関や多様な人材が協力しあうことをイメージして、各機関の代表たちが手に持った虹色のリボンをつなぎ合わせた。県によると、去年10月時点で県内では1368の事業所が計8749人の外国人を雇用していて、人手不足などを背景に年々増加傾向にあるという。このためさが外国人材雇用サポートセンターでは、専門的な知識のあるスタッフが採用に必要な手続きのしかたや、外国人が働きやすい職場環境づくりなどについて、無料で相談に応じる他、企業と外国人材とのマッチングイベントも企画するという。

イマリンビーチで海開き

暑い日が続く中、伊万里市の海水浴場「イマリンビーチ」できのう、海開きが行われ、地元の子どもたちが早速海に入って初泳ぎを楽しんだ。イマリンビーチは、地元に子どもたちが安心して遊べる海の施設を作ろうと、30年ほど前に整備された人工の砂浜で、波が穏やかな内海が特徴。きのう海開きの神事が執り行われ、市長や警察、地元の区長など40人余が、海で事故が起きないようシーズン中の安全を祈願した。イマリンビーチの遊泳期間は来月24日まで。

岡山局 昼のニュース
令和7年7月7日 記念切符を販売

令和7年7月7日と7が並ぶ日付のきょう、井原鉄道が記念の切符を販売し、多くの鉄道ファンなどが買い求めている。岡山県と広島県を結ぶ第三セクターの井原鉄道は、毎年話題づくりにと、同じ数字が並ぶ日付に沿線の駅の記念入場券を販売している。きょうは井原市にある「いずえ駅」の入場券が1000枚発行され、井原駅の窓口とインターネットなどで販売されている。入場券は昔ながらの厚紙タイプで、7が並ぶ日付が印字されていて、午前6時の販売開始と同時に、窓口には大勢の鉄道ファンなどが詰めかけていた。井原鉄道によると、販売開始1時間で約150枚が売れたという。井原鉄道ではこの他、神社や寺の御朱印にちなんだ鉄印の販売も行っていて、七夕にあわせきょうから、星空と夜の列車の写真をあしらった限定デザインの「鉄印」の取り扱いも始めた。

エル・グレコの受胎告知 66年ぶりに修復へ

倉敷市の大原美術館が所蔵するエル・グレコの代表作「受胎告知」が、66年ぶりに修復されることになった。受胎告知は、聖母マリアが天使ガブリエルからキリストの受胎を告げられる聖書の一場面を描いたもの。所蔵する大原美術館によると、1959年に絵の表面の汚れを落とす修復作業が行われたが、近年の科学調査でエル・グレコ以外の画家が新たに色をつけた部分が複数か所あることがわかったという。このため、世界有数の美術館・スペインの国立プラド美術館から専門の修復家を招き、加筆された部分を取り除く作業を、今月14日から約1か月かけて行うという。

高松局 昼のニュース
“こども消防車”の修理完了 園児ら参加して出発式

子どもへの防災教育などに活用されてきた坂出市消防本部の「こども消防車」の修理が完了し、きょう出発式が行われた。こども消防車はゴルフカートや軽トラックをベースに10年前につくられた広報用の消防車だが、故障して使えなくなったためクラウドファンディングを活用して修理が行われていた。子どもたちは修理が完了したこども消防車に乗り込むと、放水をしたり歓声をあげたりして楽しんでいた。こども消防車の修理費用を募ったクラウドファンディングには、目標の140万円を上回る寄付が寄せられ、今回の修理ではエンジンが搭載されタイヤが交換されたという。

「みこし渡御」参列体験 ふるさと納税の返礼品

琴平町は金刀比羅宮の例大祭で行われる平安絵巻さながらの大行列「みこし渡御」への参列体験を、ふるさと納税の返礼品に加え申し込みを受付けている。金刀比羅宮の例大祭は毎年1-月に行われる1年で最も重要な祭り。「みこし渡御」は限られた関係者しか参列できないが、琴平町は今回、特別に参列できる体験型のふるさと納税の返礼品を新たに加えた。寄付額は10万円で、限定20人となっている。寄付した人は10月10日の夜、御本宮から約2キロの道のりを練り歩き、翌日の夜、再び御本宮へ戻る行列に参加する。身につける装束は貸与されるほか、初日の夕方には寄付者限定の特別な食事も用意されている。

鳥取局 昼のニュース
「わらべ館」30周年で記念セレモニー

童謡とおもちゃをテーマにした鳥取市の施設「わらべ館」がきょう30周年を迎え、地元の園児たちも参加して記念セレモニーが行われた。わらべ館は、童謡の歴史などを紹介する県立童謡館と、国内外のおもちゃを集めた市立鳥取世界おもちゃ館の2つからなる複合施設で、1995年7月7日に開館した。記念セレモニーには県内5つの保育園から150人余の園児が参加し、出席した平井知事などとともに30周年を祝った。この中では園児たちが事前に作った杖を振って、「おめでとう」と全員で魔法をかけるように掛け声をあげると、鳥の形をしたくす玉が割れて、30周年を祝う垂れ幕が出てきた。また、全員で童謡を歌う時間も設けられ、わらべ館の誕生日を祝った。

ひまわりの苗植えで園児が交流

三朝町でこども園の園児がひまわりの苗植えを通して、地域の人たちと交流する取り組みが行われた。この取り組みは園児に地域とつながる大切さを感じてもらおうと、三朝町こども園などが行っているもので、きょうは年長の園児13人が地域の人とともに町内のキュリー公園の花壇にひまわりの苗を植えた。苗は園児たちがポットに種をまいて1か月かけて30センチ程の高さまで育てたもので、子どもたちはシャベルで穴を掘り植えていった。地域の人たちに手伝ってもらいながら、50本の苗が植えられたという。ひまわりは来月上旬に見頃を迎えるという。

1min.Story
ふるさと大熊町に心やすらぐ場所を

震災と原発事故から14年が過ぎた福島県大熊町で、夜だけ開店する本屋を営む男性がいる。店は午後6時から9時までで、小説や絵本など120冊が並ぶ。店を開いた武内優さんは大熊町で生まれ育った。原発事故によって福島市へ避難し、大学卒業後に就職したが突然、会社に行けなくなった。当時、唯一できたことが読書だったという。

列島このあと天気
気象情報

和歌山・那智勝浦町の中継映像を背景に全国の天気予報を伝えた。

列島リポート
復活!かつおの“一本釣り漁”

和歌山県田辺市からかつおの漁について。田辺市では昭和30年代まで盛んにかつおの一本漁が行われていた。今ではほとんど行われていない。伝統あるかつおの一本釣りの復活にかける漁師を取材した。この船で指揮をとるのは濱中健宏さん。これまで12年、大型漁船で全国をまわり、かつおを追い求めてきた。約350年の歴史があるかつおの一本釣り漁。江戸時代初期、紀州の漁師が土佐や気仙沼などに伝えたとされている。芳養の一本釣り漁は戦後から昭和30年代にかけ最盛期を迎えた。しかし大規模な漁の普及や漁師の減少などで、一本釣りの専業はいつしかなくなった。先月12日、濱中さんのかつお一本釣り漁船の初めての試験操業が行われた。出航は夜更けの1時。漁船の水槽にはかつおのエサとなるイワシやヒラコが、バケツ23杯分積み込まれた。一本釣りでは生きている魚でかつおをおびき寄せる。濱中さんと一本釣りをともにする1人は、インドネシア人のディキセティアワンさん。大型漁船で一緒に漁を行ってきた仲間。もう1人は大阪出身の檜山寛大さん。漁師になりたいという夢を実現するために、濱中さんに直談判して船に乗せてもらった。濱中さんは魚群探知機と経験をもとに漁場に向かう。1時間半かけて田辺市の沖合約35キロに到着した。漁は10分から30分が勝負。一旦かつおの群れを見つけると、集中して2キロのかつおを一本釣りする。3秒に1匹というペース。濱中さんたちはお昼ごろ、港に帰ってきた。漁の成果は500キロ。濱中さんにとって満足のいく水揚げ量ではなかったが、なんとか黒字ギリギリ。初めての試験操業は成功に終わった。水揚げ作業が終わった後、とれたばかりのかつおを捌いてもらった。かつて町に活気をもたらしたかつおの一本釣り漁をもう1度。地元の人たちも大きな期待を寄せている。今後は田辺市芳養の港を拠点に、海が荒れる冬場をのぞいて各地でかつおの一本釣り漁を続けていきたいという。

(ニュース)
インドネシアの火山の噴火情報

インドネシアの火山の大規模噴火に関する新しい情報が入ってきた。気象庁は噴火による津波の有無、そして日本への影響を調べているが、午後2時現在では海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されていないという。大規模な噴火が起きると気圧波による津波が発生することがある。今回の噴火で津波が発生して日本に到達する場合、早いところだと沖縄県できょう午後3時半頃と予想されている。

列島ぶらり旅
ゆったりとした時間 楽しめる町

大阪と神戸を結ぶ阪急神戸線から各駅停車に乗り換えて10分、兵庫県宝塚市小林は、歌劇場で有名な宝塚駅と、阪神競馬場がある仁川駅の間にある静かな住宅街。大正時代に鉄道が開通して以来、駅を中心に町が広がった。町を歩いていると気になる店を見つけた。百合千佳さんは昭和35年創業の喫茶店の2代目のオーナー。入り口には65年前の値段表がある。創業当時の気持ちを忘れないようにと、大切にとってある。店の奥には約50年使っている焙煎機がある。10年前に亡くなった父親から受け継いだ。この焙煎機は直火式で、釜が分厚いのが特徴。日本人好みの味を出せるという。ただ、温度調整を少しでも間違えると、豆が焦げてしまう。思った味を出すのが難しく、店を継いだ頃は苦労の連続だった。10年かけて使いこなせるようになった。焙煎されたコーヒー豆は苦みと甘み、深みのある味わい。親子で受け継ぐコーヒーの香りが訪れる人を優しく包む。

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