- 出演者
- 糸井羊司 赤木野々花 副島萌生 伊原弘将
自民党・石破首相と中継をつないで話を聞いた。自民の議席予測は27-41で与党の過半数は難しい情勢となっている。この厳しい情勢を謙虚に受け止め、応援してくれた皆様に感謝したいなどと語った。政治部・小嶋章史記者から進退を問われると、まだ開票が続いているので軽々なことは申し上げられないとした上で、比較第一党としての責任を私自身が先頭に立って自覚していきたいと語った。続投される?と聞かれると、最終的な結果を見てからですが、責任を自覚していきたいと答えた。野党との連立を問われると、昨年の臨時国会や今年の通常国会のように修正すべき点はしていくと答えた。支持を得られなかった理由を聞かれると、物価高が賃金上昇を上回っている状況で支援策が理解ず、消費税や財政再建の必要性も理解されなかったと答えた。
政治部・小嶋章史記者が石破首相の発言を解説。自民党が比較第一党となったことで国家に対する責任を果たすと述べたことから、続投の意志を示したとみられる。野党とは引き続き政策ごとに連携できる相手を模索していくとみられる。
立憲民主党の野田代表と中継をつないで話を聞いた。石破首相が続投とみられる発言をしたことについて問われ、民意は石破政権にNOを示した。続投するならば、あすの記者会見で説明して頂きたいし、それを見て何をすべきか判断したいと答えた。立憲民主党の議席予測は18-30議席で改選22を上回る見通し。接戦区が多いので緊張感を持って見守りたいなどと語った。与党が過半数割れする見通しとなったと問われると、まずは野党が連携して何ができるか議論し、できることを積み上げて政権構想を見出していくなどと答え、自公と協力するよりは野党で連携することを強調した。物価高対策として立民も給付金を提案しており、臨時国会で予算の議論になった際には実現に向けて頑張りたいと語った。内閣不信任案について問われると、石破首相の会見を見て判断したいと答えた。今後はガソリン暫定税率の廃止や政治資金規正法の改正など、通常国会の延長戦にしっかり結論を出すのが大事だと語った。
参院選の推定投票率(期日前投票含む)が57.91%前後となる見通しがわかった。前回の52.05%を上回る見通し。
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石破首相は先ほどのNHKのインタビューで、自民・公明で過半数維持が難しい選挙結果について、厳しい情勢で謙虚に真摯に受け止めなければならないとしながらも、自民党が比較第一党となる見通しで、国家のために責任を果たしていかなければならないと続投の意志を示した。政治部・小嶋記者はあす石破首相が記者会見をするので、続投の理由を説明すると思われると解説した。このあと10時20分すぎから国民・玉木代表、参政・神谷代表に話を聞く予定。
政党ごとの現時点の獲得議席数を伝えた。自民20、立民14、維新6、公明5、国民13、共産3、れいわ2、参政7、保守1、みらい1、無所属6となっている。残り議席は47。
中央大学の中北浩爾教授が解説。石破首相は昨年の衆院選、先月の都議選、今回の参院選と3連敗しており、常識的には退陣する状況にあり、森山幹事長の進退も考えられる。石破首相は続投の意志を示したが、衆院だけでなく参院でも過半数を割った状況で極めて厳しい政権運営を迫られる。立憲民主党・野田代表は自公と連携するよりも野党連携と述べた。中北教授は立憲民主党が野党をどうまとめるか問われると語った。自公の連携相手としては労働組合が支持層で選挙の際に支持がかぶらない国民民主党が一番だが、勢いがあるため安易に妥協できない。予算案に賛成した維新が組みやすい相手と解説した。
各党のSNS戦略を解説。政党公式YouTubeの再生数は自民党が4000万回超えでトップだが、コメント数は参政党がトップ。参政党は“切り抜き動画”が多く作られ、再生数は約1億回になった。街頭演説も重要なコンテツとなっており、参政・神谷氏は47都道府県をすべて回って60回。国民・玉木氏は東京32回など大都市を中心に回って79回だった。
出口調査で投票の際に参考にしたメディアで「SNS・動画サイト」と回答した人の投票先は、参政党が29%、国民が16%と多かった。SNSに詳しい国際大学・山口真一准教授は、この2党は代表の人気が高くインフルエンサーとしての影響力がある。1人を選んだ昨年の兵庫県知事選ほど分断が激化したことはなかったが、候補者も政党も有権者もSNSを重視するようになり、SNSが選挙結果に影響を与えたと分析した。SNSを参考した人は自民など既成政党への投票が少なかった。中央大学・中北浩爾教授は自民党はSNSで先行していたが、新興政党がSNSを活用し始めたことで、安倍政権の時と比べると若者・無党派層の支持を得られていないと指摘した。
国民民主党・玉木代表と中継をつないで話を聞いた。改選4議席に対して現時点で13議席を獲得。14~21議席を獲得する見通し。玉木は「103万円の壁を178万円に引き上げる。あわせてガソリン暫定税率を廃止すると自民・公明と同意したのに反故にされてしまった。期待や民意がこもった約束を反故にしたことで自民・公明に厳しい評価になった。我々は手取りを増やす政策をしっかり進めたい」と語った。与党との連携を問われると、「約束を守らない石破政権に協力するつもりは全くありません」と答えた。政策ごとに判断するとしつつも、約束を守らない政権に協力するのは難しいと語った。消費減税について問われると、所得税・住民税の控除額引き上げは去年から主張しており、手取りを増やすのはどの国でもやっている。秋の臨時国会で所得税法の改正や補正予算で年末調整に間に合う形で税収上振れ分を戻したいと語った。
参政党・神谷代表と中継をつないで話を聞いた。改選前1議席から現時点で7議席まで増やし、10~22議席を獲得する見通し。神谷は「3倍ぐらいの獲得になりそうで喜んでいる。減税と積極財政、外国人問題について国会でしっかり意見を言っていかないといけない」と語った。与党との関わり方を問われると、政策ごとに賛否を決めていく。組織を組みあげて次の解散総選挙で議席を獲得できれば、ヨーロッパのような少数政党の連立内閣ができ、その一角を担いたいと語った。自民党は左右が広すぎて分裂するかもしれない、その際に新たな枠組みを作るきっかけになりたいとも語った。野党第一党・立憲民主党との関係を問われると、選択的夫婦別姓にはのれないが、政策ごとに是々非々だと答えた。
東京選挙区で国民民主党の新人・奥村祥大氏が当選確実となった。国民民主党は擁立した2人の両方が当選した。拍手が沸き起こる事務所の様子を中継で伝えた。定員7のうち6議席が決まった。7議席目は欠員補充のため任期が3年となる。
日本維新の会・吉村代表が記者会見を開き、「現時点で自民との連立は考えていない。野党とは政策ごとの協議はあるが難しい。共産など憲法的な価値観が全く違うところは現実的でない」などと語った。
SNS選挙の課題について解説。選挙期間中には「外国人の生活保護は最高裁で違憲判決が出ている」(誤情報)、「男女共同参画の予算を削れば減税できる」(不正確)などの誤情報・不正確な情報がSNSで広がり、報道各社がファクトチェックを行った。ハッシュタグを分析すると、参政党に関するものが多かった。Xでの投稿数も参政党がトップ。神谷代表は批判に対する反論をXに書き込み、それが拡散されたことで、ネットでは参政党に注目が集中した。
SNSの影響力について専門家が解説。国際大学・山口真一准教授は見たいものばかり見て視野が狭くなる「フィルターバブル」を指摘。アテンションエコノミーは注目を集めることがお金になる概念。選挙のように注目度が高い時に偽情報でお金稼ぐ動きが活発になっている。NHKの世論調査では収益目的の投稿に規制が必要と答えた割合が78%にのぼった。中央大学・中北浩爾教授はSNSで若者の投票率が上がることは良いが、有権者もしっかり情報を見極めていかないといけないと語った。
栃木選挙区(定員1)で自民党の現職・高橋克法氏が当選確実となった。当選に沸き立つ事務所の様子を中継した。自民党は2010年以降連続して議席を獲得している。