- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
オープニング映像。
ハマスによる攻撃や一般市民の誘拐について、国連・グテーレス事務総長の発言をイスラエルの国連大使が非難し、辞任を求めた。イスラエルは、OCHA事務次長のビザ発給を拒否している。アメリカはイスラエルを支持しているが、ブリンケン国務長官は一時的な停戦を呼びかけた。
油井秀樹が、ガザ地区での停戦と戦闘一時停止のどちらを呼びかけるかで、足並み乱れる欧米について解説。国連・グテーレス事務総長は停戦を呼びかけ得ているが、欧米側は戦闘の一時停止を呼びかけている。ボレル上級代表は、戦闘一時停止は停戦より戦闘の停止期間が短いと指摘している。
全米自動車労組のストライキが拡大している。ストライキの対象となっている大手自動車メーカー3社に対して、全米自動車労働組合は4年間で40%の賃上げを求めているが、3社の回答は23%。GMが、今年の業績見直しを撤回した。UAWは、テキサス州にあるGMの主力工場をストライキの対象に加えると発表した。一連のストライキによる経済的損失は、1兆4000億円におよぶ。
インフレが続くなか、個人の家に巨大な広告パネルを設置する動きが広まっている。取材に応じた男性は年に28万円余りが得られると聞き、快諾したという。交差点や信号の近くなら年間90万円以上の収入が期待できるという。
フランス東部のストラスブールに大きなもみの木が到着した。
1943年、タイと当時のビルマ(現:ミャンマー)を結ぶために旧日本軍は泰緬鉄道を開通させた。全長約410キロ余りで、連合国軍の捕虜を多数動員させたことで1年3ヶ月で開通に成功したとされる。その裏では過酷な労働環境、伝染病で1万1000人超が死亡。また、戦時中にタイと日本の関係は悪化し、タイは連合国側についた。諜報活動によって鉄道の車両数、積載していた物資などを記録し、収集した情報は軍司令部に報告していた。戦後、日本とタイは経済を中心に友好関係を築くことになる。外務省が昨年に行った世論調査では東南アジア諸国連合の9割以上が「日本は信頼できる」と回答している。
第2次世界大戦後、60万人とも言われる日本人が当時のソビエトに連行され強制労働を強いられた。シベリア抑留では約5万5000人が犠牲になったとされる。遺骨収集などが行われてきたが、ロシアによるウクライナ侵攻で中断を余儀なくされている。カザフスタンでは約6万人が抑留されたという。現地当局の協力で、日本人が埋葬されている可能性がある場所で遺骨を発見し、13人分が日本人のものと判明。遺骨収集に熱心な一人、吉崎龍平氏は1歳の時に父の宗次さんと離れ離れになった。亡くなったのはロシア・ケメロボ州だが、遺骨は見つかっていない。今月、千鳥ケ淵戦没者墓苑でカザフスタンから帰還した13人分の遺骨の引き渡し式が行われた。現在、83歳の吉崎氏は「なんとかおやじの骨を持って帰りたいけれど」と吐露し、体の限界が近づいているという。戦後78年、一日も早い遺骨収集活動の再開が待たれる。
ロシア国防省はショイグ国防相がドネツク州の指揮所を訪問したと発表した。今後の冬の戦闘に向けて寒さ対策の軍需物資の支給など部隊に準備を指示したとしている。イギリス王立防衛安全保障研究所によると、ウクライナ軍がロシア側の占領拠点、トクマクへの突破口を開く可能性は低いという。一方、ロシア側は長距離ミサイルを増産し、NATOが防空用レーダーなどの生産を拡大できるかが重要とされる。
ワシントン・ポストは複数のウクライナやアメリカの当局者の話として、去年8月、首都モスクワ郊外で走行中の乗用車が爆発し、プーチン大統領の外交政策に影響を与えてきたとされる思想家ドゥーギン氏の娘が死亡した事件などにウクライナの情報機関が関与したと報じている。一方、ウクライナ側が行った作戦そのものにはCIAは関与していないという。
中国当局は台湾のホンハイ精密工業の中国にある拠点に対して税務などの調査を行ったことを認め、2024年1月の台湾の総統選挙を巡って政治的な背景がある可能性を示唆した。
国際報道の予告。
油井キャスターらがエンディングの挨拶。