2024年3月23日放送 4:20 - 5:00 NHK総合

国際報道
2024 ビキニ事件から70年 終わらない被害と継承

出演者
栗原望 油井秀樹 酒井美帆 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像が流れた。

ニュースラインナップ

アメリカがマーシャル諸島のビキニ環礁で行った水爆実験で、島民や日本のマグロ漁船の乗組員が被爆してから70年となる。核の脅威を後世に伝え続けようとするマーシャル諸島の人たちを伝える。

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ビキニ環礁
(ニュース)
ウクライナ 芸術家たちの思い

ウクライナの芸術家たちが見たものや感じたものを思い思いに表現した作品の企画展が、ウクライナ各地で行なわれている。リビウでの企画展を企画した美術館のペレンスカさんは、戦時下のウクライナを知る上でもこうした作品は特別な役割を担うと話す。芸術家たちはどのような思いで制作を続けているのか、出展した1人のアリーニクさんは、ふるさとのルハンシク州の自然や植物をモチーフにした絵を描いている。ルハンシク州で親ロシア派との戦争が始まったのは2014年、それから10年にわたって避難生活を余儀なくされてきたアリーニクさんにとって、絵を描くことは故郷と自分をつなぐ大切な作業だと話す。侵攻から2年以上が経ち、制作に行き詰まりを覚える人もいる。トカチェンコさんは、家族や友人がいるマリウポリの状況を毎日のように記録してきた。しかし侵攻が長期化し、同じような絵を書き続けなければならない状況が続く中で、次第にその意味を見いだせなくなってきたと話す。今は一旦筆を置き自問自答しているという。画家としての無力さを感じながらも、どのような形であれ今後も制作は続けたいと考えている。ウクライナでは、こうした作品を後世に残そうという取り組みも始まっている。

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戦火のマリウポリを見つめて アカデミー賞監督 インタビュー

アカデミー賞で長編ドキュメンタリー部門を受賞した映画『実録 マリウポリの20日間』。制作したのはAP通信のカメラマンのムスティラフ・チェルノフ監督。ロシアの攻撃にさらされた人々など生々しい現実を克明に記録している。チェルノフ監督は侵攻直後にマリウポリに入り、20日間撮影を続けた。その映像は世界中に配信された。チェルノフ監督は「撮影は難しかった。覚めることのない悪夢を見ているような気分でした。もし、私が撮影しなければ何が起こっているか誰にも分からなくなってしまう。私は撮影の重要性、必要性を感じていました」と語る。映画には人々が助け合う様子や出産の様子も盛り込んだ。チェルノフ監督は「医師たちは“病院で人が死んでばかりだから出産は奇跡だ”と言いました。その瞬間私は“人生は続いていく”と感じた。過酷な環境下で知らない人どうしでも助け合うのは感動的なことでした。その希望の気持ちこそ、私が映画を通して観客に伝えたかったことです」と語った。

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WOW!The World
新種のウミウシ発見

イギリス南西部の沿岸で新種のウミウシが発見された。通常、背中の真ん中にエラがあるが、新種は側面にエラがある。 プレウロブランケア・ブリタニカと名付けられた。暖かい海域でみられるグループに属するが、温暖化で北に移動している可能性がある。

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アメリカ 「コンコルド」化粧直し

2003年に引退した「コンコルド」は今、アメリカ・ニューヨークの博物館に展示されているが、機体の研磨と再塗装が7か月かけて行われていた。その後ハドソン川を通って再び博物館に戻った。

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全自動「空飛ぶクルマ」 都市間移動

中国南部で「空飛ぶクルマ」のデモンストレーション飛行が行われた。広東省深センから海を渡り珠海まで飛行した。車で3時間のところ、わずか20分で到着した。電気だけを動力源とし垂直に離着陸できる「eVTOL」が都市間の横断に成功したのは世界で初めて。

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博物館の人気者はネコ

アメリカ・オクラホマ州の博物館をパトロールをするネコ。スタッフが「オフィスにネコがほしい」と保護施設へ行くと、しつこく寄ってきたという。展示品の整理を手伝ったり、来館者と触れ合ったり、自分がいた保護施設への募金にも一役買っている。

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SPOT LIGHT INTERNATIONAL
コーナーオープニング

核兵器がもたらす被害について。ウクライナ侵攻を続け核兵器使用をちらつかせるプーチン大統領。核保有国は核戦力を増強するなど軍縮の動きとは逆光している。70年前、アメリカはマーシャル諸島・ビキニ環礁で水爆実験をおこなった。住民らは放射性物質の影響に苦しみながら核兵器の脅威を後世に伝えようとしている。

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ビキニ環礁 水爆実験から70年 「核なき世界へ」

70年前の今月1日、アメリカがビキニ環礁で水爆実験を行った。この日マーシャル諸島・マジュロでは、核実験の被害で亡くなった人々を追悼する式典が行われていた。式典に参加したミナ・タイタスさんは5歳のときに被ばくした。アメリカは当時、施政下だったマーシャル諸島で核実験を繰り返していた。旧ソビエトと核開発競争する中、実験は67回行われた。ビキニ環礁で行われた水爆実験「ブラボー」は、広島に投下された原子爆弾1000発分の破壊力。約200キロ離れたミナさんの島にも被害が及び、80人以上の島民全員が被ばくした。アメリカ軍はミナさんらを強制的に避難させたが、その後様々な健康被害が出た。ふるさとに戻る見通しはないという。首都マジュロから船で15分のところにあるエジット島はビキニ環礁の住民らが移住させれた島の1つ。元々住んでいた島は、今も放射線量の高い地域が残っている。被害の実態を後世に伝えているエヴェレン・レレボウさんは、2017年創設の核問題の啓発を行う機関で教育分野を担当している。マーシャル諸島の教育はアメリカのカリキュラムに沿って行われてきたため、核実験について学ぶ機会はほとんどなかったという。エヴェレンさんは学校出向いて授業を行っている。エヴェレンさんは去年日本を訪れ、広島県や高知県で講演を行った。

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INTERNATIONAL NEWS REPORT
米 研究チーム ブタの腎臓移植で“患者回復”

アメリカの研究チームは腎臓病の患者に遺伝子操作を行ったブタの腎臓を移植し患者が回復していると発表した。脳死状態の患者へのブタの腎臓移植は行われたことがあったが患者の回復を目指した移植は世界で初めてだという。

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ブタ
米 国務副長官 “AUKUSと日本 協議の見通し”

キャンベル国務副長官は来月予定されている日米首脳会談でアメリカとイギリス、オーストラリアの3カ国で作る安全保障の枠組みAUKUSと日本との技術協力についても協議が行われる見通しだと明らかにした。

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AUKUSカート・キャンベル首脳会談
(経済情報)
マーケット情報

為替と株の値動きを伝えた。

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(エンディング)
来週月曜日は

国際報道の番組宣伝。来週月曜日は幸せの国として知られるブータン。コロナ禍の影響から立ち直れず経済が低迷し続けている。岐路に立つブータンの今を伝える。

エンディング

エンディングの挨拶をした。

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