- 出演者
- 辻浩平 藤重博貴 酒井美帆
オープニング映像。
「トランプ政権“ウォーク”との戦い」などのニュースラインナップを伝えた。
トランプ大統領が発表した停戦や人質の解放を含む20項目の計画。イスラエルをはじめアラブ各国やヨーロッパ各国も支持を表明する中、イスラム組織ハマスの出方が焦点となっている。発表の翌日、トランプ大統領は「ハマスが計画に応じるかはわからないが、応じなければ非常に悲惨な結果になる」などと述べた。アメリカがイスラエルと共に発表した20項目の計画をめぐっては停戦の仲介国のカタールとエジプトのほか、サウジアラビアやトルコなどが支持を表明。国連・グテーレス事務総長も計画の発表を“歓迎”するコメントを発表した。アメリカのニュースサイト「アクシオス」は関係者の話として“カタールとエジプト、トルコがハマスに対して前向きな回答をするよう迫っている”と伝えている。アメリカのCBSテレビは“ハマスが計画の受け入れに傾いている”と報道。イギリスのBBCは“ハマスの幹部が計画の受け入れを拒否する可能性があるなどと述べた”と伝えていて、計画をめぐる合意が実現するかは依然不透明。中東・アルジャジーラはガザ地区の被害状況について、衛星写真などを使い詳しく伝えている。
今の最大の焦点は、ハマスがトランプ大統領が示した計画を受け入れるかどうか。きのうは計画に同意したはずのイスラエル・ネタニヤフ首相が“イスラエル軍はガザに残る”と発言した。イスラエルが合意したはずの計画には「イスラエル軍はガザ地区を段階的に国際安定化部隊に引き渡し完全に撤退する」と書かれている。
先ほどデンマークの首都・コペンハーゲンで始まったEU(ヨーロッパ連合)による非公式の首脳会議。ウクライナをめぐる協議が行われる予定だが、先週からデンマークでは無人機がたびたび目撃され、フランスドゥはロシアの無人機の可能性が高いとして危機感が広がる現地の様子を伝えている。コペンハーゲンでは警護のためにドイツのフリゲート艦が派遣されている。フランス軍兵士35人も厳戒態勢のデンマークに入りフランス、アメリカ、スウェーデンは無人機迎撃のための兵器を提供。しかし市民の間には不安が広がっている。サラは国推奨のサバイバルキットを購入した。デンマークでは先週4回、軍事基地などの上空に無人機が飛来し、不審船も沖合で目撃されている。無人機はその不審船から飛来したのか捜査中。ウクライナに軍事支援を行っているデンマーク。長距離ミサイル用の燃料工場もあり、ロシアの無人機の可能性が高いとされている。
インドネシアの東ジャワ州でおととい、イスラム教の学校の建物が崩壊し少なくとも3人が死亡した事故。インドネシアの国家防災庁は生徒の出席記録から91人が瓦礫の下に取り残されている可能性があると発表し、救助活動を進めている。現地からジャカルタ支局長・吉元明訓が伝える。救助活動は今も続けられていて、関係者が忙しく出入りする姿が見られる。救難当局などによると地下通路を作って救助を試みようとしているが、わずかな衝撃でも崩れ落ちる恐れがあることから慎重に作業が進められているという。事故の原因については当時建物では増築に向けた工事が行われていたということで、当局は建物の基礎部分の強度が不十分だったことが崩壊につながったとみている。当時建物の中には礼拝のために多数の生徒がいて巻き込まれたということで、現場では懸命の救助活動や事故原因の救命が続けられている。
アメリカでは連邦政府の新たな予算案が可決されないまま今の予算が期限を迎え、政府機関の一部が閉鎖されることになった。閉鎖は約7年ぶりで、影響の広がりが懸念されている。新たな予算案をめぐり、野党・民主党が医療保険の補助延長などを盛り込むよう要求。トランプ政権は政府機関の閉鎖に合わせて職員を削減する姿勢を見せ民主党を牽制したが、情勢は変わらなかった。前回2018年はメキシコ国境沿いに壁を建設する費用をめぐって与野党が対立。過去最長の35日間にわたる閉鎖に追い込まれた。国防や治安、医療などに直結する業務は継続されるが、あす予定されていたロリンズ農務長官の来日が見送りとなるなど、早くも影響が出始めている。
ヘグセス国防長官が国内外に展開する司令官クラスの高官約700人を国内に集めた。ヘグセス長官が訴えたのは軍内部の文化の変革だった。ヘグセス長官が使った「Woke(ウォーク)」という言葉。本来は「目覚める」という意味だが、人種やジェンダーなど社会の不平等に対して敏感であることを意味する。日本では「意識が高い」などと訳される。ヘグセス長官が言及した「DEI」は多様性(Dibersity)、公平性(Equity)、包摂性(Inclusion)。ヘグセス長官はWokeの概念やDEIがアメリカ軍の中で行き過ぎていると主張した。トランプ政権がWokeとみなすアメリカ軍内の動きは「トランスジェンダーの人たちの入隊認める」など。アメリカのメディアは“国防総省はこうした活動に去年1億ドルを超えるの予算を費やしている”と伝えている。トランプ政権はこうした政策を撤廃しようとしている。すでにトランスジェンダーの人たちの入隊は制限されている。ヘグセス長官は、あくまで能力で人を判断すべきで性別や人種、ジェンダーなどを考慮に入れるべきではないと強調した。ヘグセス長官は“階級に関係なく年2回の体力テストを課す”と発表した。特に戦闘部隊の兵士には“性別にかかわらず男性の成績をもとにした一定の基準を満たさなければならない”とした。さらにあごひげを伸ばすことや長髪にも否定的な考え方を示して、一連の方針に同意できなければ辞職するよう求めた。
番組では皆さんの声を募集している。軍内部で多様性が行き過ぎていると見直しを打ち出したヘグセス国防長官について、どう感じたのか。
東アフリカ・ウガンダで活躍する坪井彩。取り組んでいるのは水のインフラの整備。農村部で壊れた井戸を修理し、みんなが安全な水を利用できる仕組みを作ろうとしている。ウガンダはアフリカの中でも水問題が深刻の国の一つ。人口の27%にあたる1,239万人が安全な水を利用できていない。坪井は現地で暮らしながらウガンダの行政、エンジニア、日本の技術者まで巻き込んで問題解決に取り組んでいる。横浜で開かれたTICAD(アフリカ開発会議)。ウガンダから1年ぶりに帰国した坪井も参加。水問題の解決に共に取り組んでほしいと訴えた。坪井がウガンダでの活動を始めたのは7年前。JICA海外協力隊として派遣されたことがきっかけだった。ウガンダでは国際機関などの支援を受け、各地にポンプ式井戸が設置されている。しかし、坪井が目の当たりにしたのは多くの井戸が壊れ放置されている現状だった。背景には修理費用の問題があった。村ごとに住民から水の料金を集め修理代にあてることになっていたが、支払わない人が多くいた。坪井さんは現地に事務所を構え、ウガンダ人のエンジニアとともに解決に乗り出した。1か月かけて完成させたのは新たな料金支払いシステム「SUNDA(=汲む)」。キャッシュレスのため横領の心配がなく、支払う料金も使う分だけで不公平感が解消された。坪井さんは京都の中小企業などの技術者に協力を仰ぎ、自動車のネジのコーティング技術を応用した。装置は2018年の開発以降、300基設置され9万人が利用している。さらに回収した料金で300以上の井戸の修理が行われている。
大学生の立原大雅が投資家や経営者が集まるイベントで売り込んでいたのはミネラルウォーター。売り上げの一部は坪井の活動にあてられる。パッケージは立原たちがデザイン。手に取った人に“日本とは異なるウガンダの状況を知ってほしい”と思いを込めた。立原と坪井は定期的にウガンダ支援の進め方について意見を交わしている。活動を続ける坪井に話を聞いた。日本の若い世代が坪井のように一步踏み出すにはどうすればいいのかについて、「何か興味のあること、小さい一步をまずは踏み出してみるというところがいいのじゃないかなと思います」などとコメントした。
きょうから「国慶節」の大型連休が始まり、中国は祝賀ムードに包まれている。安徽省では川沿いの通がライトアップ。観光客を楽しませている。建物がライトアップされた四川省の広場。2025台のドローンが空を彩った。北京では住民たちが作った提灯が飾られていた。きのう国慶節を前に鉄道の大移動がみられ、利用者はのべ1840万人に上ると見込まれている。
インドネシアのジャカルタを流れるチリウン川を航行するのは、ペットボトルや空き缶などのリサイクル素材で作られた数十隻の船。動物や地元の伝説の生き物を模した形の船もある。「世界川の日」に合わせたイベントで、川の汚染について市民の意識を高めるのが目的。この川は世界で最も汚れた川の一つと言われている。
テキサス州のシャーマン家。なぜか男の子ばかり生まれる。そこに108年ぶりに女の子が誕生することに。最後に女の子が生まれたのは1917年。妊娠分かるたびに「今度こそは」と期待してきた一家は大喜び。パパの職場の消防署も「女の子のパパになるのが一番重要な任務になるだろう」とコメント。一家は男の子の連続出産でギネス世界記録になるが確かめるとしている。
韓国のピアニスト・イ・ギョンミさんを取り上げる。9月22日国交正常化60年を記念するコンサートに1100人が訪れた。イ・ギョンミさんは「赤とんぼ」を演奏した。日本で8年間育ったイ・ギョンミさん。第二の故郷と話した。外交官だった父とともに来日し、アメリカ留学で小澤征爾さんと知り合い日本でプロとしての第一歩を踏み出した。イ・ギョンミさんが日韓友好のために演奏するきっかけは元駐韓大使・小倉和夫さん。小倉さんが駐韓大使だった1990年代後半、日韓は歴史認識など問題を抱えていた。小倉さんはイ・ギョンミさんのコンサートを訪れ、「両国の架け橋になってほしい」と伝えた。イ・ギョンミさんは日本の演奏家と共演を始めた。2011年日中韓3カ国首脳会議では日中の音楽家と共演するなど音楽による交流の場を広げていった。ギタリスト・村治佳織さんとはイタリアの音楽祭で出会って30年の付き合い。2人は共演を重ねてきた。2019年太平洋戦争中の徴用の問題や日本による輸出管理の厳格化などで日韓関係は悪化した。そんなさなかでも、2人はコンサートを開いた。村治佳織さんは音楽が人をつなぐ力を感じたという。国交正常化60年、弦楽四重奏団「クァルテット・エクセルシオ」と共演した。イ・ギョンミさんは「(両国は)文化面では離そうとしても離せない関係になっている。友情を築いていけるようなイベントや文化の催しをたくさん作っていけたら良いと思う」と話した。
USGSによると、日本時間の昨夜セブ島の沖合を震源とする地震が発生。フィリピン当局によるとこれまでに69人が死亡。震源に近い北部を中心に建物が崩れるなど被害が相次いでいる。軍や警察による救助活動が続いている。セブ島では先週台風の被害を受け、復旧活動が進められていた。フィリピンの沿岸警備隊は医療物資を島内に輸送するなど支援活動を急いでいる。
IAEAによると30日、先月23日ザポリージャ原発から約1.5キロ先の軍事活動で送電線が損傷し、現在は非常用の発電機で対応していると声明を発表。グロッシ事務局長は“発電機のお陰で差し迫った危険はないが明らかに持続可能な状況ではない”と懸念を示し、“復旧に向けロシア、ウクライナ双方と協議を進めている”と明らかにした。ウクライナ・ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで“前例のない緊急事態だ”ロシア側の攻撃で復旧活動が妨げられていると非難した。
NHKはアメリカ企業・Planetが撮影した平壌郊外にあるミリム飛行場の衛生画像を入手し、 北朝鮮の軍事情勢に詳しい、韓国・アサン政策研究院のヤン・ウク研究員とともに分析した。ミリム飛行場は軍事パレードの予行演習に使われることで知られていて、隊列や軍事用車両が並べられている様子が明らかになった。軍事用車両は9月27日の衛星画像でも確認でき、ヤン研究委員は“車両は数百台にのぼりミサイルの移動式発射台も含まれている可能性”があるとしたうえで、“10日の朝鮮労働党の創立記念日にあわせた大規模な軍事パレードの準備では”と指摘した。
アメリカでは去年の春イスラエルによるガザ地区攻撃に抗議するデモが各地の大学に広がり、トランプ政権は大学に対し助成金凍結などの圧力をかけ、学生の監視強化など対応を迫っていた。ハーバード大学は“法的根拠がない”と提訴するなど屈しない姿勢を取り、トランプ大統領は30日大学との合意が非常に近いと見通しを示した。大学側はコメントを出していない。マサチューセッツ州にある連邦地方裁判所は30日“抗議デモ参加の留学生、教職員に対する、国外追放・ビザ取り消しなどの措置は憲法違反”と判断を示した。裁判所は“パレスチナを支持する人たちに恐怖を抱かせ、発言を抑制し、言論の自由を否定した”としてトランプ政権による権力の乱用だと指摘している。ホワイトハウスは“アメリカの安全保障をおびやかしたり大学を危険に晒したりする外国人には留学という特権は与えない”として控訴することを明らかにした(ロイター通信)。
70代の方からのコメント紹介しエンディングトークをした。