- 出演者
- 小木逸平 大越健介 ヒロド歩美 下村彩里 安藤萌々 所村武蔵 細川栞
オープニング映像。
石川県輪島市から中継でリポート。夜になって雨が強まっており、市役所前の川は水が流れるスピードが速くなっている。大雨の影響で、能登地方には2万世帯4万人余に避難指示が発表されている。
熊本県では今朝にかけて7つの市と町に大雨特別警報が出され、このうち玉名市では1日で450mm以上という観測史上最大の雨量となった。県内では相次いで線状降水帯が発生し、途切れることなく猛烈な雨が降り続いた。玉名市にある老舗の呉服店では床上浸水し、約100点の着物が被害にあったという。境川では午前0時過ぎに「人が流された」と通報があり、消防などが捜索するも発見には至っていない。熊本市では観測史上初めて、6時間で300mmに迫る雨を記録した。県の対策本部によると、市内では川に流された男性2人が安否不明となっている。ビルの地下にある飲食店は、一瞬で水に飲み込まれたという。県内のあちこちで冠水被害が発生し、八代市の住宅では高齢女性が取り残されていた。上天草市に設置された定点カメラの映像を見ると、道路が水で覆われるまでわずか30分だった。市内では避難所も一時孤立し、お盆休みで賑わっていたキャンプ場でも利用客12人と従業員3人が一時的に孤立した。甲佐町では避難途中の車が土砂崩れに巻き込まれ母親と子ども2人が救助されたが、車外にいた父親が行方不明になっている。現場からは男性1人が救助されたが、心肺停止の状態。山間の美里町でも深刻な被害が広がっていた。午前5時前に町内全域に緊急安全確保が出され、停電も続いている。
熊本県玉名市から中継でリポート。40分ほど前に大雨警報が解除されたが、自主避難所にはピーク時で125人が避難していた。今も避難所に残る人の中には、「自宅に戻って浸水被害の後片付けをする肉体的、精神的な準備ができていない」と語る人もいた。あすも玉名市は警報級の大雨になる可能性がある。
九州以外の広い範囲でも大雨となり、新幹線や高速道路などの交通網にも大きな影響が出た。線状降水帯の発生が相次いだ福岡県では、福津市を流れる西郷川で夫婦とみられる60代の男女2人が流された。警察が捜索を続けているが、2人は見つかっていない。長崎県では朝までに「線状降水帯が発生した」と3回発表され、土砂崩れに車が突っ込む事故や住宅に土砂が押し寄せる被害が確認されている。気象庁は、さらにあす朝にかけて線状降水帯が発生するおそれがあるとしている。九州新幹線や山陽新幹線では始発から運休が相次ぎ、駅では振り替えや払い戻しを求める人が列を作った。午後になり全線で運転が再開されたが、ダイヤは大幅に乱れたまま。JR九州は在来線でも22路線で運行を取りやめている。空の便も熊本空港を発着する7便のほか、羽田から九州方面に向かう一部の便で欠航になった。九州では土砂崩れなどが多発し、高速道路では多くの場所で寸断がおきた。NEXCO西日本によると九州道など一部区間で通行止めになっており、開通まで時間がかかる可能性があるという。列島の広い範囲にかかる前線が停滞したため、九州から離れた地域でも大雨になった。NEXCO中日本は岐阜県の一部で高速道路を通行止めにした他、速度規制も実施した。夜になると石川県能登地方で雨が強まり、志賀町で土砂災害の危険が高まっているとして一部に避難指示が出された。能登地方での避難指示は5市町の約2万世帯になる。
今雨が弱まっているところでも、引き続き土砂災害に警戒が必要。特にく九州北部はあすにかけて断続的に雨が降り続く予想で、長崎県はあすのあさにかけて線状降水帯が発生するおそれがある。現在は日本海側を中心に雨が降っており、特に石川県など北陸を中心に激しい雨となっている。土砂災害警戒情報が長崎県の対馬、福岡県、山口県、石川県、岐阜県、新潟県の佐渡に発表されている。大雨警報は熊本県、長崎県、佐賀県、大分県、島根県、広島県、富山県、新潟県に発表されている。明日の夕方にかけて西日本では雨が弱まるところが多くなりそうだが、北陸や東海地方では雨が強まりそう。日本付近には、災害をもたらすレベルの暖かく湿った空気が流れ込んでいる。雨はこの先も続き、明後日以降に落ち着く見込み。那覇はあすあさってにかけて台風の影響を受けるため、強風や高波に注意が必要。
今週金曜日に顔を合わせる、米露の首脳。ウクライナを加えた3者の会談は実現するのか、思惑はバラバラ。
係争地をめぐって長年対立してきたアゼルバイジャンとアルメニアの和平合意を仲介した、トランプ大統領。自称「平和の使者」としては、ウクライナとロシアについてもこの構図を実現させたいことだろう。停戦に向けた米露首脳会談の舞台にトランプ大統領が選んだのは、ロシアから目と鼻の先にあるアラスカ州。かつてアメリカがロシアから購入した土地でもある。元不動産王の言葉からは、土地はディールでやり取りできるという発想が透けて見える。ただプーチン大統領には、奪った土地を返すつもりはない模様。ワシントン・ポストによると、ロシアは停戦の条件としてウクライナに東部ルハンシク州とドネツク州の放棄を要求し、南部ザポリージャ州とヘルソン州の占領地域も返還する意向はないという。週末にはウクライナと欧米の間で協議が行われ、ヨーロッパはウクライナが領土面で譲歩するにはNATO加盟の可能性を含む「安全の保証」の確約が必要などといった案を示したという。しかしアメリカのバンス副大統領は、「大統領もアメリカも戦争資金の提供をいい加減終わらせたい」と話している。
今週は5日間連続で、戦争の証言と記録を伝える。きょうのテーマは「日本軍の加害」。日本人にとっても馴染み深いシンガポールの中心部に、「血債の塔」という名の1本の塔がある。戦時中に日本軍によって命を奪われた、多くの人の遺骨が眠っている。沈素菲さんは、幼き日に父を日本軍によって殺された。真珠湾攻撃によってアメリカとの全面戦争に踏み切った日本は、その直前に東南アジアのマレー半島に奇襲を仕掛けていた。日本軍はわすか2カ月という驚異的な速さでマレー半島を攻略し、シンガポールを陥落させた。後に「マレーの虎」と呼ばれる山下奉文中将は、シンガポールに多く暮らしていた華僑の人々を警戒していたという。日本は中国とも敵対関係にあり、戦況が泥沼化する中で華僑が中国本土を支援しているとみられていた。特にシンガポールからの送金額が突出して高かった。日本軍は一般市民をも巻き込む華僑の粛清を行い、戦後にシンガポールで行われた裁判ではこの事件を「虐殺」として裁いた。粛清が行われた期間はわずか3日で、検問の対象となった華僑は約60万人。その選別は現場任せで、「メガネをかけている」というだけでインテリ(抗日分子)とされることもあったという。抗日とみなされた者は連行され、銃や剣で殺された。日本側の報告では5000人、シンガポール側では5万人以上が犠牲になったと両者の言い分は異なる。
語られてこなかった、日本軍による加害の歴史。マレーシア中部のネグリセンビラン州では、山間の土地で多くの抗日分子が潜んでいると日本軍は見ていた。当時マレーシアの主幹産業だったゴム園を営んでいた、鄭来さんの家も標的になったという。鄭さんは「夜に寝ているときに日本軍が来て、家を壊してまで人を探しに来た」などと語った。家族7人のうち生き残ったのは、鄭さんと弟の2人だけだったという。
今回インタビューを受けてくれた人は、「当時の日本軍に対しては思うところがあるが、今の日本人には恨みはない。だけどこのような事件があったことは知られてほしい」と語っていた。大越健介は「知らないことがいかに多いかを思い知らされた」などと語った。
被爆地・広島を訪問している秋篠宮妃紀子さまと次女の佳子さまが、平和公園で原爆慰霊碑に供花された。その後原爆養護ホームを視察し、入居者に声をかけられ交流されたという。
日航ジャンボ機墜落事故から、あすで40年。事故で亡くなった歌手の坂本九さんの妻で、俳優の柏木由紀子さんが「寂しさは変わらない」と語った。1985年8月12日、日本航空のジャンボ機は群馬県の御巣鷹の尾根に墜落し、乗客乗員520人が死亡した。遺族の高齢化が進む中で、柏木さんは「風化させないよう次の世代に伝えたい」と話した。
オーストラリアのアルバニージー首相は、パレスチナを国家として承認する方針を明らかにした。承認は来月の国連総会で行われる予定。その声明の中で「当事者の交渉による決議の履行を、世界はこれ以上待つことはできない。パレスチナの子どもたちは、きょうの現実とは全く異なる未来を約束されるべきだ」としている。オーストラリアは長年「二国家解決」とイスラエルの存在を支持する立場を取ってきた。これまでにもフランスやイギリス、カナダなどがパレスチナの国家承認の方針を示している。
バスケットボールのアジアカップ。きのうのグアム戦で快勝した日本は、グループ2位で決勝トーナメント進出を決めた。日本はトーナメント初戦でレバノンと戦い、勝てば順々決勝でニュージーランドと対戦する。レバノンはFIFAランキング29位で、前回大会準優勝の強豪。前日練習ではレバノンのメンバー表を片手に、入念に話し合う姿も見られた。キャプテンの馬場雄大は「負けたら終わりなので、パワーを100%出し切るバスケができるように準備したい」などと語った。
高校野球、夏の甲子園は大会6日目。熊本の代表・東海大熊本星翔は豪雨の影響で応援団のバスが到着できなかったが、系列校の東海大大阪仰星の応援団が駆けつけた。東海大熊本星翔は1回戦で北海(南北海道)と対戦。3点リードの5回に同点に追いつかれるも、7回に勝ち越しに成功。さらに打線がつながり、一挙6得点をあげ甲子園初勝利を決めた。
県岐阜商(岐阜)と日大山形(山形)が対戦。県岐阜商は生まれつき左手にハンデを抱える横山温大のヒットで同点に追いつくと、続くバッターもタイムリー放ち勝ち越し。県岐阜商が16年ぶりの初戦突破を決めた。
高川学園(山口)と未来富山(富山)が対戦。春夏通じて初出場の未来富山は、初回にホームランで甲子園初得点を記録した。しかし高川学園もソロホームランで1点を返すと、4回に走者一掃の勝ち越しタイムリーで未来富山を突き放した。
豊橋中央(愛知)と日大三(西東京)が対戦。日大三は同点の8回に決勝ホームランが飛び出し、接戦を制した。日大三は夏の甲子園節目の30勝目。
日大山形の小川大智は、外野フライを地面スレスレでキャッチ。特技はバレーボールだという。ピッチャーの本田聖はピッチャー返しの打球に素早く反応した。高川学園(山口)の応援団も、大雨の影響で試合開始に間に合わなかった。同点の4回にチャンスで応援団が到着し、決勝タイムリーが飛び出した。