- 出演者
- 大下容子 佐々木亮太 久保田直子 吉永みち子 斎藤康貴 林美沙希 林美桜 水越祐一 末延吉正
台湾・頼清徳新総統の就任式、緊張が続く中国とどう向き合う?1月の総統選挙で勝利した台湾の与党・民進党の頼清徳がきのう、第16代台湾総統に就任。果たして中国に対しどのような姿勢を示すのか。就任演説が大きく注目された。頼清徳新総統が語ったのは中国への強い警戒感。
「映画クレヨンしんちゃんオラたちの恐竜日記」8月9日(金)公開。豪華ゲスト声優が決定。北村匠海は恐竜が大好きな生物学の研究者・ビリー役、オズワルド・伊藤俊介は恐竜テーマパークの運営システム管理者・アンモナー伊藤役、オズワルド・畠中悠は恐竜テーマパークのスタッフ・チュウ役として登場。
きのう台湾の新総統に就任した頼清徳。約2万人が参加した就任演説で語ったのは、中国との関係について蔡英文政権の路線を踏襲する現状維持。中国と共に繁栄と平和を追求したいと訴えた。その一方で中国への強い警戒感も示した。就任演説では、中国からの武力による圧力を牽制し「台湾は中国の一部だ」との中国の主張を否定。この就任演説を受けて、中国政府で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室報道官は不快感を露わにした。さらに中国外務省の報道官も強い口調で批判。中国への強い警戒感を示す頼清徳新総統だが、一方では台湾の議会で与党・民進党は過半数を得られておらずねじれ状態にあることから、今後の政権運営は安定とは言いがたい。中国との間で緊張が続く中誕生した台湾の新たなリーダーはどのような人物なのか。今後の中台関係の行方は?
「信念の人」台湾・頼清徳新総統とは?頼清徳新総統は台湾北部生まれ、6人きょうだい。幼少時に父を亡くし苦学して医大に進学。医師として勤務後、選挙応援をきっかけに1996年政治家に転身。政治家としての主な経歴。2010年台南市長に当選、2017年行政院長に就任、2020年副総統に就任。東京外国語大学名誉教授・小笠原欣幸は「頼清徳新総統は柔和な人物とみられることが多い。だが時に頑固さを見せる信念の人でもある」。信念の強さを示すエピソードが。2004年、一方通行を逆走してきた車を注意。同乗者にこん棒で殴打され大けが。頼清徳新総統は「同じことがあれば同じように行動する」。2015年、台南市議会議長に選挙での票の買収容疑。頼清徳新総統は議長の辞任を求め市議会出席拒否を宣言。ボイコットは232日間に及んだ。親日家の一面も。2011年の東日本大震災の際、台南市長として被災地を支援。チャリティーイベントで1億円以上の寄付金を集める。台湾の烏山頭ダムを完成させた八田與一の慰霊祭に毎年出席。今年も八田與一の台湾への貢献に感謝し銅像に献花を行った。
台湾直接選挙が始まって以降の総統。1996〜2000年は国民党・李登輝、2000〜2008年は民進党・陳水扁、2008〜2016円は国民党・馬英九、2016〜2024年は民進党・蔡英文、きのう就任の民進党・頼清徳。小笠原欣幸氏は頼清徳新総統について、「日台の地方レベルでの交流を広げることに尽力してきた人」だと話した。また、2月に台湾が実効支配している金門島で中国と台湾の間で鍔迫り合いが発生していると話し、冷静に対応していた蔡英文前総統同様、頼清徳氏も同じようにエスカレートしないよう対応するのではないかとの見解を示した。
頼清徳新総統は昨日の就任演説で「中国には軍事的・政治的威嚇をやめるよう求めたい」と述べた。2016年蔡英文前総統の就任演説と今回を比べると、蔡英文前総統は中台関係を「両岸」と融和的に表現し、「中国」という言葉は1度も使わなかった。一方、今回頼清徳新総統は「中国」という言葉を7回、「両岸」という言葉は2回しか使わなかった。1999年に民進党は、台湾の独立について規定する「台湾前途決議文」を採択。台湾はすでに独立しているため、改めて独立を宣言する必要がないと規定。頼清徳新総統も繰り返し同様の立場を表明してきた。きのうの台湾総統就任式でも、頼清徳新総統は「台湾は独立した国家だ。卑屈にも傲慢にもならず現状を維持する」と述べた。東京外国語大学名誉教授・小笠原欣幸は「日本も米国も、中国の主張を一定程度尊重しているところがある。ただそれを100%認めているわけでもないとも言っている。曖昧な部分が台湾にとっては命綱になっている」と解説。
中国側は台湾の若者を取り込むため、様々な策をとっているという。台湾・頼清徳新総統は「量子コンピューター、ロボット、メタバース、最新医療など、各分野の科学技術に大胆に投資し、若者に夢を抱かせ、台湾が世界をリードする地位を確保することができる」と述べた。就任演説で経済成長と若者について触れた頼清徳新総統。台湾では少子高齢化が大きな問題になっている。2023年の人口統計によると、新生児は約13万5000人となり、過去最少を記録した。
中国の教育省のホームページには「大学は台湾大学入試の科目能力試験の結果に基づき、台湾の高校卒業生を受け入れる」とある。中国の大学入試試験「高考」では去年、過去最多となる1291万人が出願したが、台湾の受験生は免除され点数が低くても入学できるケースがある。この優遇制度は2019年から行われており、中国は台湾出身者の企業にも手厚い補助を出しているという。
福建省では台湾の青年を支援する施設が多数あり、ネット通販用の生中継場所を無料で提供しており、3年で1000人以上の企業をサポートしてきた。アモイ市では支援を受けて台湾料理店を開く方もいる。起業支援金を約216万円貰ったり毎月約13万円の経営補助と約4万3000円の家賃補助を貰ったりしているという。広東省・深圳の前海国際問題研究院は1月14日の頼氏が総統選に当選した翌日に「総統選後いかに国家統一を進めるか」とのコラムを書いた。台湾独立派の政治家と台湾の人々を切り離し、台湾の若者が大陸で学び就職できるようになれば大陸に好意的な印象を持つとし、どちらがよりよい生活と未来を創造できるかの競争とした。中国各地の大学では台湾の学生の受け入れが進んでいる。
台湾総統就任式に合わせ中国商務省は昨日、台湾への武器供給を理由としてボーイング社の防衛部門などを含むアメリカ企業3社を信頼できない企業のリストに加えたと発表した。このリストは中国の国家安全保障を損なう企業や団体、個人を制裁するためのもので、制裁措置には貿易や投資などの制限が含まれる。トランプ前大統領が台湾に大型の武器売却を行い、中国が制裁措置として関連するアメリカ企業に一定の制裁を加えており、そこから続いている。今回福総統に就任した蕭美琴氏は中米代表を務めており、米議会から台湾サポート、米議会での台湾に対する理解を深めることで功績を上げている。
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