2024年1月15日放送 4:20 - 4:45 NHK総合

小さな旅
「秋の駒 舞う里で 〜岩手県 遠野市〜」

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(小さな旅)
秋の駒 舞う里で 〜岩手県 遠野市〜

岩手県遠野市、農業や畜産が盛んで2万5000人ほどが生活している。民話の里として知られ、古くからの伝承が今も息づいている。また遠野には馬が身近な存在で、南部駒と呼ばれたかつての岩手の馬は名馬として知られた。現在南部駒は存在しないが、遠野では馬の生産が盛んに行われている。農耕馬を8頭育てる岩間敬さん、11月のある日馬とともに山に向かい、木を伐採し薪の準備を行う。馬搬という方法で木を運んでいく。番組では21年前にも岩間さんを取材。当時23歳だった彼は馬搬の技術を学び始めたばかりだった。その後岩間さんは馬搬の技術を学ぶために、早朝から馬と過ごした。現在馬搬の技術を受け継いでいるのは遠野では岩間さん1人だという。岩間さんは「昔からある技術というのは意味のあること、可能性は十分ある」と話してくれた。

キーワード
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街中で和菓子屋さんを見つける。試食させてもらった和菓子は100年の歴史があるという。当時、馬の買付に多くの人が遠野市を訪れ、そのおみやげになったのだという。4代目の松田勝夫さんは朝5時半から和菓子作りを始める。現在は長男の惠一さんと2人での作業。父から子へ、伝統の味は受け継がれる。

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遠野市(岩手)

遠野市内では多くの小さな神社を見かける。また飯豊地区では11月の祭に向け、飯豊神楽の練習が行われる。太田由紀子さんは飯豊神楽の舞手で、小さな頃から飯豊神楽が大好きだったという。実は飯豊神楽は戦後に途絶えてこともある。当時、神楽を舞うのは長男だけという決まりがあり、舞手がいなくなった。その後女性にも参加してもらい復活、現在では舞手の半数が女性である。太田さんは「皆が担い手となって神楽を続けていければ」と話してくれた。祭当日、女性初の舞手となった菊池澄子さんは飯豊神楽を心待ちにしていた。太田さんは最後の演目で素盞鳴尊とヤマタノオロチの戦いを演じる。太田さんは「飯豊神楽がずっと残るようにやっていければ」と語る。岩間さんは馬と一緒に田起こしを行う。岩間さんのもとには馬との仕事を学ぶため若い人が集まるようになった。繋がっていく人と人、遠野の温かな営みが続いていく。

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ヤマタノオロチ素盞鳴尊飯豊地区(岩手)飯豊神楽
(エンディング)
エンディング

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