2024年1月14日放送 8:07 - 8:32 NHK総合

小さな旅
「冬 ともに生きる 〜福井県 越前海岸〜」

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(オープニング)
オープニング

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(小さな旅)
冬 ともに生きる〜福井県 越前海岸〜

福井県の越前海岸の中央にある越前町。ここは日本有数の漁師町で、12月には町のいたるところで名部の越前がにが茹でられている。ただ冬の日本海ではカニ漁に出られる日は多くない。船頭の中野良一さんは「合間の時間に出るしかない」と話し、準備を怠らない。息子さんの海里さんもともにカニ漁を行う。良一さんは乗組員の中でどうしても海里さんにきつくあたってしまうこともあるという。この日漁に出ることができたのは夜の11時、海底にいるカニは魚群探知機には映らず、潮の流れなどを見て網を海に流していく。この日「大物」と言えるカニは網にかからず、良一さんは次のポイントに船を走らせる。先程よりも深いポイントで漁をして30匹以上の越前がにを穫ることに成功。良一さんはコツは「根気」だと話す。30時間にも及ぶ漁で13回網を上げたこの日、越前がにに海里さんがタグを付けていき休む暇はない。休む暇もないが、お父さんの姿があるからこそ頑張れるのだという。良一さんにとって、海里さんの成長は喜びだという。中野さん親子が漁を終えると2度目の朝が訪れた。

キーワード
越前がに越前海岸越前町(福井)

海里さんは昨年5月に娘さんが生まれた。「朝渚」ちゃんと名付けられた娘さんの名前は、漁の帰りに見た朝焼けからとったという。名字が変わったり越前町から出てもルーツがここにあることを覚えておいてほしいという想いから名前をつけたのだという。漁船が返ってくると港では競りが行われる。100人以上いる競りの中には女性の姿も。せいこがにを仕入れた川端光子さん、彼女はこの地域で「ぼてさん」と呼ばれる魚の行商をしているという。川端さんのもとには馴染みの客が次々と訪れ、カニはどんどん売れていく。川端さんにとってお客さんの「待っていたよ」の言葉は励ましになるのだという。福井市の居倉町ではエチゼンスイセンが出荷を迎える。藤崎さん夫婦は一緒にスイセン農家を営んでいる。急な斜面を夫婦で登る藤崎さん夫婦。長時間のかがんでの作業は寒さが身にしみる。妻の愛子さんは花が咲いたスイセンを見ることで厳しい仕事に向き合ってきたという。寒さに負けず咲くスイセンを見て「一生懸命にしなければ」と考えるのだと話してくれた。収穫が終わると選別などを行っていく。2人で守るスイセン、愛子さんは死ぬまでやってきたいと話し、夫の武彦さんはすぐに20年くらい経つよと笑った。能登半島地震では福井県での震度5の地震に見舞われる。藤崎さん夫婦は4日から畑に出たという。漁港では9日から競りが始まり、中野さんの船も漁を再開した。海里さんは故郷で家族とともに歩む。自分の生まれた町を残したい、好きだから大事にしたいと海里さんは話してくれた。

キーワード
せいこがにエチゼンスイセン令和6年能登半島地震居倉町(福井)
(エンディング)
エンディング

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