- 出演者
- 橋本五郎 宮根誠司 おおたわ史絵 西山耕平 奈良岡希実子 楠紗友里 伊藤遼 西尾桃
「富山・石川で観測史上最大の雨・線状降水帯・現在も発生の恐れ」、「約7割の病院が赤字経営・赤字“285億円”“日本の医療”に何が」。
オープニング映像。
京王電鉄によると、京王線の桜上水駅と府中駅の間と、相模原線の調布駅と若葉台駅の間で、上下線で運転を現在見合わせている。午後0時18分頃につつじヶ丘駅から仙川駅間を走行中の上り特急電車の先頭車両の前面ガラスに、倒木が接触したという。運転再開の目処は立っていない。運転見合わせ区間の前後では折り返し運転をしていて、振替輸送も実施している。
けさ石川県で発生した線状降水帯。現在も富山県と石川県で線状降水帯発生の恐れがある。土砂災害などに注意すること。富山県高岡市の小矢部川では、水位が上がっている。氾濫危険水位に達している観測所もあって、雨がおさまっているからといって川の確認などで近づかないようにすること。富山県などによると、きょう県内で降った大雨で黒部市と高岡市でそれぞれ事故などによる意識不明の負傷者が出ている。黒部市では自宅の雨漏りの修復作業をしていた80代の男性が転落して、救急搬送されたが意識不明だという。高岡市では立体交差の地下道(アンダーパス)にあった車の中で見つかった高齢女性が、意識不明となっている。熊本では激しい雨が降っている。熊本県では24時間予想雨量が多い所で150mmの予想。
夜明け前、激しい雨が打ちつける石川県金沢市。石川県ではきのう夜から激しい雨が断続的に続いていて、加賀地方で午前5時前に「線状降水帯」が発生。みるみる水位が上がり、住宅街では車が立ち往生。警戒にあたる消防隊員の膝下あたりまで、水が溢れていた。金沢市では3時間で148mm、午後1時までの24時間で331.5mmの雨となり、観測史上1位を記録した。金沢市内では川の水が氾濫し、川と道路、住宅との境目がわからないほどになった。道路の冠水も複数か所で発生していて、アンダーパスでは車が立ち往生していた。県内では土砂崩れも相次いでいて、金沢市では「土砂災害警戒情報」を発表。金沢市や津幡町の一部地域に避難指示が出ている。こうした激しい雨は富山でも。車が通るたびに水しぶきをあげ、川のように波打つ道路。富山でも各地で1時間に50mmを超える非常に激しい雨が降った。通勤、通学の時間帯を直撃した。高岡市を流れる小矢部川では「氾濫危険水位」に達し、堤防決壊の恐れがあるとして、高尾屋しや小矢部市、射水市の一部に避難指示が出ている。きのうから断続的に雨が降った新潟県。佐渡市の羽茂では5日の朝の降り始めからきょう朝までの降水量が、多い所で388mmと、観測史上最大になった。この大雨の影響で河川は増水。平年の8月1か月分の降水量の2倍以上の雨が降り、さらに土砂崩れも起きていた。一方、この雨は米どころ新潟県の農家にとって恵みの雨にもなった。先月下旬、ミヤネ屋が上越市の農家を訪ねると、白く乾いた土に手がすっぽりと入るほどのひび割れができ、コメ農家からは嘆きの声が聞かれた。上越市では例年7月に200mmほどの雨が降るが、今年は降水量が観測史上最小のわずか1mmだった。連日の暑さに加え、雨不足がコメの生育に大きな影響を及ぼしていた。そしてまとまった雨が降ったきょう、同じ農家を訪ねてみると、「とりあえず最悪の状態は回避できたかな」と話していた。コメ農家は、1度に多くの雨量よりも、継続的な雨を願っていた。秋田県三種町では県が設置した雨量計で、午前5時すぎまでの1時間に85mmの猛烈な雨を観測。大雨のピークは過ぎつつあるが、あすにかけて局地的に非常に激しい雨が降る恐れがあり、警戒が必要。また、連日猛暑が続いていた兵庫県豊岡市でも朝から雨が降った。豊岡市では梅雨明け以降、まとまった雨が降らなかったが、視界が悪くなるほど雨が降った。田んぼの用水路にも水が流れ、稲の頭には雨粒がたれ、恵みの雨となった。一方、熊本では九州付近で停滞する前線の影響で大気の状態が非常に不安定になり、南阿蘇村ではけさ1時間に30.5mmの激しい雨が降った。来週にかけて雨の降りやすい天気が続き、警報級の大雨となる可能性が続くという。
きのうも未曾有の暑さに直面した日本列島。静岡市では全国の観測史上2位タイとなる41.4℃を観測。国内で初めて2日連続で41℃を超えた。関東各地でも40℃に迫る暑さになった。最高気温38.5℃を観測した埼玉県熊谷市。東京都心もことし一番となる37℃を観測。まさに災害級の暑さ。命を救う現場にも通報が相次いでいる。きのうは39.7℃を観測した群馬県桐生市の消防本部には、熱中症の疑いのある通報が入り、現場へ急行。会社に荷物を届けにきた60代の運転手の体に異変があったという。その後、病院へ搬送された。熱中症への厳重な警戒を呼びかけている。神奈川県横浜市ではトラブルが。消防隊が放水する先は電線。よく見ると2か所から火が出ている。暑さの影響かはわかっていないが、このエリアでは一時約4900軒が停電になった。涼を求め外に避難する人もいた。停電は約4時間続き、その後、復旧した。
暑さに加え、きのう関東地方の各地を襲ったのは局地的な豪雨。群馬県前橋市で撮影されたのは、横殴りの雨に打たれ大きくしなる木々。埼玉県熊谷市では打ちつけるような雨が降ってきた。さらに雷も鳴った。突如、街を襲った雷雨。駅には駆け込んで行く人と、出ることのできない人の姿があった。生活に混乱をもたらした急な豪雨。春日部市では電線から火花が。撮影者によると雷が落ちたのだという。茨城県でも突然大雨が降り出した。この局地的な豪雨の原因は前線の南下。関東ではあすもゲリラ雷雨の恐れがある。さらに3連休は日本付近に前線が停滞し、活発化する恐れもある。
雷雨についてスタジオトーク。雨雲レーダーを紹介。午前5時前に石川県の加賀で線状降水帯が発生。24時間の降水量で特に多くなっているのは金沢で、観測史上最も多くなった。富山県内でも記録的な大雨となっていて、今雨が少し落ち着いていても記録的な大雨になっているので、災害は遅れてやってくることがあるので警戒を続けること。あすの予想天気図を紹介。九州の雨の原因は、南から非常に湿った空気が流れ込んできて、梅雨のような激しい雨になる予想。関東では上空に寒気が入ってくるので、これによって大気の状態が非常に不安定になってくる。あすは晴れ間も出ていて気温も上がってきそうだからより不安定になってくるので、あすはゲリラ雷雨などに警戒が必要になる。24時間の予想降水量(多い所)で北陸はあす正午にかけて100ミリ、九州北部は150ミリ、さらにあさってにかけて120ミリが予想されている。あすの全国の天気予報を伝えた。
3連休は前線の影響で大雨に警戒が必要。土曜日は九州の東シナ海側を中心に大雨となりそう。日曜日、月曜日と前線の位置が少し北上することで、大雨のエリアが少し変わってきそう。九州北部から北陸西部にかけて大雨。月曜日はさらに日本海側を中心に大雨となりそう。10日間予報を伝えた。
ことし1月、野球部員による暴力事案が発生した広島県代表の広陵高校について、高野連は夏の甲子園出場の判断に変更なしと発表した。当時1年生の野球部員に対し2年生部員4人が胸や頬を叩くなどの暴行を加えたという。学校は日本高野連に報告。3月上旬、厳重処分を受け暴行を加えた部員4人を謹慎処分にした。被害に遭った1年生の野球部員は転校しており警察に被害届を提出。捜査関係者によると野球部員に任意で事情聴取をしている。高野連が下した判断に街の人からは「暴力をなくすためには厳しく処分しないとだめだと思う」との声が聞かれた。
ことし1月、野球部員による暴力事案が発生した広島県代表の広陵高校について、高野連は夏の甲子園出場の判断に変更なしと発表した。寮内への飲食物の持ち込みが禁止されているにもかかわらずカップラーメンを寮内で食べていた当時1年生の野球部員に対し、2年生部員4人が胸や頬を叩くなどの暴行を加えた。翌日、学校は広島高野連を通じ日本高野連に報告。3月上旬、厳重処分を受け暴行を加えた部員4人を謹慎処分にした。被害に遭った1年生の野球部員は転校しており警察に被害届を提出。捜査関係者によると野球部員に任意で事情聴取をしている。亀井正貴弁護士は今回の暴行事案について「いじめではなく過剰な指導と認定され不処分となる可能性がある」と話している。今月4日、大会関係者に対する誹謗中傷や差別的な言動などが特にSNS上で拡散される事案を確認。こうした行為があった場合、法的措置を含めた毅然とした対応を取ると発表している。スポーツライター・小林信也は「色々取材を重ねると日本高野連というのは選手を守る、教育するということよりも大会を主催する・実施することに重きを置いている」などとスタジオでコメント。
偽造された身分証で他人になりすまし金をだまし取る犯罪が増えている。巧妙化される手口と誰もが被害者となりうる実態を紹介。去年5月、愛知・名古屋市の消費者金融の自動契約機に設置された防犯カメラには女が融資の手続きをしている映像が映っていた。その後、警察官が確認したところ免許証が偽物だった。偽物と見破ったのはアコムの審査担当者。ありえない有効期限と顔写真に違和感を覚え偽造を見抜いたという。一方、今、実在する人物になりすますという手口も出てきている。大阪・八尾市の松田憲幸市議は去年4月になりすまし被害に遭った。日中、携帯電話が突然使えなくなった松田市議は近くの店舗に相談。すると八尾市から約170キロ離れた愛知・名古屋市の店舗で機種変更されていたことが発覚。計17万円の被害に遭った。さらに松田市議になりすました人物は200万円以上の高級時計をローンで購入。申請の際に提示されたというマイナンバーカードには本人確認ができるICチップが付いていたが、店側はカードの目視のみで確認を済ませていた。被害から2か月後、松田市議になりすました男が逮捕された。取材を進めると偽造の身分証を販売するサイトが見つかった。このサイトを巡ってはパソコンなどを使って英語検定試験TOEICの公式認定証を偽造したとして、中国人の男らが書類送検された。警視庁によると東京・大田区のビルの一室から日本人から偽造依頼を受けたデータが400~500件ほど見つかった。こうしたなりすまし犯罪をめぐっては裏で犯行を支える闇の市場があるとトレンドマイクロ シニアスペシャリスト・成田直翔さんは指摘する。依頼者を集めたコミュニティーを確認すると様々な要望が飛び交い活況を見せていた。
自分が気づかないうちに自分の身分証を勝手に偽造されてしまう犯罪が起きている。読売新聞 特別編集委員・橋本五郎は「全部自分のことを知られていると思っている前提でどうしたらいいかというのを考えざるを得なくなる」などとスタジオでコメント。大阪・八尾市の松田憲幸市議は去年4月になりすまし被害に遭った。高級時計をローンで購入された際、マイナンバーカードには本人確認ができるICチップが付いていたが店側はカードの目視のみで確認を済ませていた。これにITジャーナリスト・三上洋は「目視だけだったのは甘かった」と指摘。こうしたなりすまし犯罪をめぐっては裏で犯行を支える闇の市場があり、身分証明書の販売サイトも実在。福岡市ではスマートフォン向けの詐欺対策アプリを開始。詐欺電話を自動でブロックしたり、なりすましのビデオ電話を検出できるという。
医療機関の倒産が過去最多。国立大学病院は大赤字。世界からみても高い水準にある日本の医療。国民の健康を守る欠かせない存在。全国44の国立大学病院で合わせて285億円の赤字。茨城県つくば市の筑波大学附属病院を取材。国立大学病院として1976年に開院。筑波大学附属病院・平松祐司院長は「開院以来最大の赤字」と話す。筑波大学附属病院は「特定機能病院」に指定され、先進医療や何度の高い手術など高度医療を提供している。赤字の原因は人件費の増加。赤字対策のため医療材料や薬剤など価格交渉や、支出を減らすための管理業務の見直しなどを行っているという。築50年近い建物は建て替えが必要だが予算が立てられないという。医療機器の投資や買い替え、更新ができない状況。病院の機器のおよそ7割が保証期間を過ぎている。
医療機関の倒産が過去最多。新潟県病院局・金井健一局長は「これまでにない極めて深刻な状況」と話す。新潟県にある13の県立病院は前の年度と比べ22.9億円収支が悪化し、過去最大となる46億円の赤字。病棟の昨日や規模の見直しなどで収入は改善した一方、職員給与の増加や医療資材の高騰などコストが大幅に増加した。新潟市民病院も職員の給与上昇などで昨年度は過去最大となる16億円の赤字。様々な病院は経営状況の危機に陥っている。東京都武蔵野市吉祥寺駅周辺で唯一救急患者を受け入れていた病院が建物の老朽化などを理由に診療を休止した。「病院医療の崩壊カウントダウン」と題する動画を公開し危機的状況を訴える日本病院会会長。
「日本病院会」会長・相澤孝夫は相沢病院最高経営責任者。YouTubeで「病院危機」を訴えている。医療機関の倒産が過去最多。帝国データバンクによると、医療機関の倒産件数は過去最多の35件。そのうち病院の倒産は9件。年間の過去最多18件に並ぶペース。倒産増加の背景は物価高、人件費高騰で収益悪化。建物の老朽化。国立大学病院の役割は教育(医学生、医師、医療従事者の育成)、研究(新しい診断、治療法の開発、治療が難しい病気の研究など)、診察(高度医療の提供、地域医療機関への医師の派遣)。全国44の国立大学病院の経常損益は合わせて285億円の赤字。経常利益が赤字の病院は61.2%、医業利益が赤字の病院は69.0%。診療報酬は保険サービスに対して支払われる報酬で国が決めた「公定価格」。物価が上がっても価格を変えることはできない。2年に一度見直しされる。2024年度の診療報酬は全体で0.012%引き下げ。委託費、診療材料費、光熱費などの増加。病院崩壊は最適な医療を受けられなくなる、緊急時に診療できる病院が減る、地域社会にダメージ。
医療機関の赤字。新潟県の13の県立病院では46億円の赤字。新潟市民病院ではおよそ16億円の赤字。青森県立中央病院は26億5790万円の赤字見込み。静岡県菊川市立総合病院は2億6000万円の赤字見込み。今年度いっぱいで産科での分娩を休止。東京都武蔵野市の吉祥寺南病院は病床数が125床。入院や手術が必要な患者を24時間体制で受け入れる「二次救急」。建物の老朽化などを理由に診療休止。1976年に開院した「筑波大学附属病院」。28億円の赤字。老朽化した院内の修繕ができない。保証期限切れの超音波エコーはバッテリーが使えず電源につなげて使用している。機材の7割以上が保証期限切れになっている。手術支援ロボット「ダヴィンチ」は患者の体への負担が減るが1回あたりおよそ20万円の赤字。
全病院のおよそ7割が赤字。日本病院会・相澤孝夫会長は「これまでは病院経営を診療報酬だけでどうにかしようとしていた。今の現状を見ると診療報酬だけでやっていくのは難しい。政府、医療機関、国民が医療を守るためにどうしていくべきか一緒に考えていかないといけない」という。
赤沢経済再生大臣はラトニック商務長官と会談した。アメリカと合意した相互関税の内容について日本政府はこれまで従来の関税が15%未満のものは15%に引き上げられ、15%を超えるものには追加はかからず、従来の関税率のままだと説明している。アメリカ側が公表した官報では全品目に対し15%の関税が上乗せされるともよめるものになっている。赤沢大臣は追加で税はかからないという合意内容に沿うよう修正を求めるため会談に臨み、合意内容を確認した上で直ちに実施するよう求めた。自動車関税についても15%への引き下げの速やかな実施を求めている。トランプ大統領は輸入する半導体についておよそ100%の関税を課す考えを明らかにしたが、政府関係者は「日本側の理解としては日本は最恵国待遇なので15%」との見方を示している。林官房長官は15%関税が上乗せされることはないとの認識を示し「相互関税に関して既存の関税率が15%以上の品目には課されず、15%未満の品目については既存の関税率を含め15%が課されるとの認識について日米かんに齟齬はないことをアメリカ側に確認してきている」と述べ、「赤沢大臣からも相互関税の合意内容を改めて確認した」としている。
アメリカ軍と韓国軍は8月18日から11日間の予定で合同軍事演習を行うと明らかにした。演習の内、野外で実施する訓練の一部を猛暑対策などのため9月に延期するとしている。演習については北朝鮮のキム・ジョンウン総書記の妹のキム・ヨジョンが「侵略的な性格を持つ」と反発しており、韓国メディアは北朝鮮に融和的な姿勢を示す韓国のイ・ジェミョン政権が北朝鮮に配慮し演習の一部が延期された可能性を指摘している。米韓合同軍事演習をめぐっては、7年前に史上初の米朝首脳会談の実現で中止が決定されたこともある。