- 出演者
- 所ジョージ 阿部健一(セバスチャン) 佐藤真知子 三浦一馬(シイナ) 五島麻依子(大吟嬢) 武石鈴香
オープニング映像。
浅間山の北部に広がる群馬県嬬恋村の中にある標高1100mの広さ3ヘクタールの森。これまでは美しい羽をもつミドリシジミやヤドリギと不思議な関係をもつヒレンジャク、ムササビなど様々な生き物たちと出会ってきた。整備に向けた調査を1年以上にわたって調査。本格的な観察園整備が本格始動。Bug Boysの平井さんらが国の天然記念物のヤマネを発見。また森の精日で伐採したカラマツは隈研吾デザインのかがくの里の新母屋にカラマツを使うことができるのか?
1年以上に及び森のいきもの調査がしてきた。そして本格的な整備を開始する。2024年11月に整備の方構成を確認。3人いるのは森の中心にある湿地。初めてライトトラップ調査を行った場所でそこにはキンスジコガネが。ムラサキトビケラは飛び立つ時に美しい紫色の羽が見える。きれいな水にしか生息出来ず、群馬県では絶滅危惧種2類に。夏に森で撮影されたベニバナイチヤクソウ。森林の明るい場所で初夏に花を咲かせる。日照がよくなると植物やコケなどが増えたという。また薄暗くジメジメした場所に住むタカネトンボもいて、生物多様性に維持には様々な環境が必要だという。この湿地はより多くのいきものを観察できる憩いの場所にするために、周囲の木を間伐することに。またく暗い場所を好む生き物のために伐採せず現状を維持する場所も考え、カエルのタマゴを発見した池はさらに拡張する。また観察路のルートを定め足元を荒らさないようにしたり、森を分断する渓流に橋をかける。これらの計画をお世話になっているNPO法人のbirthの人々に問題がないかチェックしてもらった。明るい湿地整備は賛成してくれたが、観察路のルートも地図に落とし込んだ。すると、ウバユリの咲いている部分に指摘が。発芽から開花まで7年かかることもあり、実が乾燥して種が顔を表す。強い風に吹かれたり動物がぶつかったりすると一斉に種が飛び、種の周囲に薄い膜があり、風に乗って遠くまで広がる。
そのウバユリのためにルート変更をすることに。調査結果に合わせてルートを調整した。さらにミドリシジミが好きなハンノキがある一体。森のハンノキはどれも高く成長している。ケヤマハンノキが高すぎて観察が困難に。そこで木を切り詰めて観察しやすい高さに調整。ハンノキは切られた場所から新しい芽が出る。本格的な整備にはプロの力が必要。そして嬬恋村の近くの森のフィノスの森は荒廃した森を再生し自然教育の場として活用している。そのメインは森の整備をして未来世代に残すこと。バグボーイズの二人も自然観察イベントをここで開催している。そこにはプロの林業家の桶田さん含め四人が環境整備に参加している。これからの整備にも参加してもらう。
いよいよ森の整備を行う。まずか観察路を切り開くため細い木を苅っていく。切られた細い気は手作業で片付けていくが、2時間整備をした。次に明るくしたい場所の木を伐採。森の入口付近のカラマツを伐る。そして平井さんもこの日のために木を伐採できる資格を取得。森林整備中、伐採した高さ6mの場所にキツツキの穴を発見。いきものの森ではキツツキが繁殖しているが、その巣穴は鳥が去ったあともいろいろな生き物が巣穴を利用する。その穴にはヤマネという生き物が。国の天然記念物で、一属一種で日本の固有種。半年間冬眠を続け、体温は0度近くまで低下。専門家は倒れた木の振動で冬眠から覚めようとしていると答え、移動して他のところで寝るという。そして橋も完成した。
カラマツはスギよりも強度・耐水性にすぐれ赤みが強い。隈さんデザインのかがくの里の新母屋の建築が進むが、現場で指揮をとる親方にカラマルのサンプルをみせた。状態のよいカラマツ材なら新母屋に使えるという。いきものの森で間伐した森から搬出。長野県の製材会社に持ち込んだ。建築に使えるのか?皮むきを行い、カットする。挽き割りをし乾燥させボイラーにいれカラマツの樹皮を活用。カラマツの樹皮は量が多く比重が大きいので皮だけで木材を乾燥させる熱量を得られる。 カラマツはヤニが多く加工利用に悪影響。次に高温の蒸気で熱し、ヤニが垂れない状態に。一週間乾燥炉に入れる。そしてかがくの里の親方のもとにカラマツ材が届いたが、赤みが強いので温かい印象を与えるという。
次回の「所さんの目がテン!」の番組宣伝。