- 出演者
- 所ジョージ 佐藤真知子 湯上響花
オープニング映像。
歩くことを楽しむために整備されたロングトレイル。自然の美しい景色を楽しむだけでなく、植物や野生動物たちの観察ができるのも魅力の一つ。今回は2024年10月に開通した北海道東トレイルで、野生動物の撮影に挑戦するのは湯上響花。前回はエゾシカなどの撮影に成功。今回は幻のキツツキのクマゲラの撮影に挑戦する。北海道東トレイルは3つの国立公園を結ぶ全長410キロの道。
前回、釧路湿原では湿原に佇むエゾシカの群れに出会い、リラックスしているありのままの撮影に成功した。そして阿寒湖の森では、樹皮に擬態するキバシリの姿を捉えた。今回あは阿寒湖の森で幻のキツツキと呼ばれる国の天然記念物のクマゲラ。早朝から阿寒湖に向かったが、この日は天候がよくなく雪が降っているというコンディションで悪条件。この日はガイドもつけずにクマゲラを狙ったが、野鳥を狙うのは至難の業。その後も3時間ほど粘り、更に場所を移動して探したがクマゲラは発見できなかった。途中休憩をはさみ、寒さに耐えて撮影を再開したがこの日はクマゲラには出会えなかった。湯上は所ジョージのビデオレターに感激し、クマゲラの写真撮影に並々ならぬ思いで挑みたいと答えた。
湯上が阿寒湖でクマゲラの撮影に挑む。すると森の中で気になる物音が。その音の正体はエゾオオアカゲラ。キツツキの仲間で、体長は28センチほどで、胸からお腹にかけての縦縞が特徴。木をつつくのは餌となる虫を探し、巣作りなどの理由で木をつつく。そして湯上はクマゲラの鳴き声をとらえたが姿はみえていないという。すると森に響き渡る鳥の鳴き声がした。湯上は逃げないようにゆっくりと近づいてクマゲラの撮影に成功した。体長はおよそ50センチ前後で、日本に生息するキツツキ科の中では最大。北海道と東北の一部に生息する天然記念物で、絶滅危惧二類。黒いからだに赤い頭が特徴で、クマゲラがいる鳥は豊かな環境の象徴といわれる。またキツツキの樹洞は森に住む鳥類や哺乳類の住処として再利用されている。そうした重要な役割を果たす種はキーストーン種と呼ばれている。
湯上が訪れたのは北海道東トレイルの今回の最終地点の世界自然遺産の知床。この場所にはトドやアザラシやエゾシカやエゾリスなどもみられる。前回釧路湿原でシャッターチャンスを逃した国内最大急の猛禽類のオオワシを狙う。知床の森はエゾマツやトドマツのどの針葉樹林とミズナラなどの広葉樹林が入り混じった森がある。前日に降った大雪の影響か、鳴き声も聞こえず動物にあうことも出来ず。そして森を抜けた先に奥に見えるのはオホーツク海が。さらに先へと進むとフレペの滝が。滝が氷って美しい光景に。この滝は、山に降り注いだ雨や雪解け水が地下水となって崖に染み出したもの。その水はオホーツク海へ流れていく。冬になると青白い氷の柱に。さらなる絶景には冬の羅臼岳。青空と雪のコントラストが美しいこの時期にしか見られない冬の絶景。他にも羅臼岳とエゾシカなどの写真を今回撮影した。
湯上が知床でオオワシ・オジロワシの撮影に挑む。知床の森から離れて可能性の高い海岸沿いにやってきた。空を飛んでいるオジロワシを発見した湯上は、カメラを構えて撮影に成功。絶滅危惧二類に選定され、餌を求めて北海道で越冬する。そしてオオワシもやってきたが、飛行している姿を撮影に成功した。絶滅危惧二類に選定され体長は1mで、羽を広げると2mを優に超えて日本の猛禽類では最大の大きさに。北海道立オホーツク流氷科学センターの桑原さんは、流氷にはアイスアルジーという植物プランクトンがいて、春先になって植物プランクトンが大繁殖をするが、それを食べに魚がきて、それをクマやキツネなどがやってきて、それらの糞が木々の肥料になり森を豊かにするという。
次回の「所さんの目がテン!」の番組宣伝。