- 出演者
- 木村佳乃 所ジョージ 吉田鋼太郎 パトリック・ハーラン 小山進 江上敬子(ニッチェ) 市川歩美 宇垣美里
国内のチョコレート市場規模は6300億円以上。しかし今、チョコレートクライシスが水面下ですでに始まっている。最近、チョコレート菓子の成分表示にある異変が起こっている。それは「準チョコレート菓子」という表示。カカオ豆由来の成分が少ないチョコレートのことを準チョコレートという。日本がカカオ豆を輸入している主な国がガーナ。近年、この国を異常気象が襲っている。2020年シーズンと比べると生産量が激減。いまだに回復する目処は立っていない。
オープニングの挨拶。パティシエの小山進さんはカカオショックについて「もうすごいです。値上げが追いつかない」などと話した。カカオ豆の主要生産国は、赤道を中心にした南北20度以内のカカオベルトと呼ばれる場所にある国。カカオは非常に繊細な植物で栽培条件が厳しい。このまま気候変動が進んだ場合、2050年には主要なカカオ農地の9割が栽培に適さなくなるという指摘もある。
ガーナでカカオを生産しているアブサニさんによると、最近、20年間大切に育ててきたカカオの森が農園荒らしによって奪われたという。アブサニさんは土地を借りてカカオ栽培をしている小作人。地権者がアブサニさんに黙ってカカオ農園荒らしに土地を売り払ってしまったという。カカオ農園荒らしの正体はガラムセイ(金の採掘)。ガーナは金産出量がアフリカトップ。金鉱脈とカカオ農園が同じような位置に広がっている。世界的な金の価格高騰もあり、カカオ農園を狙ったゴールドラッシュが起こってしまっているのだ。金の採掘には政府の許可が必要だが、約3割は違法採掘によって採られたもの。収入格差が大きいため、カカオ農家からガラムセイに転職する人も増えている。取材では深刻な問題も発覚。毒性が強く深刻な健康被害を引き起こす水銀だが、水銀には金を吸着する性質があるため、違法採掘現場で多く使用される。これが深刻な水質汚染を引き起こし、ガーナの河川は60%以上が汚染されているという衝撃の報告もある。水銀は自然に分解されにくいため、一度汚染されてしまうと、そこでカカオ栽培をすることは難しい。
VTRを見た所ジョージは「カカオどころの話じゃなくなってきちゃった」などとコメント。日本がガーナのカカオ豆を輸入するきっかけとなったのは野口英世。野口はガーナで感染症を研究。黄熱病ウイルスの解明に生涯を捧げた人物として、今でもガーナで大変な尊敬を集めている。野口のおかげで日本とガーナは交流を深め、カカオ豆を有効的に輸入できるようになったともいわれている。
カカオショックのさなかに開発したという特別なチョコレート菓子を小山進シェフの右腕・坂本燎介シェフが作ってくれることになった。世界初のマシンを使う。
カカオ豆の価格が高騰している背景には、カカオ豆の消費量が世界的に増えているというのもある。特に購入額が多いのはインド・中国・アメリカ。アメリカでは焼き上がったベーコンにチョコレートをたっぷり塗りたくって食べている。インドではインスタント麺にチョコレートを絡めて食べている。中国には全てチョコレートで作った展示品を飾る博物館がある。
今、チョコレートマニアたちの熱狂の渦の真っ只中にあるBean to Bar。店頭には1枚2000円以上する板チョコがずらり。それにもかかわらず飛ぶように売れる。カカオ豆は大量生産するために複数の地域のものをブレンドしていることが多い。それに対し、Bean to Barは特定の産地のカカオ豆だけで作られているため、産地の特徴的なカカオ豆の風味を感じることができる。
カカオショックの中、エクアドルではカカオフィーバーが起きている。生産大国のガーナが異常気象などで大幅に生産量を減らす中、エクアドルは堅調に生産量を伸ばしている。
高橋力榮さんは珍しいカカオ豆を求めて探検している。見つけたら、現地の農園に協力してもらい、他の種類と交配しないよう隔離して育ててもらう。高橋さんがこれまでに見つけた珍しいカカオ豆は5種類。世界に0.002%しか存在しないホワイトカカオを見つけたことも。
エクアドルから中継。高橋力榮さんはクリスマスにカカオ農家の子どもたちにチョコレートやオモチャをプレゼントしている。スタジオメンバーにも幻のホワイトカカオのチョコレートをプレゼントした。
アメリカではカカオ豆から採取された細胞を培養液のタンクに入れて増殖させる技術を開発。収穫には通常3~4年かかるが、植物細胞培養は3~4日で作れてしまう。早くて来年、アメリカで販売されるかもしれないという。
広島の食品メーカーではゴボウチョコを開発。チョコレートが持つ香り成分のうち特徴的な10種類の香りをあげて調べてみると、8種類がゴボウパウダーが持つ香り成分と共通していることが分かった。偶然誕生した新商品は大手コンビニエンスストアなどで発売され、増産を重ねるほどの人気商品となっている。
チョコレート国内最大手が仕掛ける代替チョコがエンドウ豆+キャロブ。小山進シェフいわく、ヘーゼルナッツとアーモンドなどとよく合うという。
百貨店のバレンタイン商戦に密着。毎年、他に類を見ないバレンタイン企画を期間中、百貨店の全館を使って実施している。昨年の売上は約32億円。高い売上が見込めるドル箱フェアのため、世界中から出店希望が殺到。出店は非常に狭き門。今回、出店を目指して商品開発を行うパティシエに半年にわたって密着した。
小山進シェフ・坂本燎介シェフが作っていたバウムクーヘンが出来上がった。木村佳乃は「このカカオニブ買えるんですか?」などとコメントした。
