- 出演者
- 田中卓志
オープニング映像。
田中は神宮通公園にやってきたがそこには丸い大きな屋根のメタリックな物体が。壁はアルミの縦格子で、風通しをよくしている。その中は光と影が織りなし、反対にも出入口が存在する。これを設計したのは世界的建築家の安藤忠雄。あまやどりと名付けられたこのトイレは多くの人が心を休められるようにという気持ちが込められている。
田中が向かったのは恵比寿駅近くにある恵比寿東公園のトイレへ。その特徴はなめらかな曲線の連なりで構成された薄い屋根。タコ公園のイカトイレは、白とすりガラスの色合いが公共トイレとは思えない爽やかな空間に。設計者は幕張メッセなどを手掛けた槇文彦。そんな槇さんが生み出した小さな世界はユニバーサルトイレ。女性、男性トイレが1本の木を囲うように配置され中庭のようなスペースに穏やかな日差しが降り注ぐ。公園を訪れた人がゆったり休憩できるほのかなユーモアは。次のトイレは代々木八幡にあるThree Mushrooms。代々木八幡宮の入り口に建てられたきのこを思わせるこのトイレは、グラデーションの柔らかな色合いと可愛らしいフォルムは緑の森に馴染んでいる。設計したのはせんだいメディアテークなどを設計した伊東豊雄。こうしたデザインになった理由に伊東さんは、最初から地面から立ち上がってきたようなトイレを作りたいと思っていたと答えた。また公衆トイレという固定概念が払拭されたという。錚々たるクリエイターが集結し、およそ21億円をかけた巨大プロジェクト。東京オリンピックなどを背景に誰もが快適に使用できるトイレをと作られた。
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- 4ワールド・トレード・センターTHE TOKYO TOILETThree Mushroomsせんだいメディアテークタコ公園のイカトイレ代々木八幡宮代々木八幡(東京)伊東豊雄千葉県日本コンベンションセンター国際展示場台中国家歌劇院恵比寿東公園恵比寿駅東京オリンピック柳井康治槇文彦
公共トイレで渋谷を美しく変えていくプロジェクトには様々な分野のプロが集結している。恵比寿駅周辺にあるトイレは線路沿いの道に目の覚めるような炎色の赤色のトイレは曲線で形つくられた大胆なデザインで、大きな色紙を折って積み重ねたよう。このトイレはTRYANGLEを名付けられた。ユニバーサル、男性用、女性用のトイレが連なる。手掛けたのはデザイナーの田村奈穂。ニューヨークを拠点に活動し、食器などを手掛け数々の賞を受賞している。田村奈穂はこのデザインにした理由にインスピレーションで折形になったという。日本の伝統技法であり、綺麗な意味合いがあるという。手洗い場は女性が人目を気にすることなく使用できるようにと設計され、外観の赤も安全を表現したという。
次の場所は幡ヶ谷にある世界一清潔なトイレ。七号通り公園トイには球体の真っ白な外観のトイレがありかまくらのよう。手で撫でてみたくなる柔らかい曲線で、建物に隙間が。球体の下から外気が入り込み壁を伝って足元から抜けるために中が常に換気される。
七号通り公園の球体のトイレは世界一清潔に使用できるという。その理由は手を使わないトイレというコンセプトで、ボイスコマンドで施錠や洗浄などが操作できる。デザインした佐藤カズーさんはこのデザインについてCMやライブなどを手掛ける。声をかけて操作できればトイレが生命をもった相棒のように感じられるという。次に西参道にあるトイレを紹介。柔らかい曲線で構成された陶器のお皿のようなデザイン。屋外で手を洗うようにしたのは人々が自然に集まり、コミュニケーションが生まれる水場をイメージ。また隈研吾デザインの森のコミチというトイレは森を散策しているようなデザイン。個室の中も切り株で装飾されるなどあたたかな空間に。また広尾公園のトイレを紹介。パネルにあらわれる光のパターンが変化し、同じパターンはあらわれないという。デザインした後智仁は79億通りのパターンを点灯できる照明をやりたかったという。それは世界の人口を表し、多様性というメッセージがあるという。
日本初のプロジェクトTHE TOKYO TOILETの日常を描いた映画「Perfect Days」は主演の役所広司がカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞に。主人公が着ている服はデザイナーのNIGOがてがけた。THE TOKYO TOILETのロゴがあり、清掃する人だけが着用し、綺麗にトイレを使用するという文化を世界に発信しようという思いがある。
新美の巨人たちの次回予告。
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2023年11月25日(22:00)