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オープニング映像。
神奈川県箱根の箱根登山鉄道の強羅駅にやってきたのは市川紗椰。シャトルバスから8分ほどで深い森の中に埋もれるように佇む強羅美術館へ。現在ライアン・ガンダーの展示会を開催しており、ユー・コンプリート・ミーというタイトル。巨大な黒い球体に文字が書かれているが、空気をいれて膨らませた風船に子どもたちが感じるような素朴な疑問が書かれていた。
ライアン・ガンダーの展示会の展示品を紹介。沢山の小さなおもちゃがならび、既製品もあれば一から作ったものも。床一面によく見ると等間隔で並べられている。タイトルは閉ざされた世界。壁掛け時計からカラフルな鳥が現れていきなり話し出す。ロビーの隅っこにも鉢植えにカエルがいて、それぞれ哲学的なことを話し出す。特別な素材でかエルの質感をリアルに表現している。解除飢え配られる小冊子の裏にある二次元バーコードを読み取れば、喋っている内容の日本語訳が表示される。
ライアン・ガンダーはロンドンから来るまで二時間の場所にある、イギリス東部のサフォーク州のサックスマンダムという小さな街に住んでいる。ガンダーの制作スタジオがあるが各地で精力的に作品を発表し続けいくつもの賞を受賞。250年の歴史を誇る英国王立芸術院で教壇にも立った。アトリエには制作中だというパーツがずらり。謎めいた作品もあれば、彫刻も。
無数のおもちゃが並んだ閉ざされた世界という作品についてライアン・ガンダーは感情の風景を表しているという。息子が自閉症で、秩序や小さな物事へのこだわりが強く、小さなおもちゃを一列に並べることが創造的行為だという。
ライアン・ガンダーは哲学的なことを長時間話す鳥とカエルの展示物については絵画のように数秒眺めて次に行くという体験ではなく、時間をかけて向き合うことを求めているという。このカエルの作品も息子が関わっているというが、もし話すことができたらこう話すのではないかという視点で考えたという。
ライアン・ガンダーの作品に共通するのは鑑賞者への問いかけ。人々の素朴な疑問を投げかけたボールがいくつも配置されているものや、2つの開けた穴から顔を出す2匹のロボットネズミが。右がオリーブで左がペニー。人が来ると話し出す。オリーブの声はカンダーの長女が。ギャル風にペニーは次女が担当した。
ライアンあの展示会が開催中。2匹のネズミのロボットが漫才のように人生の哲学の掛け合いをする作品についてライアンは彼らの声はすごく小さく、床の低い位置から聞こえてくる。鑑賞者は自然と膝をついて身をかがめて聞く必要があり、その時点ですでに作品との個人的な関係が生まれているという。ネズミは弱くて守ってあげたくなるが、何かを大切に守りたいという気持ちが生まれると人はポジティブになれるという。
ライアン・ガンダーは1976年にうまれ、生まれつき骨が脆い病気で、子どもの頃は長い入院生活をおくった。病室にはプライベートな空間がなく、そこから自由になりたいと想像力を使うようになったという。大学で3年間観客に参加を促す新しいアート表現いついて学び、その後絵画や映像、彫刻などと様々な手法を用いて作品を発表してきた。東京・渋谷にある作品にロボット猫が台座で眠っているが、もともと他の作品を展示するために作られたもの。当たりまえと思われているものに全く違う見方を示す。それが作品の特徴だという。
ライアン・ガンダー の箱根の展示会のタイトル「ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー」はどういう意味なのか?ライアン・ガンダーの作品にはアイディアマシンというものがあり、発想が出るが生きているうちに膨大なアイディアを形にするのは無理ということで自分で抱え込むかわりにばらまいてしまおうという作品がある。そのアトリエには沢山の箱があり、その中には会員証やなにかのカギ、雑多なものばかり。他にも日常生活で心にひかかったものを写真で撮影し保管しているという。考えた作品のアイディアは4万個。箱根のアイディアマシンにはそのうち2000個のアイディアが入っているという。ライアン・ガンダーは観る人が初めていて作品が完成すると語った。
神奈川県・箱根町で開催されているライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー。この展示会のタイトルの意味ライアン・ガンダーは感謝だと答え、自分の作品が誰もない部屋に置かれていたらアートではない。鑑賞者に責任を押し付けるのではなく、鑑賞者の存在がアーティストと同じ重要だと思っているとした。
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