2025年3月16日放送 7:30 - 8:55 フジテレビ

日曜報道 THE PRIME
【石破首相の10万円商品券めぐり与野党幹部激論】

出演者
梅津弥英子 橋下徹 松山俊行 安宅晃樹 玉木雄一郎 細野豪志 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像と出演者の挨拶。

(ニュース)
物価高が家計直撃…コメ高騰止まらず/コメ高騰どうなる「備蓄米」落札額を公表/「備蓄米」放出の効果は

コメの値上がりが続き日々の食卓にも影響が出ている。今後コメの価格はどうなっていくのか。スーパーでのコメの販売価格を見ていくとここの所、右肩上がり。先月の14日に備蓄米の放出が発表されたが依然として値上がりが続いている。直近ではコメ5キロ当たり3952円、1年前と比べるとおよそ2倍弱の値上がりとなっている。そんな中、10日に備蓄米の放出に向けた入札が行われた。入札の対象となったのが「ひとめぼれ」、「あきたこまち」、「ゆめぴりか」など41銘柄およそ15万トン。一昨日公表された情報によると、およそ15万トンのうち落札されたのは14万1796トンだった。落札の平均価格は60キロ当たり、2万1217円。JAなどといった集荷業者が卸売業者に販売するときの価格が1月段階で2万5927円だった。実際に、この15万トン落札されたがどのようにして備蓄米が販売されていくのだろうか。備蓄米は複数の品種AとBの品種を混ぜたり、2023年産と2024年産を混ぜたりしてブレンド米として販売される可能性が高いという。早ければ今月中にも店頭に並ぶことになる見通し。このような備蓄米の状況を受けて江藤農水大臣はこれだけの量が出れば需給改善され消費者にご理解いただける結果が生まれるのではと述べている。今後スーパーなどで実際に販売されるにあたっては落札価格に加えて輸送コストなども上乗せして決まってくる。スーパーでの販売価格直近は5キロ当たり3952円だったがコメの生産流通に詳しい宇都宮大学・小川助教は4月の上旬には5キロ当たり3800円程度まで下がる可能性があると話す。

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デカ盛り店悲鳴「21年間で一番厳しい」

埼玉県川越市で20年以上営業を続けている中華料理店「二代目蝦夷」。地元で愛されるこのお店を悩ませているのが止まらないコメの高騰。店では1日当たり30キロのコメを使うが現在の仕入れ価格はおよそ1年前の8700円から2倍以上に跳ね上がった。若い人に手頃な価格で食べてほしいとの思いで始めたデカ盛り。しかし想定を超えるコメの高騰には抗えずデカ盛りご飯などの値上げを決断。現在も価格高騰が止まらずさらなる値上げを検討せざるを得ない状況。

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二代目蝦夷川越市(埼玉)
コメ高騰どうなる「備蓄米」放出の効果は/一方で農家は経営難/一方で農家の廃業増加/政府は輸出量を拡大へ

備蓄米をめぐっては今後7万トンの追加入札が実施される見通しだが、宇都宮大学・小川助教は5月以降5キロ当たり3600円程度まで下がる可能性があるとしている。コメの価格、備蓄米が出ていけば徐々にではあるが下がる可能性がある一方、コメの農家の倒産、廃業件数を表したグラフでは2010年ごろから平均的に右肩上がりになっている。2023年は35件とかなり多かったが、2024年はそれよりもさらに2割ほど増して42件のコメ農家が倒産廃業している。理由として、機材調達にかかるお金が捻出できない、高齢化し後継者不足があるとみられている。農水省のデータによると2023年のコメ農家の平均所得が平均所得は9万7000円。これに対して年間の平均労働時間はおよそ1000時間。時給換算するとおよそ97円になるという。

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営農類型別経営統計宇都宮大学小川真如帝国データバンク農林水産省

備蓄米の落札について平均落札価格は2万1217円ということで江藤大臣は、ほっとしていると会見で言っていたが、放出されても価格の下落は限定的だという見方もある。一連の政府の対応をどうみているか。玉木氏は「対応が遅い。需給を国が調整する前提で価格を高止まりで農家の所得を保障する政策から見直すべき。ある種投機商品となっているものを買い戻し条件付きで売ると言っても影響はない。価格はマーケットに任せて差額のギャップを政策で埋めていくような所得政策に変えていく時期に来ている。」などと指摘。細野氏は「今回は投機的な動きにより農家に実際にそんなに入っていないことに問題がある。基本的にはマーケットでいいが、主食なのである程度政府が動ける手段はあっていいと思う。所得保障は手厚くするべき。価格高騰時の手段が政府に無さすぎたと感じる。」などとコメントした。

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江藤拓田村麻美農林水産省農業協同組合

廃業する農家の数も去年は過去最多の42件というデータもあるようだが、コメ農家の厳しい現状が続く一方で政府は安定供給を掲げている。この矛盾をどうするのか。橋下氏は「日本の政治行政は新規参入などを抑え、価格を維持しながら既存の業種を守る。今は守れているかもしれないが、行き着く所は衰退しかない。」などと指摘。玉木氏は「今は生産コストを抑える新しい取り組みも行われている。努力が報われるようにすることが大事。そもそもコメは人口減少で減る需要に合わせて生産量を減らさないと暴落すると言っていたが、供給量のコントロールを人為的にやるのは限界がある。」などと指摘。細野氏は「42件という廃業データがあったが実際は相当あると思う。若い人や法人の参入できる状況は作らないといけない。ただ買わなくても土地貸借でやれるように改革はしてきた一方、外国法人が参入する問題は残る。」などとコメントした。

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秋田県農林水産省
スタジオトーク

梅津弥英子は「政治が混乱するたびに国会は対応に追われる。優先すべき議論がどこにあるのか考えさせられる。」などとコメントした。

(エンディング)
エンディング

エンディング映像。10万円の商品券はどれだけ分厚いのかと橋下は話した。

(番組宣伝)
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