コメの値上がりが続き日々の食卓にも影響が出ている。今後コメの価格はどうなっていくのか。スーパーでのコメの販売価格を見ていくとここの所、右肩上がり。先月の14日に備蓄米の放出が発表されたが依然として値上がりが続いている。直近ではコメ5キロ当たり3952円、1年前と比べるとおよそ2倍弱の値上がりとなっている。そんな中、10日に備蓄米の放出に向けた入札が行われた。入札の対象となったのが「ひとめぼれ」、「あきたこまち」、「ゆめぴりか」など41銘柄およそ15万トン。一昨日公表された情報によると、およそ15万トンのうち落札されたのは14万1796トンだった。落札の平均価格は60キロ当たり、2万1217円。JAなどといった集荷業者が卸売業者に販売するときの価格が1月段階で2万5927円だった。実際に、この15万トン落札されたがどのようにして備蓄米が販売されていくのだろうか。備蓄米は複数の品種AとBの品種を混ぜたり、2023年産と2024年産を混ぜたりしてブレンド米として販売される可能性が高いという。早ければ今月中にも店頭に並ぶことになる見通し。このような備蓄米の状況を受けて江藤農水大臣はこれだけの量が出れば需給改善され消費者にご理解いただける結果が生まれるのではと述べている。今後スーパーなどで実際に販売されるにあたっては落札価格に加えて輸送コストなども上乗せして決まってくる。スーパーでの販売価格直近は5キロ当たり3952円だったがコメの生産流通に詳しい宇都宮大学・小川助教は4月の上旬には5キロ当たり3800円程度まで下がる可能性があると話す。