- 出演者
- 片山千恵子
オープニング映像。海の温暖化で私たちの暮らしはどうなるのか?
オープニングの挨拶。今回のテーマは「海の温暖化」暮らしへの影響は?現在開催中のCOP29で対策が話し合われている。NHKは1.5℃の約束キャンペーンに参加している。ナビゲーターは気候変動が専門の中村尚。地球温暖化に伴い海水温も上昇している。季節外れの豪雨にも海の温暖化が影響している可能性がある。
北海道・函館でスルメイカに異変が。漁獲量は最盛期の10分の1以下。代わりにブリが取れるようになった。岩手ではサケやウニも減少。福岡ではアカハタやシイラが水揚げされるように。魚の生息域を調べるプロジェクトが始まっている。全国1200か所の海水を分析すると、多くの魚が生息域を北に移している可能性が見えてきた。さらに生息域を南に移している魚も。
魚の分布域の変化を紹介。生息域の北限が移っている魚や、漁獲量が大幅に減った魚も。昨年から今年にかけて水温上昇が顕著で、日本近海の温暖化は世界の海の2倍以上で進行している。生態系への影響は深刻だ。海の温暖化によりサンゴ礁が危機に瀕している。
海洋熱波とは海面水温が極端に高い状態が一定期間続く現象。日本の猛暑にも深く関わっている。海洋熱波により下層雲が減少し、ますます海水温が上昇。水蒸気の温室効果により北日本で猛暑となった。海洋熱波の原因として、南方から流れ込む黒潮の極端な北上と停滞がある。
世界の多くの海域で海洋熱波が起きている。三陸沖での海洋熱波の発生は近年急増している。2023年の水深100mの水温は平年比+10℃。海水温が上がると二酸化炭素が溶けにくくなり地球温暖化が促進される。
突風や竜巻から身を守るための方法について1分間で伝えた。
今年の記録的猛暑、台風10号、東北の記録的大雨は、海の温暖化が原因の一つと考えられる。冬はドカ雪に要注意。ラニーニャ現象が発生すると冬型な気圧配置が強まる傾向がある。
水産物・農産物の対策が始まっている。千葉・木更津市の施設では年間1万匹以上のサーモンが養殖されている。天然サーモンが減少する中、安定して生産できる陸上養殖が注目されている。新潟県は高温に強い米の品種の開発を始めている。青森のリンゴも温暖化への対応を迫られている。
ぼうさい甲子園中学生の部で優秀賞に選ばれた大阪市立白鷺中学校の取り組みを紹介。