2024年12月6日放送 22:30 - 23:30 NHK総合

時をかけるテレビ
池上彰 硫黄島玉砕戦 生還者の証言

出演者
池上彰 勝村政信 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

オープニングトーク

池上彰が挨拶。今回特集するのは2006年放送の「NHKスペシャル 硫黄島玉砕戦 ~生還者61年目の証言~」だという。そして今回のゲストは勝村政信だと紹介された。

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NHKスペシャル 硫黄島玉砕戦 ~生還者61年目の証言~
(時をかけるテレビ)
硫黄島玉砕戦 生還者の証言

2006年放送の「NHKスペシャル 硫黄島玉砕戦 ~生還者61年目の証言~」が流れた。第二次世界大戦の激戦区だった硫黄島玉砕戦の記録はアメリカ国立公文書館に記録がある。そこには3月に玉砕したはずの日本軍が5月になっても生きており、週に100人単位で戦死していたという記録がある。硫黄島玉砕戦を生き残った生還者は戦後に多くは語ろうとしなかった。元下士官の金井啓さんは死んだ戦友のために毎日冷たい水を仏前に供えることを日課にしているという。水は死ぬ間際の戦友が一番欲しがったものだったという。

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NHKスペシャル 硫黄島玉砕戦 ~生還者61年目の証言~アメリカ国立公文書館金井啓

もう一人、硫黄島の戦いから生還した大越晴則さんに会うことができた。大越晴則さんは戦友のために全国の霊場巡りをしてきており、戦場の記憶を語るべきなのか悩んできたという。硫黄島がアメリカから返還されたのは1968年。以来島は自衛隊の管理下に置かれている。島のあちこちには日本軍の地下壕が残っており遺骨は未収集の状況だ。当時の最高指揮官は栗林忠道中将で、島を死守せよと命じられており、兵士たちにとっては逃げ場のない戦場だったという。そこで当時の状況について大越晴則と金井啓、ピーター・ベナーベッジ、アル・ペリーが語った。

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大本営は硫黄島の厳しい戦況をただ見守るだけだった。日本軍は硫黄島の支援方針を「敵の手に委ねるのも止むなし」ということだったという。元海軍少尉の大曲覚さんは硫黄島で軍組織が崩壊していく現場に直面したと当時の状況について語った。指揮官だった栗林忠道中将は配下の部隊と連絡が取れなくなり、司令部の放棄を決定し大本営に打電した。最高指揮官が死亡した後も地下には数千人の日本兵が潜んでいたと言われている。

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海軍の通信兵だった秋草鶴次さんは硫黄島での記憶が頭を離れないという。秋草鶴次さんは最近になって硫黄島での体験を手記の残そうと考えるようになった。そこには戦争の惨さを記載していた。指揮官が亡くなった後も多くの日本人が残っていたので、米軍は大規模な掃討作戦を行った。そこで当時の状況についてジェラルド・クラッチさん、金井啓さん、大越晴則さん、竹内昭さん、大曲覚さん、アル・ペリーさんが語った。

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2006年の硫黄島で遺族らによる戦没者の慰霊祭が行われていた。この島の地下には現在も1万を超える遺骨が収集できずに眠っている。

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スタジオではVTRを見た勝村政信が「言葉にならないですね」と感想を語った。勝村政信は母親が小学生の頃に兄の療養のために戦場になる前の硫黄島に住んでいたことがあるということで、当時の硫黄島は「いい島だった」と語っていたと勝村政信は語った。

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2024年栃木県足利市。生還者の一人である秋草鶴次さんの秋草茂之さんに話を聞いた。秋草鶴次さんは書き溜めてきた硫黄島の体験を番組放送後に2冊の本にまとめた。秋草鶴次さんは放送の2年後に戦後初めて硫黄島を訪問したという。そして講演や証言などで硫黄島の真実を最後まで伝え続けた。

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(エンディング)
次回予告

番組の次回予告。

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