- 出演者
- 池上彰 天野亨
オープニング映像。
今回、00年放送「にんげんドキュメント さよならレザン ~盲導犬とテノール歌手~」を再放送。歌手・天野亨と引退する盲導犬レザンとの最後の日々を追ったドキュメンタリー。スタジオゲストは、番組にも出演した天野さん。現在の盲導犬は雄のラブラドールレトリバー「ファラド」。現在10歳、まもなく引退。
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- にんげんドキュメント
36歳の天野亨はテノール歌手として活動する全盲の男性。天野は8歳になる盲導犬のレザンと暮らしているが、レザンは後ろ脚を痛めてしまい盲導犬を引退することが決まった。別れの日まではあと2週間。天野はコンサートやレコーディングのために全国各地から海外を巡ってきたが、レザンは常に一緒。天野は他人に頼らずに生きていきたいと盲導犬に頼ることを決め、レザンとは絶対の信頼関係で結ばれたパートナーとなっている。天野はレザンの前にも盲導犬を飼っており、レザンは2匹目のパートナーだ。レザンとは5年間に出会い、3週間の合宿訓練を経てお互いの息を合わせてきたという。
天野が外出する際、レザンは障害物を避けながら天野を導く。信号や階段の案内、列車の座席に座らせるのもレザンの仕事だ。訓練を受けているレザンはすれ違う人に踏まれても声を出さないなど様々な我慢を繰り返しながら天野を外出先へと無事に送り届けた。
天野はレザンの引退に向けてレザンを引き取ってくれる相手を探していた。レザンは股関節が緩んでおり、背骨にも異常を抱えるなど肉体は限界。さらに、トラックの通る道を長年歩いていたため白内障の症状も出ていた。獣医はまだ1年ほどは現役を続けられると話していたが、天野はレザンへの恩返しとして早めの引退を決めていた。引退1週間前、栃木県の小学校で最後になるレザンとのコンサートを終えた天野は子どもたちに講演を行い、聴衆の前でレザンのために歌を歌ってお礼をすることに。しかし、天野は途中で声を詰まらせてしまい涙ながらの歌唱となった。
別れの日が2日後に迫る中、天野はレザンの引き取り手となってくれる夫婦の元を訪れた。夫婦は以前にも犬を飼っており、持病を抱えるレザンのために尽くしてくれると知って天野は安堵した。最後の1日、天野はレザンと散歩をして知人に別れの挨拶を告げ、夫妻に渡すレザンとの思い出の品々を包んだ。そして、別れの当日。レザンは最後の仕事として夫妻の家まで天野を送り届けた。別れの間際、天野は最後にレザン「ステイ(そこで待て)」と告げたまま夫妻の家を後にしたが、レザンは命令を無視して天野の元まで追いかけてきた。振り返らずに玄関を出た天野は5年間に及ぶレザンとの生活を終え、1人で自宅へと帰っていった。
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- 藤沢市(神奈川)
ここまで、00年放送「にんげんドキュメント さよならレザン ~盲導犬とテノール歌手~」を再放送。VTRを見ている最中、天野さんは何度も涙。別れ際では「やっぱり連れて帰る」と言い出しそうに何度もなったという。レザンの存在について「恋人」とコメント。レザンとは番組放送の1年後に再会。新しい飼い主と幸せそうに暮らしているのを見て安堵したそう。結果、16歳で逝去。
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天野さんの現在の盲導犬は5頭目のファラド。現在10歳、雄のラブラドールレトリバー。仕事に真面目な性格という。犬の頭を触るなどし、ちょっとした動きで犬の気持ちを把握している。
盲導犬育成団体「アイメイト協会」。常時50頭ほどを育成。天野さんの盲導犬、レザンやファラドもここで訓練を受けた。路上では歩くコースを導く訓練。訓練は4ヶ月から1年ほど。視覚障害者のパートナーになるのは8割ほどで、団体ではこれまで1500組を成立させた。
02年、身体障害者補助犬法が成立。店や病院などは身体障害者の補助犬同伴を受け入れるよう義務付けられた。このころは受け入れ態勢を整える店などが多かったが、最新の調査では盲導犬受け入れを拒否する施設が48%。外国人や若者などへは理解が進んでいないのが現状。コロナ禍以降セルフレジが一般化するなどの困りごとも。天野さんは「困っていたら声をかけてお手伝いしてほしい」とコメント。天野さんは現在、老人ホームや福祉専門学校などで講演活動。その際、必ず盲導犬を連れている。「盲導犬は自由のため」「私の人生は盲導犬により幅が広がっている」など話した。
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- 全国盲導犬施設連合会
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