- 出演者
- 有働由美子 片岡信和 千々岩森生 浅尾美和 下村彩里 武隈光希
オープニングの挨拶。
NHKから国民を守る党の党首・立花孝志容疑者が、死亡した元兵庫県議の名誉を傷つけたとして逮捕された。逮捕を受けて、亡くなった竹内元県議の妻がオンラインで会見し「主人の仏前に報告をした。今はホッとしている」などと語った。今年1月に自殺した元兵庫県技の竹内英明さんについて、立花容疑者は自ら出馬した大阪・泉大津市長選の街頭演説で「何も言わずに去っていった竹内議員はめっちゃやばいね。警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」などと発言していた。さらに竹内議員が亡くなった翌日には「竹内元県議は去年9月ごろから兵庫県警からの継続的な任意の取り調べを受けていた」などと発言。YouTubeに虚偽の情報を投稿して不特定多数に閲覧させたり発言するなどして、死者である竹内元県議の名誉を毀損した疑いが持たれている。竹内県議は百条委員会のメンバーとして、斎藤知事のパワハラ問題を厳しく追及していた。竹内県議がネット上の誹謗中傷に悩まされるようになったのは、去年11月の出直し知事選のころから。「斎藤知事を応援する」として出馬した立花容疑者は、いわゆる「2馬力選挙」を展開。「竹内県議が斎藤知事を失職に追い込んだ黒幕の1人だ」と名指しして「事務所に押しかける」を宣言し、ネット上では「楽しみにしている」などという投稿が拡散された。同様に虚偽の内容を演説されたという丸尾兵庫県議は「竹内さんはしんどそうで、『怖い』と正直に言っていた。ありもしないことを堂々と世間に広げることは信じられない。きちんと裁きを受けてほしい」などと語った。竹内県議は斎藤知事が再戦した選挙戦の翌日、所属会派に辞職を申し出た。竹内元県議の妻は6月、兵庫県警に立花容疑者を刑事告訴し、会見で「夫は自ら望んで命を絶ったのではない。兵庫県製の混乱の中で追い詰められ孤立し、社会に絶望してこの世を去った」などと語った。立花容疑者の逮捕に、兵庫県の斎藤知事は「捜査に関することなので、コメントは控えたい。竹内県議においては心からお悔やみ申し上げたい。SNSの適正な利用や誹謗中傷、名誉毀損につながるような発信を控えるよう広報啓発をしっかりやっていきたい」などと述べた。兵庫県警は立花容疑者の認否を明らかにしていない。
「NHKをぶっ壊す」のフレーズを引っ提げて街頭に立ち、SNSを駆使して選挙活動を繰り広げてきた元NHK職員の立花孝志容疑者。NHKの契約者情報を不正に入手し、ネット上に公開するなどした威力業務妨害などの罪で有罪判決が確定していて、執行猶予中だった。立花容疑者が注目され始めたのは、2016年の東京都知事選。街頭演説で「公約は1つ、『NHKをぶっ壊す』これだけ」などと語り、落選するもののSNSで話題になった。2019年に国政選挙に打って出て、参院選で当選。国会議員に当選後、立花容疑者の発言や行動はSNSを使ってさらにエスカレートしていった。去年の東京都知事選では選挙ポスターを貼る権利を売り出し、掲示板をジャックした。そして兵庫県知事選に続いて、千葉県知事選でも「2馬力選挙」を表明して立候補した。立花容疑者は街頭演説で「知事選に立候補しないと、テレビは一方的な情報を出して立花孝志の意見を放送してくれないから、(供託金の)300万を払っている」などと語っていた。その後も選挙に立候補し続けるが、いずれも落選している。逮捕前日のきのうには、学歴詐称問題で失職が決まった伊東市の市長選に意欲を見せ「あす記者会見を開く」と表明していた。
亡くなった元兵庫県議の妻が告訴状を提出してから約5カ月で、立花容疑者の逮捕に至った。なぜこのタイミングで逮捕に至ったのか、これからの捜査の行方についてみていく。
捜査の最新情報について、兵庫県警本部前から中継でリポート。立花容疑者は大阪府堺市にある駐車場で、県警の捜査員に逮捕された。堺市は立花氏の親族が住んでいる場所で、警察は「立ち寄り先だった」と説明している。県警の捜査二課は、認否や詳しい供述などは明らかにしていない。立花氏は静岡県伊東市長選挙に出馬する以降を示していた。県警はこの告示日までに立花氏を逮捕し、捜査に支障がないようにしたかったものと思われる。
立花容疑者の逮捕について、これまでの経緯をまとめた。去年3月に兵庫県の男性職員が、齋藤知事のパワハラ疑惑を告発した。8月に竹内元兵庫県議が百条委員会委員として、齋藤氏のパワハラ疑惑を追及。9月には兵庫県議会で不信任を決議し、齋藤知事は失職。11月に行われた兵庫県知事選で齊藤氏が再び当選し、竹内氏は県議会議員を辞職した。その後12月に立花容疑者が街頭演説で竹内氏を非難し、今年1月18日に竹内氏が死亡した。知事選をめぐるSNSでの誹謗中傷などを苦に自殺したとみられている。その翌日にも立花容疑者はSNSで「(竹内氏は)あした逮捕される予定だった」と発信。6月に竹内元県議の妻が告訴状を提出、きょう警察は「逃亡や証拠隠滅の恐れがある」として立花容疑者を名誉毀損の容疑で逮捕した。若狭勝は「県警は証拠はかたいと思っており、検察とはすでにすり合わせて起訴することが打ち合わせ済だと思う。名誉毀損は逮捕される率が少ない。そういう意味では警察、検察はかなり踏み込んだ判断をしたと思う。起訴されて裁判になった場合、立花容疑者は『発言した当時は事実だと思っていた』と主張すると思われる。それが今回の事件の一番大きな争点になる。立花容疑者に情報を提供した側が拡散することを見据えて嘘の情報を伝えたとなれば、その人物も名誉毀損の容疑者になり得る。立花容疑者の発信を拡散した人も、自分の言葉を付け加えて発信した場合は同じように名誉毀損罪に問われる可能性がある」などと語った。千々岩森生は「永田町にも影響する可能性がある。NHK党には参議院議員が1人いて、先月に自民党の会派に入っている」などとコメントした。立花容疑者はNHK契約者の情報を不正に入手しネット上に公開するなどした事件で、すでに懲役2年6カ月執行猶予4年の有罪判決を受けている。若狭勝は「執行猶予中に別の罪を犯した場合は、原則執行猶予はつかず有罪になった場合は実刑になる可能性が大きい。逮捕されていても市長選には出馬可能」「今は何が良くて何が悪いのか、価値基準が曖昧になっている。今回の事件を『これは悪いことだ』と司法の場できちんと裁くことに意味がある」などと語った。
住宅近くに出没したクマと猟友会の2日間にわたる攻防を、番組のカメラが捉えた。きのう秋田県東成瀬村で、クマが住宅近くの柿の木に登っていた。地元の猟友会が対応にあたるも、住宅や道路が近接し銃で駆除するには安全の確保が難しいという。日が暮れて暗くなり、猟友会は木の下に“箱わな”を設置することにした。今朝から猟友会が再び出動したが、クマの姿は木の上にも箱わなの中にもなかった。きょうも秋田県内ではクマによる人身被害が相次ぎ、3人がけがをしている。
警察などによるときょう午前7時半前、新潟県新発田市で「クマに脇腹を爪で引っかかれた」と60代の男性から110番通報があった。男性は自宅の外に出たところクマに襲われけがをして、市内の病院に搬送された。男性を襲ったクマは逃げて行方がわかっていない。今年度新潟県内のクマによるけが人は16人となっている。
札幌市円山動物園によると、午前10時ごろに職員がヒグマとみられる動物の足跡を発見した。動物園は安全確保のため園内にいた人たちを避難させ、 正午から臨時休園している。現在札幌市がクマの痕跡などの調査を行っている。
きのう千葉県松戸市の路上で男性が脇腹などを刺されて倒れているのが見つかり、その後死亡した。周辺の防犯カメラには男性が男ともみ合う様子が映っていて、警察はこの時に刺されたと見ている。また事件のあと松戸市内で別の暴行事件が起き、男が現行犯逮捕された。警察は防犯カメラに映る男と特徴が似ているとして、関連を調べている。
午後5時3分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード6.9の地震があった。この地震で岩手県の沿岸に津波注意報が出て岩手県の久慈港と大船渡で20cmの津浪を観測したが、津波注意報は午後8時15分に解除された。気象庁は今回の地震はプレートの境界で起きた逆断層型の地震で、今後1週間程度は同じ程度の地震に注意するよう呼びかけている。
きょうはイチローや田中将大が行った野球教室、さらに山本由伸のワールドシリーズ裏側などを見ていく。
TOTOジャパンクラシックは最終日が雨で中止となり、前日トップに立っていた畑岡奈紗と荒木優奈のプレーオフで優勝を決することになった。畑岡はゴルフ場で働く母の影響で11歳からゴルフを始め、これまで二人三脚で戦ってきた。その母が見守る中、畑岡は3年半ぶりとなるアメリカツアー優勝を決めた。
今年で6年目を迎えたイチローの高校野球指導。通算では11回目となった今回は、新潟県の中越高校を訪れた。練習では選手1人1人に向き合いアドバイスする姿もみられた。練習終わりにはイチローの大ファンだという部員からお礼のイラストが贈られていた。
公道を舞台に4日間の合計タイムで競う世界ラリーの日本大会、ラリージャパンが愛知・岐阜で開催された。雨の中行われたきょうの最終日ではアクシデントがあった。ヒョンデのフルモーが走行中に右側面が木にぶつかり、フロントガラスに大きなヒビ。さらに助手席側のドアが取れたが、コドライバーは冷静にコースの状況を伝えていた。前日クラッシュしたトヨタの勝田貴元は、2つのステージでトップタイムを叩き出し意地を見せた。レースは勝田のチームメイトで総合1位のオジエが、今シーズン6勝目を飾った。表彰台はトヨタ勢が独占した。
元小結の遠藤が、土俵生活に別れを告げた。遠藤は「手術をしてもう1度土俵に戻るつもりでリハビリをしてきたが、気持ちが少しずつ変わってきた」などと語った。昭和以降最速の所要3場所で新入幕を果たし、金星7つ、6度の三賞を受賞した。今後は「北陣」を襲名し後進の指導にあたる。
きょう初日を迎えた大相撲十一月場所。横綱・大の里は小結・高安を寄り切り、2場所連続優勝へ白星スタート。一方の横綱・豊昇龍は黒星となっている。
きのう巨人の田中将大が仙台で野球教室を開催した。そしてきょうは、気仙沼市で子どもたちと防災避難訓練を行った。田中は「自然災害はいつ起こるかわからない。どう避難すればいいか、考えるきっかけになれば」などと語った。東日本大震災から来年で15年、田中には被災地で活動を続ける理由があった。震災があったのは田中が楽天に入団してプロ5年目の時。あの日から、被災地での活動に力を入れてきた。2013年に仙台で開催した野球教室には300人以上の子どもたちが参加し、その中にはドジャース・佐々木朗希の姿もあった。
ワールドシリーズ連覇のドジャース・山本由伸を支え続けたトレーナーが、中0日の登板の舞台裏を明かした。
ワールドシリーズ連覇を果たしたドジャース。MVPに選出された山本由伸が会見で語ったのは、野球界の常識を覆す連投を後押ししたある人物への感謝だった。山本がまだ10代だったプロ1年目から支え続けている矢田修トレーナーは、けがのリスクを減らす調整法を二人三脚で作り上げてきた。ブルージェイズに王手をかけられた状態で迎えた第6戦、先発で登板した山本は6回1失点の好投を見せ、チームは翌日の第7戦に望みをつないだ。先発で96球を投げ今季の幕を閉じた山本は、「1年間ありがとうございました」と試合後球場にいた矢田トレーナーのもとへあいさつに行ったという。その時矢田トレーナーは「明日ブルペンで投げられるぐらいまで持っていかないか」と言ったという。一瞬固まった山本だが、すぐにホテルに戻り体の状態を診てもらうことに。施術が終わったのは深夜2時だった。翌日朝も治療し、伝説の一戦が始まった。山本は試合終盤からブルペンで肩をつくり始め、矢田トレーナーによると初球から154キロの速球を投げたという。同点で迎えた9回ウラ、一打サヨナラ負けの場面で山本は登板し満塁のピンチを切り抜けた。そして延長11回、ダブルプレーで試合が終了しドジャースが勝利した。山本のタフネスには、敵味方問わず驚きの声が上がった。このタフネスは、矢田トレーナーとプロ1年目から積み重ねてきたトレーニングのたまもの。矢田トレーナーは「全身の動きを最適化することが重要だ」という。山本の特徴的な投球フォームは、矢田トレーナーと二人三脚で作り上げてきた。このフォームについて元メジャーリーガーの五十嵐亮太は「負担の少ないピッチングフォームで投げられているから、次の日も投げられる」などと語った。山本の投球フォームは動作が少なく、体への負担も軽減できるという。さらに五十嵐は「ブレが少ないフォームなので、安定したパフォーマンスを継続できる。コントロールを生み出せるのはフォームの安定感」などと指摘した。ただこの投法は反動をつけない分、スピードが上がらないデメリットもある。しかし山本は下半身の動きがシンプルな分上半身を大きく使い、球速をあげているという。進化を続ける山本の来シーズンついて、ドジャースの番記者ビル・プランケット氏は「彼のパフォーマンスやプレーから、本質的にチームのリーダーになると思う」などと語った。
