- 出演者
- 有働由美子 片岡信和 千々岩森生 草薙和輝 浅尾美和 下村彩里 武隈光希
長野県白馬村の一日は、赤から始まる。青く澄んだ空を歩くと、足元には彩り豊かな絨毯が敷き詰められていた。今は標高1680mの黒菱平の辺りが色づきのピークを迎えている。ゴンドラやリフトを乗り継ぎ、歩くこと2時間。長い年月をかけ雪解け水などが溜まってできた八方池の水面は、白馬連峰の姿を鏡のように映し出していた。紅葉の見ごろは今月下旬まで。
きのう投打二刀流で圧倒的な存在感を放ち、歴史的な活躍を見せたドジャース・大谷翔平。1回からエンジン全開で三者連続三振で抑えると、休む間もなく1番バッターとして打席へ。ポストシーズン打率1割台と苦しむ中、メジャー史上初となる投手で先頭打者ホームランを打った。さらに第3打席には2発目のホームランを打ち、今季自己最長の143m場外弾だった。ピッチャー大谷は中盤以降スプリットが冴え渡り、7回途中10奪三振無失点でマウンドを降りた。締めくくりは第4打席で、この日3本目のホームランを打った。大谷はナ・リーグ優勝決定シリーズのMVPを獲得し、また新たな1ページを刻んだ。
今回異次元の活躍となった大谷だが、ナ・リーグ地区シリーズから打撃不振に陥り17日までの7試合でヒットは3本のみ、14三振を喫していた。大谷はこの絶不調とも言える状態から、なぜ復活を遂げることができたのか。カメラは3本塁打の活躍を見せる2日前、大谷の異例の練習風景を捉えていた。練習時間残りわずかというところで、大谷は実戦形式の打撃練習を始めた。大谷は屋内でのバッティング練習をルーティンとしていて、屋外でのフリーバッティングは2年ぶりのことだった。32スイングで14本の柵越え、約150mの特大弾も飛び出した。大谷はエンゼルス時代に直近5試合で20打数4安打と不振に喘いでいた際も、あえてルーティンを崩し屋外でのフリーバッティングを行っていた。大谷本人はこのフリーバッティングについて、「一番は試したいことが何個かあった。確認の作業をしたいなと思ったのでやった」などと語った。元メジャーリーガーの五十嵐亮太は「これまでも修正してきたなということはあったが、今回は想像の範囲を超えてきた。ボール球の見極めがすごく良くなった」などとコメントした。ワールドシリーズの相手はア・リーグ優勝決定シリーズの勝者、マリナーズかブルージェイズ。両リームの監督たちも、大谷について「ほとんど想像を絶する」「信じられない、野球のあり方を変えつつある」などとコメントした。注目の決戦まであと6日、大谷は2年連続のワールドシリーズ制覇に挑む。
午後4時から始まった、日本維新の会の常任役員会。自民党と維新はあす午後、連立政権の合意書に署名する見通し。あさっての総理大臣指名選挙では高市総裁に投票し、維新からは当面大臣は出さず「閣外協力」とする考え。常任役員会の終了後、維新の前代表で現在顧問を務める馬場伸幸氏が番組の単独取材に応じた。馬場氏は閣外協力について、「自民党がこの先約束したことを本当に真面目にやってくれるかどうか、距離感を持った上で付き合いをしていく」などと語った。吉村代表が連立の絶対条件としていた議員定数の削減については、衆議院の比例代表を削減の対象とする方針。維新の幹部によると、両党は食料品の消費税の廃止は継続協議とし、企業・団体献金の廃止については2027年9月までを目指して協議することで折り合った。馬場氏は「訴えてきたことがすべて実現すれば、党の存続はどちらでもいい。党のために政治をしているわけではなない」などと語った。議員定数の削減について、野党各党は強く反発している。比例区選出の議員が多い公明党の西田実仁幹事長は「身を切るということはもちろん大事。しかし幅広い民意、多様化しているいろいろな民意を切ってしまうことがあってはならない」などと語った。公明党の連立離脱からわずか10日後に新たに連立を組む見込みとなった自民党と日本維新の会では、それぞれの内部で動揺が広がっている。去年の衆院選大阪12区で維新の候補に敗れた北川晋平氏は、選挙区調整が行われれば出馬できない可能性が高まる。維新は去年の衆院選で大阪の19の選挙区で全勝し、自民と公明は全敗している。同じく去年の衆院選大阪2区で出馬し維新の候補に敗れた左藤章氏は「現職優先となると、自民党候補はゼロになる。普段から活動がなくなるから、地方議員も弱くなってくる」などと語った。一方で動揺している人は維新にもおり、去年の衆院選・今年の参院選と立て続けに落選した元政調会長の音喜多駿氏は、自民党との連立に消極的な立場。あさっての総理大臣指名選挙では、高市氏が総理大臣に選ばれる公算が大きくなっている。
先程行われた日本維新の会の常任役員会では、自民党との連立に関する判断は吉村洋文代表と藤田文武共同代表に一任することが決定した。維新は当面入閣せず、閣外協力という形を取る。一方で総理補佐官には維新の遠藤国対委員長を起用する方針。企業・団体献金の廃止については、維新の幹部によると高市総裁の任期である2027年9月までの実現を目指し協議をするということで折りあったという。千々岩森生は「維新はまだ自民党に対する信頼が希薄だというのが基本的な考え方。自民党はフルコミットしてほしいし、全面的に強力してもらうことで安定的に運営していきたかった。総理補佐官に起用される遠藤国対委員長は、維新のキーマン」などとコメント。維新が譲れない条件としているのが議員定数の削減だが、維新の関係者によると衆議院の比例代表を対象に調整しており自民党執行部は受け入れの方針だという。去年の衆院選当選者に対する比例代表の割合を見ると、立憲民主党や自民党、維新は割合が高くない(総務省の資料を基に作成)。一方で国民民主党や公明党、共産党など中小政党ほど比例の議席を減らした時の影響が大きくなる。物価高対策については、高市総裁は就任直後の会見でガソリンの暫定税率廃止、赤字企業の賃上げ支援を掲げていた。ガソリンの暫定税率廃止は、早ければ法案が年内にも成立する見通し。赤字企業の賃上げ支援について、田中道昭は「これまで賃上げが進んできたのは大企業で、中小企業は出遅れてきた。賃上げの減税は黒字企業に限定されている。中小企業は7割が赤字と言われているので、これが実現することで賃上げの裾野が広がる」などとコメントした。社会保障に関しても維新は連立合意の絶対条件としているが、党の公約で「医療費の総額を年間4兆円減」「現役世代の社会保険料年6万円減」としている。主な政策は風邪薬など市販薬と効能の似た処方薬を公的医療保険の適用外にすることを主張している。これに対し日本医師会は「患者の経済的な負担が増加」「自己判断、自己責任での服用にリスクがある」として反対の姿勢を示している。千々岩森生は「維新の魅力は既得権の打破。実現すれば維新は消滅せずに存続していくし、できなければ結局飲み込まれたということになるかもしれない」などと語った。
北海道砂川市で、畑の真ん中でシカを食べるクマの様子が撮影された。警察によるとクマは約4時間半にわたって居座り、市の職員らが花火を使って追い払い山の方へ立ち去ったという。シカの死骸はすでに撤去され、これまでのところ人への被害は確認されていない。秋田県能代市では、散歩中の女性がクマに襲われた。クマの体長は約1mで、近くには子グマもいたという。女性は軽いけがをしたが命に別状はなかった。山形県庄内町ではキノコ採りをしていた男性がクマに襲われ、顔や腕などにけがをした。
パリのルーブル美術館から強盗が宝飾品を奪い、逃走した。フランスの内相は「ルーブル美術館に複数の人物が窓を割って押し入った」と明らかにした。地元メディアは「犯人らは覆面を被り、クレーンを使って展示室まで行き皇帝ナポレオンらの宝飾コレクションから9点を奪った」と伝えている。けが人はいないが、ルーブル美術館は終日休館となった。
「白熱!パ・リーグCS」などのスポーツラインナップを伝えた。
34年ぶりに開催中の大相撲ロンドン公演は、5日間約2万7000席のチケットが完売と大盛況。力士たちはロンドン観光を満喫したが、普段見られない力士の姿に周囲の人も興味津々。34年前のロンドン公演の際も、力士たちが観光を楽しんでいた。当時話題となったのは、現地の人が力士たちにつけたニックネーム。北勝海は「ブルドッグ」、小錦は「ダンプ・トラック」などと呼ばれた。今回はファンが大の里に「ライオン・キング」、豊昇龍には「ランニング・タイガー」、高安には「パパ安」と名付けていた。4日目終了時で大の里、豊昇龍、翔猿が4勝で千秋楽を迎える。
女性ゴルフの「富士通レディース」は、賞金総額が1億円。最終日を首位で迎えた木村彩子は、10番でスーパーショットを見せバーディーを奪った。木村は6つのバーディーを奪い、2位に4打差を付けて圧勝。約3年4カ月ぶりの優勝となった。
フィギュアスケート グランプリシリーズ第1戦フランス大会に、今季からシニアに転向した中井亜美が出場した。中井は初出場ながらショートで首位につけ、今季世界最高得点で優勝。三浦璃来/木原龍一ペアも今季世界最高得点で優勝した。
パ・リーグクライマックスシリーズが熾烈。ソフトバンクが連勝で王手をかければ、日本ハムが崖っぷちからの連勝。きょう決めるか、それとも追いつくか。引き分け以上で日本シリーズ進出が決まるソフトバンク。土壇場から3連勝の日本ハム、日本シリーズ進出の行方はあすの最終第6戦で決する。
火曜日、16年間のプロ生活に別れを告げたのは巨人の長野久義。2009年、ドラフト1位で巨人に入団。巨人と広島の2チームでプレイし、新人王、首位打者、最多安打のタイトルを獲得した。多くのファンに愛された長野、人気の理由は実力もさることながら人間性にあった。スタッフと一緒にグラウンド整備もする。2012年のシーズン最終戦、チームメイトの坂本勇人がヒット、最多安打のタイトル争いで長野に並ぶ。追いつかれた長野はベンチに下がることを決断。単独でのタイトルを捨てることになった次の瞬間、タイトルを分け合った坂本に向けて大きなガッツポーズ。
今回は吉永小百合さん。10代の頃の苦悩や両親が反対していたという結婚、そして初公開のプライベート写真までたっぷり話をうかがった。
吉永小百合さんは「国民的女優」「日本の宝」「最後のスター」と呼ばれてきた。一方、人知れず抱えていた苦悩があった。敗戦が色濃くなっていた1945年3月13日に小百合さんは東京で生まれた。程なく父親が事業に失敗し、借金取りが押しかける日々。貧困の中の小百合さんを救ったのは学芸会だった。主役として喝采をあびた小百合さんは、卒業文集に「私は将来、映画俳ゆうになりたいと思う。」と綴っている。少しでも家計の足しになればと始めた芸能活動。14歳で映画デビューを果たした。清楚で可憐な姿は映画会社の目にとまり、15歳で専属契約を結ぶと、瞬く間にスターへの階段をのぼっていく。人気を不動のものにしたのは「キューポラのある街」。鋳物工場が建ち並ぶ川口市を舞台に、職人の娘として貧しくも健気に生きる主人公を演じた小百合さん。高度経済成長期の若者たちの共感を呼び、社会現象になっていく。この頃、小百合さんは年間10本以上という驚異的なペースで映画に出演。しかし、周りの評価とは裏腹に募り続ける焦り、そして苦しみ。当時の日記には「魂の抜けた人形みたいな私」との言葉が綴られていた。1973年、小百合さんは28歳での電撃結婚。お相手は15歳年上のテレビディレクター・岡田太郎さん。世間の驚きと祝福の中、行われた披露宴。しかしそこに両親の姿はなかった。映画スターとして小百合さんを育ててきた両親は、結婚に反対だった。今回、初めて公開される写真がある。2年前、金婚式を迎えた2人が、ハワイを旅したプライベート写真。そこには波乱の日々を乗り越えた穏やかな夫婦の姿があった。ハワイ旅行からほどなく、太郎さんにがんが発覚。去年9月、地方ロケからかけつけた小百合さんに看取られながら息を引き取った。
吉永小百合さんは、小百合という名前から百の小さな出合いを大切にしてきた。30代で俳優人生を変える大きな出合いがあった。高倉健さんと初めて共演した映画「動乱」。515事件から226事件までの激動の昭和を舞台に、首謀者となった青年将校と妻の愛と生き様を描いた作品。撮影のさなか、小百合さんは驚くべき光景を目の当たりにする。“軍人の役”で暖をとってはいけないというようなストイックさがあったという。自分で出演する作品を決めつつ、事務仕事もこなすようになった小百合さん。この頃、樹木希林と交流を深めていく。2人の出会いはテレビのホームドラマだった。2人を近づけたのは、テレビドラマとしてシリーズ化され後に映画となった「夢千代日記」。原爆の体内被爆による病に苦しみながらも、ひたむきに生きる置屋の女将・夢千代。彼女の生き様と温泉街の人々の人間模様を描いた物語。夢千代が息を引き取るラストシーン、ここでの台詞をめぐり監督と意見が対立。撮影は中断となった。そこには役になり切り役に生きる小百合さんの流儀があった。健康と美容については「週に1回はジムのトレーニングに行ける時は行っている。行かれない場合は自分でスクワットを60回やっている」という。今回、124本目の作品に出演した小百合さん。そこで人生初の決断をすることになる。
吉永小百合さんの新作は、女性初のエベレスト登頂に成功した福島出身の登山家・田部井淳子さんをモデルにした物語。小百合さんはがんで余命宣告を受けながらも、家族や友人、周りの人たちを朗らかな笑顔で巻き込み、山と関わり続けた晩年の姿を演じている。俳優業の傍ら、小百合さんがライフワークとしてボランティアで行っているのが、原爆詩の朗読。1986年から39年間続く朗読は、原爆だけではなく東日本大震災で被害に遭った福島の人々の詩もとりあげ、被災者の思いに寄り添いながら思いを重ねるように行われている。今年、80歳を迎えた小百合さん。今回の作品では死と向き合いながら懸命に生きる女性を演じている。そんな小百合さんが今思う最期の迎え方は「“死”をどう受け止めて最期を迎えるか。生きることに一生懸命な人がいい。勇気をもらえるし、生きるヒントをいただける。地に足をつけ、前に歩いて果てる」。
吉永小百合さんは国民的女優だが、印象的だったのは生活をすることを大事にしていて、スイカを持って普通に電車に乗って、乗っている乗客の方々の表情を見たり、どんな生活をしているのか想像したりするという。
気象情報を伝えた。
気象情報を伝えた。
