2026年7月5日放送 20:56 - 22:15 テレビ朝日

有働Times

出演者
有働由美子 片岡信和 千々岩森生 草薙和輝 下村彩里 武隈光希 
(ニュース)
九州で線状降水帯 災害級の大雨に

熊本県ではきょう線状降水帯が発生し、災害級の大雨となっている。熊本県山鹿市から中継でリポート。菊池川の川の流れが、雨の影響で速くなっている。周辺は市街地や住宅も多く、警戒が必要。

「線状降水帯」発生 冠水や稲光も

九州北部では、きょう朝から断続的に激しい雨となった。熊本県では昼前に線状降水帯が発生し、八代市では1時間に66ミリの降水量を観測し今年一番の非常に激しい雨となった。家の目の前の用水路から茶色い水があふれ、1時間後には敷地内が浸水。さらにその1時間後には、自宅前の道が完全に冠水していた。九州北部では今月に入ってわずか5日で7月1月分に匹敵する雨量となったところもある。3日前にレベル5の氾濫発生情報が出た熊本県小国町では、開湯から1800年ともいわれる杖立温泉で床上浸水の被害が出た。きょう再び大雨となり、杖立川が「避難判断水位」を超過。きょう午後6時時点では危険な水位から下がったものの、今夜からあすにかけ断続的に雨が降る予報。

今回の大雨にはある現象が大きく関与している。おとといからきょうにかけての大気中の水蒸気量を示した映像を見ると、西日本全体を覆うように東西に長く赤い帯が伸びており「大気の川」と呼ばれる。筑波大学の釜江陽一准教授は「水蒸気の強い流れがまるで川のように日本列島に流れ込む。1秒間に約40万t(50mプール160杯分)の水を上空の空気が運んでいる」などと語った。大気の川は6年前に発生した熊本豪雨でも観測されていた。2020年7月に熊本県では球磨川が氾濫し、死者・行方不明者は69人に及んだ。暖かい海から発生する大量の水蒸気は太平洋高気圧の縁に沿って日本へ流れ込み、上空の大気が不安定になると積乱雲や線状降水帯が発生しやすくなる。さらに日本の南の海上には台風9号が最大瞬間風速80mの「スーパー台風」に発達し、勢力を強めながら北上している。

九州 土砂災害の危険度が高まる

今朝の時点で梅雨前線が九州地方にかかっていた。そこに大気の川が流れ込み活発化し、いくつも積乱雲が発生した。一度雨の降り方が弱まったが、今後また雨が強まる見込み。長崎県にはレベル4土砂災害危険警報が発表されている。連日の雨で九州北部は土の中の水分量が多くなっており、この後少しの雨でも土砂災害につながる可能性がある。厳重な警戒が必要。あすの夕方にかけて九州北部では200mmの雨が予想されている。

台風9号は非常に勢力が強く、この後西に進む予想になってきた。太平洋高気圧の張り出しが大きくなり、今のところ日本列島に大きな影響はないと予想されている。日本列島は大気の川の暖かく湿った空気と熱帯由来の熱い空気が流れ込み、異常な暑さになる可能性がある。梅雨が開けていないのに、西日本は真夏本番の危険な暑さに見舞われるおそれがある。

サッカー“会長&監督”立件も?

サッカーW杯でグループステージで敗退した韓国だが、政府が介入する形でサッカー界の建て直しが進められている。番組はソウルを緊急取材した。きょう開催された韓国プロサッカーリーグの試合会場では、サッカーファンから「協会にかなり問題がある」「協会や指導者の無能さが露骨に露呈した」などの厳しい声が聞かれた。洪明甫監督への出禁運動も起きており、騒動が大きくなった裏には単に「試合に負けたから」ではないサッカー協会に対する国民の怒りがあった。李在明大統領までも、SNSで「能力よりも身内意識を重視し無能な人物を指揮官に選べば、その結果は火を見るよりも明らかだ」などと批判。政府主導でサッカー界の改革に乗り出し、あす「Kサッカー革新委員会」が正式に発足する。共同委員長に就任するのは、ヨーロッパの強豪で活躍したレジェンド・朴智星。猛批判を浴びている洪明甫監督は、2002年の日韓W杯に韓国代表のキャプテンとして出場。韓国代表をアジア勢初となるベスト4に導き、その姿は韓国国民に深く刻まれていた。ただ今回の采配については、当時のチームメイトだった朴智星氏から大会中にも苦言が飛び出していた。敗退が決まった後には、監督だけでなくサッカー協会についても「韓国の“サッカーを率いているところ”が過ちを犯しているのだと考えざるを得ない」などと強い言葉で非難していた。

実は洪明甫監督は2014年のW杯ブラジル大会でも代表監督を務め、グループステージで敗退し大きな批判を浴びて辞任していた。それがまた2024年7月に監督に選ばれたことで、「正式な手続きを無視した身内びいきの人事だ」と指摘が上がり、サッカー協会の会長や監督が国会に呼ばれる事態になった。実は鄭夢奎会長は現代自動車の会長を務めた人物で、洪氏がKリーグで監督デビューしたのも現代グループが経営するチームだった。2人は名門・高麗大学の先輩後輩の関係にもあった。洪監督は国会の場で身内びいきとの疑惑を否定したが、当時代表監督の候補者選びをしていた朴柱昊氏は「国内監督について説明はなかった。(協会上層部から洪明甫と告げられ)何が起きていたのか分からない」などと証言していた。

番組は、監督やサッカー協会の会長を告発した市民団体を直撃した。金純煥事務局長は「韓国は伝統的に学歴でコネクションが生まれる。高麗大学出身の鄭夢奎会長が入ってから急激に高麗大学による談合が強まった。サッカー協会は国民のために働くという気持ちであるべきだ」などと語った。一方で日本代表の森保監督についても触れ、「比較にならない。森保監督の姿を見ているともっと怒りがこみあげてくる。日本の監督があんなにも一生懸命にやっているのに、われらの監督は一体何をしているんだと」などと怒りを口にした。その森保監督は、ライバルであり友人でもあるという洪監督を「国のためにがんばってきたということも考え、称賛もあっていいのでは」などと擁護した。韓国メディアはこれを「思わぬ擁護」などと驚きをもって報じた。韓国の著名なサッカー解説者の朴文晟氏は「鄭夢奎会長個人も無能。同じ会長を任命してしまうシステムが問題を次々と生み出している。このカルテルは解体すべき」などと語った。

“コネ&学閥” 監督猛批判の背景/「欺いて金を」監督人事に捜査のメス

韓国サッカー協会と財閥との関係について。1993年、現代グループ創業者の六男チョン・モンジュン氏がサッカー協会の会長に就任した。チョン会長はFIFA副会長を務め、韓国サッカー界の「ドン」と呼ばれた人物。その後現代グループは韓国サッカー協会と公式パートナーシップを締結するなど、韓国サッカー界に大きな影響を与えた。2013年に、チョン・モンジュン氏のいとこにあたるチョン・モンギュ氏が会長に就任した。高麗大学を卒業後現代自動車の会長などを歴任し、自身がオーナーを務めていた会社から5億円以上を韓国サッカーのために投じてきたという。

サッカー協会の規定では、代表監督は強化委員会が推薦し理事会が選任することになっている。しかし洪明甫監督の選考の際にはチョン会長が指名した理事が面接し、理事会での正式な手続きを行わず不正な監督選考が行われた。さらにサッカー協会の理事会のメンバーはすべて会長が指名し、韓国誌「毎日経済」によると25人前後で構成される理事会のうち9人で自身と同じ高麗大学出身者を抜擢した。洪明甫監督も高麗大学の後輩にあたる。龍谷大学の李相哲教授は「韓国サッカー協会における現代グループの影響力は絶対的。韓国サッカーを現代グループが育ててきたと言ってもいい。韓国がまだ豊かではなかった時代に、現代グループが協会全体の予算の8割近くを出していた。2002年のW杯誘致もチョン・モンジュン氏が私財を投じた。しかし33年も現代グループが支配しているので、腐敗してきている。今回の問題を突き詰めれば、チョン・モンギュ個人の問題が大きい。無能で無責任で、色んな事業で失敗している。韓国社会に普遍的に存在する不透明、不公平、不正がサッカー協会には蔓延している」などと語った。大統領まで今回の問題について批判し、サッカーの人事に政府が関与する事態になっている。李教授は「スポーツの問題というよりは社会問題。韓国社会に蔓延している組織文化や利権カルテルなどが、活躍しようとする人たちの妨げになっている。就職でも組織の文化で不公平があり、そういったことを問題にしているのではないか」などとコメントした。

監督選任をめぐり、市民団体はチョン会長に対し「強化委員会を無視し業務を妨害した」と主張。強要・脅迫・業務妨害・業務上背任などの容疑でソウル警察庁に告発している。ソウル警察庁は告発を受け捜査に乗り出す。さらに市民団体は、洪明甫監督についても「業務上背任」などで告発した。朝鮮日報によると、洪監督の年棒は約4億円(推定)で森保監督の2倍以上。市民団体は「能力のない人物が欺いて金を受け取った業務上背任だ」「無戦術・無戦略で選手には苦痛を、国民には侮辱を与えた」と主張している。サッカー協会は年間予算約136億円から158億円とされ、そのうち20%にあたる30億円が公的資金で賄われている(Chosun Biz)。市民団体は「国民の税金である以上、金を回収すべきだ」と訴えている。今後について、李教授は「洪明甫氏は賄賂を贈ったりしていれば罪になるが、無能だったというだけでは罪にはならない。しかしチョン・モンギュ会長は人事採用過程で不正があったり業務妨害、背任容疑があれば起訴はされるのではないか。W杯で敗退せずとも、いずれは必ず起きる問題だった」などと語った。韓国国会はこの問題を受けて、あす公聴会の計画書の採択に向けて動き出す。

暗殺も警戒 会場に治安部隊も配備

イランのテヘランで行われているハメネイ師の国葬。運ばれる棺を、ハメネイ師の3人の息子が見守った。しかしそこに次男の最高指導者・モジタバ師の姿はなかった。一連の行事は9日まで続くが、地元メディアは「2000万人が参列する」と見込んでいる。国内外の要人が参列する中、イランは厳戒態勢を敷いている。1989年のホメイニ師の葬儀の時には、熱狂する群衆が殺到したことで棺から遺体が転げ落ちる事態に。当時の報道では少なくとも8人が死亡し、約1万1000人が負傷したと伝えられている(AP通信)。今後は6日にテヘラン、7日に聖地コム、8日に隣国イラクのシーア派聖地での葬列が予定されていて、9日に故郷マシュハドで埋葬される見通し。ニューヨーク・タイムズによると最高指導者のモジタバ師は9日の埋葬行事への参加を希望していたが、イスラエルによる暗殺の懸念があるため断念したという。大規模な国葬の開催で、体制が盤石であることを内外に誇示するイランだが、本当に国内は一枚岩なのか。

中継 ハメネイ師国葬 30℃超の暑さ

イラン・テヘランから中継でリポート。国葬に参列した人々が道に溢れている中、道端には仮設のテントが多く設置され水やスイカなどが提供されている。30℃を超える暑さで、多くの道が封鎖されているため歩いて会場に向かう必要があり、熱中症で倒れ治療を受ける人もいた。今回の国葬に限っては、費用を惜しんでいないことが肌で感じられる。イラン国内で国民の本音に迫るのは難しいが、参列する人はハメネイ師との別れを惜しみ、アメリカへの敵意を剥き出しにする人もいた。しかし郊外では雰囲気が異なり、普段通りの日常が広がり国葬に参列するか明確に答えない人もいた。参列しないと明かした男性は「当局が地方から人を集めるためにバスを手配している。プロパガンダに利用されるのは嫌だ」と語っていた。

ロイター通信は、日本企業がイラン政府とイラン産原油の購入再開にむけた協議を始めたと報じている。千々岩森生は「政府内を取材すると、今がチャンスだという声がある。2019年にイランからの輸入は止められたが、日本は虎視眈々と再開を狙っていた。イランとアメリカの覚書の中には、イランから輸出をしてもよいと認める項目があった」などと語った。

壮大な花火ショーも…橋から火の手

独立記念日を祝う花火が、ワシントンの夜空を彩った。アメリカ建国250年は、天候に振り回される1日だった。この日のワシントンは熱波に見舞われ40℃に迫る気温だった。日が暮れ始めると、雷雨の懸念からイベントが一時中断。大統領の演説は1時間以上遅れてスタートし、トランプ氏は「ベネズエラ、イランを見てほしい。私たちは彼らの軍を壊滅させた。我が国はまだ始まったばかり。最高の時代はこれからだ」などと語った。独立記念日の演説が終わったのは、日付が変わる直前の午後11時55分だった。

車6台が絡む事故 3人けが

午後2時ごろ、広島市中区で乗用車4台とタクシー2台の計6台が絡む事故があり、3人がけがをした。いずれも軽傷。警察は乗用車が車線変更の際にほかの車と接触し、その後タクシーなど4台が巻き込まれたとみて事故の詳しい経緯を調べている。周辺の道路では路線バスを除いて約2時間にわたり一時通行止めとなった。

“世界最高峰”バレエで 金賞

4日、モスクワ国際バレエコンクールでグジェレフ瞭舞さんが19歳以上のシニア部門で最優秀となる金賞に選ばれた。グジェレフさんはベラルーシ人の父を持つ20歳で、現在はロシア・サンクトペテルブルクの劇場でソリストとして活動している。

独自 何度も…クマが養蜂場に再訪映像

同じ場所で何度もクマ被害。カメラはハチミツに執着するクマの一部始終を捉えた。

独自 何度でもクマ“ハチミツ狙い”再訪

この1週間も、各地の人里にクマが現れた。きょう秋田県由利本荘市では83歳の男性が山菜採り中にクマに襲われ、頭や顔にけがをしドクターヘリで病院に搬送された。青森県八戸市では、石原宏高環境大臣が緊急銃猟が実施された現場を視察した。政府がクマ対策に本腰を入れる一方、長野県南部では先月下旬からハチミツが狙われる被害が止まらない。今月1日、カメラの映像がハチミツに執着するクマの姿を捉えていた。クマは巣箱に顔を突っ込み、一心不乱にハチミツを貪っていた。岩手大学の山内貴義准教授は「クマは毛皮が分厚いので、ミツバチの針は全然問題ない」などと語った。

何度もハチの巣箱を襲ったクマは、一体どこからやって来てどこへ帰っていくのか。ドローンで上空から撮影すると、サイズの異なる2つの熱源が動いていた。しかし山内准教授は「シカかカモシカではないか」などとコメント。番組は2日にわたり上空から捜索したが、クマの居所はつかめなかった。クマの食害に遭った養蜂家は「1日おきに被害がある。電気柵を見積もり中」などと語った。男性はこれまで様々な対策を講じてきたが、被害は止まらないという。山内准教授は「ここまで学習すると『音・光・におい』ではなかなか防げない。電気柵をひいてももしかしたら突破する可能性はある。駆除するという選択肢しかない」などと指摘した。

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