- 出演者
- 池上彰 宇賀なつみ 坂下千里子 伊集院光 カズレーザー 大友花恋 曽野舜太(M!LK)
きょうは誰もが1度は疑問に思ったような名前の由来について考える。由来には以外な事実が満載。坂下千里子は自身の疑問について「登校」「昇降口」についてあげた。「登校」は学校を神聖化しているため登るを使用しているという。大友花恋、曽野舜太も疑問を出し池上彰が答えた。
「アメダス」はなぜアメダスなのか。地域気象観測システムの英名の最初の頭文字を取り「AMDAS(アムダス)」。1974年の当時の気象庁の観測部長が「Mのあとにeをつければ『雨出す』となって面白い」と「アメダス」になったという“ダジャレ”からだった。
よく使う紙のサイズはA4かB5だが、なぜ「A」というのか。当時紙のサイズに名前がなくバラバラ。そのためAシリーズという名前をつけ、1922年にドイツで規格化。1975年には国際規格化された。「B」は「A」とは違うサイズの分類だからとなっており、B版は日本独自に規格されたもの。日本の伝統「美濃紙(394mm✕273mm)」をもとに作られている。
伊集院光は落語の修行時代、師匠に内緒で受けたラジオのオーディションに合格。その時に「顔の想像がつかないかっこいい名前」でと名付けたという。一方カズレーザーは昔の仮面ライダーの敵に「カニレーザー」がいて好きなキャラクターだったのでその名前に近づけたという。
「松阪牛」は「マツザカギュウ」と読む人が沢山いたのになぜ「まつさかうし」になったのか。きかっけの一つは2025年の平成の大合併、で「まつさか」となった。和牛に関してもメディアは「まつさかうし」と呼ぶようになり広まっていったという。「まつざか」と濁らなければ「うし」でも「ぎゅう」でも自由だという。
「秋田犬」、昔は「あきたけん」と読んでいたが最近は「あきたいぬ」でよく聞く。昭和6年に「秋田犬」が国の天然記念物に指定、その際に「あきたいぬ」の読み方で登録された。当時はインターネットなどもなく自然な「けん」が全国に広まっていった。また軍用犬、番犬など「けん」読みが一般的だったことも背景にある。
かつて京都で政が行われ、畿内と呼ばれた。畿内から近いと近国、遠方だと遠国、その中間は中国とされた。山梨県、長野県もかつては中国とされた。畿内と九州の大宰府を人々は頻繁に行き来し、その通り道は中国路と呼ばれた。
なんで北海道だけ“道”?名前の参考にしたのが、五畿七道。古代日本は5つの畿とその他の地域を7つの道という言葉で分けていた。畿は畿内、道は都から地方に向かって伸びる道路とその道沿いの地域のグループのこと。東海道・南海道・西海道はあるのに北海道はないということで、北海道と命名されたという。あくまで1つの地名だったが、次第に道が県府と同列に扱われるようになったという。
大阪府・京都府はなんで“府”?プレミア感を出すために、東京・京都・大阪は府だった。つまり府というのは、軍事・政治の大都市を意味する。天皇がお住まいだった京都、経済の中心だった大阪、行政の中心だった江戸が日本の最重要の都市なので、3つは別格だということで府にした。廃藩置県で、302の県と3つの府になった。
その後、東京は都だから東京都になった。東京府の中には、もともと東京市があった。東京市が人口が増え税収が増えることによって力をつけていくことになると、首都なのに権限が府と市の2つに分割されているのはどうなのということになり、1943年に府と市を一緒にして東京都になった。東京市は、現在の23区とほぼ同じ地域のこと。
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天皇が住んでいたから京都は府。天皇のお住まいを御所というが、今でも京都に京都御所がある。本来なら、遷都というと以前の都を廃止し新しい都に移るという形になるので、奠都(新たに都を定める)という言い方をして、以前の都を廃止するとは明言していない。都が東京に移動した10年後に、京都を再び訪れた明治天皇が、公家の街が廃れていることを案じ、京都御所を保存し警官を維持すべしと勅命を下したという。そのため京都御所という名前のままになっている。
太平洋と大西洋でなぜ違う漢字を使っているのか。ヨーロッパからみて西の大きな海ということで「大西洋」と漢字が当てられた。ヨーロッパではAtlantic Ocean(アトラスの海)と名付けられている。アトラスとは、天空を支えているとされたギリシャ神話の巨神。中国でその海を漢字で表すことが難しかったため漢字で「大西洋」とあて、それが日本に入ってきた。太平洋は、ヨーロッパで命名されたものを中国語で翻訳したもの。そもそも付けられた名前は、Pacific Ocean(穏やかな海)。名付けたのは16世紀のスペインの探検家フェルディナンド・マゼラン。航海日誌に書かれていたものがルーツとも言われる。南アメリカ大陸の南部に、太平洋と大西洋を結ぶマゼラン海峡。ひどい嵐の海峡を抜けた先の海がとても穏やかだったことからと言われている。中国に渡っったときに、平和で穏やかな意味をするのは「天下太平」なので、天下太平の海から太平洋と中国で名付け、日本に入ってきた。
ワシントンD.C.のD.C.はDistinct of Columbia、コロンビア特別区の略。初代大統領のジョージ・ワシントン、アメリカ大陸に初めて到達したクリストファー・コロンブスからとった名前。ワシントンD.C.はどの州にも属さず連邦政府の直轄地。
アメリカの外交を担う機関はアメリカ国務省。国家全体の事務を扱う役所だった名残から。設立した2か月後に国務省に名称変更。
中国こそが世界の文明の中心で周辺国はそれより下という考えの中国独特の世界観の中華思想から名前が出来ている。習近平氏が中国を代表する時は国家主席、共産党を代表する時は総書記となる。
中国共産党はあえて総書記とした。毛沢東党主席は自らの権力を絶対的なものに高め国を大混乱に陥れた。反省から1982年に党主席を廃止。ソ連のヨシフ・スターリンが党務の責任者の書記長となり、レーニンの死後に権力を掌握しソ連を独裁支配。そこから共産党のトップは書記長が広がり中国では総書記と呼ぶようになった。
なぜ総理大臣を首相と言うのか。古代中国では天子を助けて政治を行う役人を宰相といった。明治天皇を支える行政のトップを中国の言葉を借りて首席の宰相として首相となった。憲法では天皇は国政に関する機能を持たない。首相の正式名は内閣総理大臣だ。官房長官は内閣のスポークスマンとしての役割も。官房とはなにか。役所の部屋という意味だ。ドイツ語ではカンマー。王様のそばの事務局を日本式に役したとのこと。正式には内閣官房だ。各省庁との調整役も担う。
事務次官は官僚のトップのこと。トップなのに次とはなんでか。役所のTOPは大臣だ。そのつぎとして次が使われた。公務員のトップは事務次官となる。かつては政務次官と事務次官。今は副大臣がいる。さらに政務官がいる。ここまでは国会議員。次に事務次官。
世界最大の湖と言われるカスピ海。湖なのに海と名付けられたのはなぜか。むかしの人は大きすぎて海にしか見えなかったからだ。日本の国土に匹敵する大きさだ。塩分が含まれる。波があり、水平線が見える。死海も同じ理由で海と呼ばれる。海か湖かは首脳会談でも揉める。カスピ海は5カ国に囲まれている。カスピ海の底に揉める原因がある。海底資源が豊富に埋まっているからだ。イランは湖だと主張。海とした場合と湖にした場合は各国で占める広さがちがう。湖には明確なルールがない。イランにすれば湖にしたほうが取り分が多くなる。2018年に5カ国はある条約を締結。海でも湖でもない特別な水域としてあつかうという。海底資源は各国で分け合う。水面は共同利用。イランとアメリカの戦いにカスピ海が影響している。イランはカスピ海を通じて物資を確保出来ている。イランはまだ戦える状況にある。むかしはわからないことがあると図書館で百科事典で調べた。そのほうが記憶に定着したと池上さんがいう。
