- 出演者
- 橘ケンチ(EXILE)
今回、静岡・浜松市を特集する。
- キーワード
- 浜松市
オープニング映像。
藤森慶太氏が注目する静岡・浜松市にはスズキ、ヤマハなどが本社を構え、ホンダの創業の地としても知られる。同市は海外の人材確保に注力し、インド国籍の人は686人在住している。スズキは1982年にインドに進出し、現地の乗用車市場で約4割のシェアを獲得。浜松にあるスズキに就職するインド人も増えたなか、食文化の違いに直面した。そこで、老舗企業である鳥善に依頼したという。伊達善隆氏はインド料理に関する見識などなかったが、多文化共生はいずれ到来すると考えた。
広大なインドでは地域によって食文化が異なるなか、スズキで働くインド人社員にヒアリングを行った。また、スズキの社員食堂で提供する以上、コストをいかに下げるかも課題だった。構想から約1年、13種類の煮込み料理を提供したところ、家庭の味をうまく再現できたという。熊瀧潤也氏は「インドのベジタリアン食は美味しく、日本人も行列になる」と話す。
鳥善とスズキが共同開発したインドベジタリアンカレーはスズキの社員食堂で提供されている。インド人社員は勿論、日本人にも好評を博していて、13種類のうち4種類をレトルトカレーとして6月に販売。スタジオに「茶ひよこ豆マサラ」が用意され、試食した橘ケンチは「コレならインド住めます」と絶賛した。池澤と高柳正盛氏は「トマトレンズダール」を実食。発売から3か月で8万2000食が売れたという。
静岡・浜松市はものづくりの街から多文化共生の街、ローカルとグローバルの交差点となりつつある。昨年から、両国の国際交流を目的とした「インドはままつフェスティバル」が開催。学生や企業などオール浜松で運営しているという。熊瀧氏はインドに根付く考え方「ジュガード」を紹介。制約や逆境があるなか、創意工夫を凝らして問題解決を図る発想法で、スズキの行動理念と通ずるところがあるという。
