2025年5月31日放送 18:00 - 18:30 テレビ東京

知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(知られざるガリバー)
年商560億円 江戸時代から続く総合容器メーカー

今回のガリバーは石塚硝子。創業は1819年。江戸時代から続く老舗の総合容器メーカー。今、石塚硝子の名を最も広めている「アデリアレトロ」というシリーズは1960年代に販売されて40年ほど前に廃盤となっていたグラスを4値ん前に復刻した。販売以来、累計160万個を売り上げる大ヒット商品となっている。90年代以降、 ガラス瓶の需要が激減する中で石塚硝子は時代のニーズに合わせて紙やプラスチックの容器など事業を多角化してきた。

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アデリアレトロブラウン喫茶 デルコッファー墨田区(東京)東京スカイツリー石塚硝子

石塚硝子の年商は560億円、従業員数は1816人。主の事業はガラス瓶、ハウスウェア、紙容器、プラスチック容器、産業機材の製造。ガラスの主な原料となるのは石灰石、けい砂、ソーダ灰。石塚硝子ではいずれも天然の原料を使用している。ガラス業界では製造段階で排出されるCO2が長年の課題となっていた。主原料の一つ、石灰石を加熱して酸化カルシウムにする過程で多くのCO2が出てしまう。石塚硝子ではこの課題にいち早く取り組んだ。

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岩倉市(愛知)石塚硝子

卵の殻の主成分は石灰石と同じ炭酸カルシウム。石灰石の代わりに使うことでCO2削減につながるという。工場で排出されるCO2は植物に吸収されて、植物などを原料としたエサをニワトリが食べて卵を産む。その殻が工場へ。このサイクルの場合、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルの考え方ではCO2を実質的に出していないと評価される。実用化には2年の歳月がかかったという。問題は殻の内側に付着する卵殻膜だった。卵殻膜に含まれる炭素と硫黄によってガラスが変色する。原料の配合比の変更など溶融条件の調整により無色透明のガラス製作に成功した。ガラスの原料として使う卵の殻は愛知県にある卵の加工会社から調達している。石塚硝子は卵の殻を原料に使用することで2024年度には石灰石の使用量を140t削減。2023年、愛知環境賞を受賞した。

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三州食品小牧市(愛知)愛知環境賞石塚硝子

石塚硝子の工場の敷地にあるハウスではガラスを生産する際の排熱を再利用してコーヒーの栽培に適した環境を作り出している。排熱を再利用したコーヒーは3年後の商品化を目指している。石塚硝子の創業は1819年。第二次大戦後、牛乳瓶を主力としたガラス瓶の専門メーカーとなって躍進を遂げた。60年代には食器事業に本格参入した。70年代にはプラスチック容器や紙容器も製造。リーマンショックや東日本大震災の影響で業績は2機連続の赤字に転落。2017年には本社工場の7号炉生産を中止。2022年にはガラス瓶生産の中心だった姫路工場を閉鎖した。製造するガラス瓶の色の数を減らすなど様々な取り組みによって業績は改善。2024年にはすべての事業で黒字になった。石塚硝子の歯磨き粉は2022年の発売以来、全国約2900店舗に展開する注目の商品。

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デオグラオーラテックリーマン・ショック東日本大震災石塚硝子

石塚硝子が開発した歯磨き粉に練り込まれているのは10年をかけて開発されたガラスの粉末。ガラスの粉末に配合した酸化銅に口臭の原因物質が触れることで臭いが少ない物質に変化する。また、開発したガラスを含んだ液体はキズ防止用としての活用が期待されている。さらに、一般的な樹脂より熱や光に強い柔らかいガラスも開発した。

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デオグラオーラテック石塚硝子

「価値のあるモノづくりを続けていくことが必要」などと石塚社長は語った。

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石塚硝子
(エンディング)
次回予告

知られざるガリバーの次回予告。

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