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オープニング映像。
道路の白線は夜間や雨天時に車などのライトを反射して浮かび上がらせる工夫がされている。赤く塗られた路面は塗料にセラミックなどの粒を混ぜて塗装、ザラザラした表面にすることでタイヤの横滑りを防ぐ効果をもたらしている。今回のガリバーは道路用表示など社会の安全や安心を塗料で支える「アトミクス」。家庭用塗料の「アトムハウスペイント」も手掛けている。アトミクスが得意とするのは付加価値をもたらす塗料の製造。
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アトミクスは路面標示用塗料で国内トップシェアを誇る。全国に工場を3カ所、営業拠点など9カ所を展開。年商は123億円、従業員数は283人。白線の原料は白く着色する顔料、白線を道路に接着させる合成樹脂、白線に厚みと耐久性を持たせる充填剤、白線を光らせるガラスビーズ。樹脂は粒が大きく均等に混ざりきらないので、材料の配合比を均一にするため樹脂のみ最後に加える。工場では1日に96tの白線塗料を製造。幅15cmの白線を200km引ける。
白線を引く作業はまず粉末の材料を200℃の熱で溶かし液体にする。袋も原料と同じ素材でできているので、そのまま溶かして使える。作業効率が上がりゴミが残らないのでエコにもつながる。液体になった材料は道路に線を引く施工機へと移され白線が引ける。施工機もアトミクスが開発したもの。ガラスビーズをさらに散布することで白線の見やすさを高め交通事故の防止を図っている。さらに、突起のある白線を引ける施工機も開発。路面が水で覆われた時でも露出したリブが光を反射して白線の位置を知らせてくれる。さらに、白線に乗り上げた際にタイヤから伝わる振動でドライバーに注意喚起する効果もある。リブの上部には瑞がありガラスビーズが残りやすくなる。
アトミクスが近年力を入れているのが環境負荷の低減。床や壁に使われる一般的な塗料は顔料と樹脂にシンナーなどの有機溶剤を加えて液体状にしたもの。これは油性塗料と呼ばれる。塗装後しばらくすると揮発性の高い有機溶剤が消えて樹脂が空気と反応して固まることで塗料が定着する。有機溶剤には健康被害をもたらしかねないものもある。
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アトミクスは健康被害をもたらす可能性もあるという油性塗料に代わる画期的な製品を開発した。有機溶剤の代わりに水を使う塗料だ。水性塗料は30年ほど前からあったが乾燥が遅いというデメリットがあった。アトミクスは速く乾燥させることができる添加剤と樹脂の配合を試行錯誤の後に開発。また、水性塗料のもう一つの課題だった仕上がりのツヤもほぼ変わらない性能に仕上げた。
1937年、塗料の販売会社に務めていた西川桂之助が独立、アトミクスの前身・西川商会を創業した。対面販売が当たり前の時代に地方の工場などへダイレクトメールを送って塗料を安く販売、経営を軌道に載せた。飛躍のきっかけは戦後の高度経済成長期に製造を始めていた道路用塗料の需要が伸びたこと。約50年前、袋ごと溶かせる白線塗料を開発し、道路用塗料で国内トップシェアに。家庭用塗料にも進出、塗料の力で安全・安心な社会づくりに貢献してきた。アトミクスは熱を加えると白線が消える、一時的に白線を引くための塗料を開発した。
「安全・安心・快適を社会に提供するための塗料を開発し貢献していきたい」と宮里社長は語った。
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知られざるガリバーの次回予告。
